Mr.Cloud's Train Diary

Mr.Cloudが送る、鉄道写真を主とし、
時々鉄道模型についても取り上げる
鉄道日記です。

東急2020系2121F改良記(中)

2021年05月06日 | 鉄道模型
皆様こんばんは、Mr.Cloudです。

今年のG.W.も昨年同様「ステイホーム」せざるを得ませんでしたが、如何お過ごしでしょうか?

さて、今日は前回の続きをお送り致します。


まずは、クハ車の続き。停車中でも限られた角度からしか見えないエアタンクや車上子を追加したことで、よりリアルになりました。特に写真下、10号車のクハ2021の床下機器再現は、ほぼ機器箱1つずつに切り分けて、雑誌とにらめっこしながら並び替えを行ったので、苦労した甲斐があったなと模型を手に取るたびに思います。


続いてデハ2種。上がパンタなしのデハ2220、2820で、下がパンタグラフ2基搭載のデハ2320、2920です。これらはエアタンク2種を追設した以外は製品オリジナルのままとしました。


床下機器、最後はサハ3種(山側)。一番上からサハ2420、サハ2520、サハ2720です。当初はクハと同じ床下パーツが取り付けられていましたが、使用する機器箱以外ゴッソリ撤去しました。

写真一番上、4号車のサハ2420はIRアンテナ搭載車両なので、関連機器を再現するのに1つ多く残してあります。また、誘導無線の車上子は、トレジャータウンのATS車上子(4本足タイプ)を用いて再現しました。



こちらは各サハ車の海側。各車左端の共通機器箱は、各デハ車の床下機器分売パーツから調達しました。それにしても、後で非常用梯子を取り付けたとしても、床下が本当にスカスカですね。


次は、座席パーツについて。こちらはは背もたれと座面の部分以外をマスキングし、GMカラー34の京阪ライトグリーンで塗装します。実車は背もたれと座面の色がことなりますが、後者の色を決めきれなかったので、ひとまずライトグリーン1色に塗ることにしました。


ここからは屋根に関して。ランボードのみがザラザラした艶消しの様な見た目なので、模型でも当該部分を艶消しスプレーで処理しました。

因みに、製造途中から(具体的にどの編成からかは不明)屋根全体が艶消し状態に変わっているそうです。良く下調べする必要がありますね。


次に、屋根の手摺りについて。使用したのは、トレジャータウンの汎用手摺り1.2mmです。取り付けるのはパンタグラフ搭載デハ車のみで、作業量こそ少なめですが、ランボードの隅ギリギリやビートとビートの間等の際どい場所に穴を開けるため、作業中はずっとヒヤヒヤしていました……


お次は最近個人的にハマっているスミ入れについて。まずはクーラーに施しました。右がスミ入れ前、左がスミ入れ後です。加工後の方が表面的な印象がなくなっています。


更に、前面の非常用扉の一部やスカートの一部にもスミ入れをしました。左がスミ入れ前、右がスミ入れ後です。たったこれだけですが、顔の印象が随分と変わりますね。


本日最後に、両クハ車の屋根。各種アンテナとクーラーを取り付けて、ボディに乗せる準備が整いました。因みに、10号車クハ2021のWiMAXアンテナは、大きさがより本物に近いKATOのE235系用のASSYパーツを利用しました。

といったところで本日はお開きです。
2121F製作記も次回が最後、完成となります。お楽しみに!

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東急2020系2121F改良記(上)

2021年03月14日 | 鉄道模型
皆様こんばんは、Mr.Cloudです。

まだまだ油断ができない状況ですが、如何お過ごしでしょうか?

