92の扉

2015年9月で一旦休止しましたが、細々再開しようと思うので、よろしければ、扉を開いてみて下さいね!

洋酒店 醇、よゝぎ、厨 十兵衛、WaterLoo

2007-07-14 | 呑み (信州:松本市街)
 降り続く雨は夜になっても止む気配がありません。接近中の台風4号の影響を受けて梅雨前線が活発になっているという話ですから、台風が過ぎるまで降り続けそうな感じですね。

 そんな雨の中ですが、今夜も呑みに出掛けましょう。最初に向かったのは大名町と西堀の間あたりにある洋酒店「醇」さん。まずはビール(ハートランド)からいただくことにします。

 実はこのお店、酔呆庵 さんが始められたお店で、先週オープンしたばかりなんですよね。様々なお店を巡られていた素晴らしき呑み手のひとりである 酔呆庵 さんが、いろいろな経緯を乗り越えて、カウンターのこちら側から向こう側に進まれることになったこのお店だけに、様々なコダワリも感じられます。

 パソコンの調子が悪かったので、と仰る手書きの分厚いメニューですが、種類別にリストされて原稿用紙に書かれたそれは、なかなか風情があるように感じました。洋酒店と言うだけあって、特にスコッチのラインナップは王道を行く感じで壮観ですよ。

 そんな中から、今夜は酔呆庵さんのおすすめで「アイリーク」をいただくことにします。また、フードは「ムギチョコ」をお願いしました。

アイリーク・ボトル アイリーク


 続