さて、2021(令和3)年最初のNゲージ改良は……

GMの東急2020系2121Fです。気が付いたら8500系よりも多くなりましたね。


今回もこれまで改良してきた車両と似たようなメニューで作業を進めてまいります。
具体的な内容は以下の通りです。

1.床下機器の追加、撤去、差し替え
2.各種パーツの再塗装、色差し、スミ入れ
3.屋根のランボード部分をつや消し処理
4.両先頭車のSRアンテナ周りの改良

また、月刊『とれいん』2018年4月号の“MODELERS FILE”を参考資料として活用致しました。


まずは6号車のデハ2621(モーター付き)の床下機器(写真一番上と一番下)から。ダブルパンタの3号車と9号車の床下機器パーツ(写真中央の2つ)と共用しているため、実車通りにするには少し加工が必要です。写真の様にVVVFインバーター制御装置の隣にある高速度遮断器とコンプレッサー、エアタンクを撤去。そして、海側の端に2つ隣り合っている高速度遮断器は1つに減らし、隣の母線ヒューズ箱と共に若干台車寄りに移動させました。


次に、INTEROS機器箱について。クハは一番上の形状で問題ないのですが、編成中のサハ3両はそれよりも一回り小さい4連箱です。しらみつぶしに調べましたが、ドンピシャのものは見つかりませんでした。そこで、蓋のコックの数が一部異なる(実車は1つの蓋につきそれぞれ2つ)ものの、最もよく似ている近鉄9820系用の4106Aから供出することにしました。


今回は床下機器のスカスカした印象を少しでもなくすために、遠隔開放装置の背後にある供給空気タンクを再現します。使用するのは東京メトロ10000系用の4128Bと4128Dです。写真の様に、タンク左側の配管がややゴツイため、慎重に削って右側の配管に似せていきます。ただこれが意外と難しく、何個か折ってしまったものは、0.3mmの真鍮丸線を目分量でL字型にして代用しました。


保安ブレーキ装置の小さなエアタンクも再現することにしました。こちらには東武30000系用の4084Aを使用しました。横向きのエアタンクは真っ二つに切断し、縦向きのそれは根元から切断の上、表面の彫刻を削り落としてから利用します。


次は両先頭車の屋根について。実車は円錐台にSRアンテナが取り付けられているよう見えます。しかしながら、製品オリジナルだと屋根に直に差し込んでいるように見えてしまうため、ここにも手を加えます。まず元々のアンテナ部分を切除し、写真の様に台座の部分だけにしておきます。これが円錐台の形をした台座を再現するベースとなります。因みに、新しいSRアンテナはトレジャータウンの「私鉄用逆L字アンテナ(新型)」を使用します。


次に、デザインナイフで台座の角を落として極力実車に近い状態にした台座を半月型の穴に差し込んで瞬間接着剤で固定します(写真は乾燥中の時のもの)。そして、乾燥したことを確認したら、0.8mmの穴をピンバイスで開けてトレジャータウン製アンテナを固定しました。粗削りな円錐台ですが、また一歩実車らしくなったのでこれはこれで良かったです。


さて、御多分に漏れず、この2121Fでも床下機器にこだわりました。記事が長くなり過ぎるのも難ですので、今回はクハ車のみをご紹介します。

こちらは1号車(上)と10号車(下)の山側の床下機器です。その殆どを点対称になりように並べ替えるだけではなく、非常用梯子を取り付けるホゾの位置や大きさを調整もあり、後者の加工が今回の作業の中で大変厄介でした!しかしながら、これで10号車の床下機器配置が実車通りになったので大満足です。


こちらは1号車(上)と10号車(下)の海側の床下機器。山側と同様に1号車はそのまま、10号車はそれの点対称の位置になるようにしました。こちらは機器数が少なかったため、非常用梯子の取付位置をしっかり調整しさえすれば楽勝でした。

といったところで本日はお開きです。2121Fの改良はまだ続きます。
次回もどうぞお楽しみに!

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adaptiveでTwilightなカニ

2020年06月03日 | 鉄道模型
皆様こんばんは、Mr.Cloudです。

今日はKATOのカニ24‐0について取り上げます。

先月の記事で登場しましたが、当ブログでは、田端現行仕様のEF65-1000(KATO)を製作しました。というのも、TOMIXの「さよなら銀河」や「さよなら富士・はやぶさ」等、東海道方面のブルートレインやホキ800を用いた工臨等での牽引を再現しようと思ったからです。しかしながら、KATOのナックルカプラーとTOMIXのTNカプラーは互換性がありません。そこで、「さよなら銀河」向けに機関車側を前者、客車側を後者としたアダプターの役割を持たせた車輌を試作することにしました。普通のカニではつまらないので、ホビーセンターカトーのH.P.で以前見かけたトワイライト色のカニ24‐10のASSY一式と交換用のトレインマークを利用して再現することにしました。

これから先の加工は、メーカーでは推奨されておりません。万が一破損並びに損害が起こっても当ブログでは責任を一切負いかねますので、悪しからずご了承くださいませ。

では始めていきましょう。

床下パーツと車内の発電エンジンを再現したパーツは分解しておきます。集電板の一部に小さい部品があり、ポロっと取れやすく紛失の恐れがあるため、注意が必要です。因みに、上の写真ですと銀色のウエイトの斜め左下、盛り上がった部分に収まっています。


台車は車輪を外し、組み込まれている集電板にマスキングをしてGM10番で再塗装します。


それにしても発電用エンジンや配電盤の再現が本当に秀逸ですね。当初はN小屋のカニ24‐0用室内パーツを貼りつける予定でしたが、今回は敢えて手を付けないことにしました。


床下パーツもGM10番で再塗装しますが、その前に客車側をTNカプラーを取り付けます。(写真は加工済みのもの)


オリジナルの状態でTNカプラーを取り付けると台車に干渉するため、まず床板を超音波カッターで切断し、長方形に切り出した0.5mmのプラ板を接着します。次に、それに加工済みカプラー(ベースは品番0374)に合わせて凸のような形に切った0.3mmのプラ板を瞬間接着剤で貼り付けます。そして、それに加工したTNカプラーをゴム系接着剤で取り付けると、TNカプラーを付けたTOMIXの客車とカプラーの位置がほぼピッタリになるはずです。


塞ぎきれなかった部分から塗料はもちろん、塵や埃が集電板付近へ入らないように、0.5mmのプラ板を長方形に小さく切り出して穴を塞ぎます。尚、室内パーツで隠れるため、写真の様に大雑把に穴を隠しても差し支えありません。


最後に「銀河」のトレインマークを取り付けて………


完成です!写真はありませんが、通電試験ではちらつきがなく、結果は良好でした。


TNカプラーを取り付けた客車側。貫通扉の塗装と各種表記インレタの貼り付けをすれば更にリアルになるでしょう。


最後に、加工部分を1枚。ムラなく再塗装すれば、多少粗削りでも写真の様に案外自然な出来栄えになります。

コロナウイルスの影響で在宅時間が長くなった方の多い今日この頃、この記事のような少々手間のかかる加工に取り組んでみるのも、良い息抜きになって良いかもしれませんね。

といったところで本日はお開きです。次回もどうぞお楽しみに!

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京成3500形(更新車)改良記3

2020年05月30日 | 鉄道模型
皆様こんばんは、Mr.Cloudです。

少し間が空いてしまいましたが、今日は京成3500形(更新車)3532Fと3544Fが出来上がったので、こちらをお送り致します。


まずは3532 F。全車TNカプラーにしたため、連結した際の車両間隔は程良い狭さになりました。


3532Fの屋根上。同じグレーでも明るいものと暗いものを使い分けているため、同系色でも良いメリハリがつきました。


続いて3544F。改良メニューは3532Fと同一です。因みに、種別と行先は「特急 成田空港」のままにしました。


3532Fとは別の角度で屋根上を観察してみる。グレー系の中で、パンタグラフの色差しが良い塩梅に目立っています。

さて、運行番号をいくつにしようか迷ったため、以上を撮影した際はまだ運行番号ステッカーを貼りつけていませんでした………

検討すること数日、今回の改良記1で最初に挙げた実車の編成が入っていた「A15」としました。


最後に京成3500形(更新車)の床下機器について。開封して見たて「うん?何かちょっと違う様な…」と思ったのが率直な感想でした。そこで友人にも協力してもらい、各車バルクパーツ、分売パーツに酷似しているものがないか調査しました。


結果、これというものは見つからず、床下機器をかなり継ぎ接ぎしてそれらしく仕立てる必要がありそうだ、という結論になりました。そこで、もう数回自分の目で見て必要に応じて撮影することにしました。しかしながら、緊急事態宣言が解除されたからとはいえ、まだ微妙な状況が続いておりますので、撮影はまだ当分先にせざる得なさそうです………。もう暫く様子を見てみようと思います。


今回は以前撮影した時に唯一判明している点だけ床下機器弄りをすることにしました。それは運転台側台車のすぐ脇にコンプレッサーが搭載されていることです。この点だけ各先頭車に処置を行いました。とりあえず改良記はここで一旦お開きとさせていただきます。尻切れトンボの如き内容になってしまい不甲斐ない限りですが、コロナ終息後にじっくり調査してまた手を加えていこうと思います。

といったところで本日はお開きです。次回以降も鉄道模型の話題が続く予定です。どうぞお楽しみに!

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京成3500形(更新車)改良記2

2020年05月17日 | 鉄道模型
皆様こんばんは、Mr.Cloudです。

今日は鉄コレの京成3500形(更新車)の続きをお送り致します。


再塗装していく上で最も大変だったのは、車内パーツでした。製品ではワインレッドの様な成型色1色です。優先席以外はこの色を活かしつつ、床面をベージュ色に、優先席は青色に、運転席の一部は緑色にそれぞれ塗り分けていきます。

[お断り]使用塗料の詳細は追って記載しますが、今回は私がネットサーフィンした中で最も近いと思われるものを使用しました。そのため実車と微妙に色合いが異なる部分があるかもしれません。あくまで参考程度にしていただければ幸いです。


まず、床面をGMスプレー19番で塗装します。尚、3532Fと3544Fの両方にモーター車を仕込むため、これ以下の塗装は6両分のみ行います。とは言え、座席のマスキングは案外細かくて骨の折れる作業でした…


次に優先席を24番で筆塗り、運転台周りと背後の壁を34番でスプレー塗装します。実車に則して、運転席の座面は成型色のままにしてあります。

ところで、ご存じの様に鉄コレは非集電のため室内灯が取り付けられません。組み立ててしまうと室内パーツはあまり目立たなくなってしまいます。しかしながら、ここまで施工すると車内のイメージがかなり良くなったと思います。

そして、その他のパーツも作業を進めていきます。

屋根板は無塗装の手摺りを植え付けてから、GM9番を塗装しました。非常に小さいパーツですが、いざ取り付けてみるとその存在感は大きいです。


パンタグラフはGM8番で再塗装後、擦り板には銅色(Mr.メタルカラー)を、ホーンの先端には黄色(Mr.カラー4番)をそれぞれ色差ししました。


クーラーはGM14番で塗装後、Mr.カラーの透明な艶消し塗料を吹き付けました。その後、天井のメッシュ部分にスミ入れ、側面のそれは油性ペンで表現します。


再塗装を終えたパーツ類を組み立てて屋根を完成させます(写真は作業途中のもの)。同じ色でも濃淡が違うと印象が変わりますし、単調な色調へのアクセントになって良いものです。


最後に、思い付きでボディにスミ入れを行ってみました。写真上2両分がスミ入れ後、写真下がスミ入れ前のボディです。ドア端のゴム部分、下部の凹み部分と(真ん中のボディに一部写っている)乗務員室ドアの陰影が生えますね。施行して大正解でした!


これを以て大掛かりな改良作業は全て終了しました。後は組み立てるだけ………

といったところで本日はお開きです。次回は京成3500形(更新車)の全貌をお送り致します。どうぞお楽しみに!

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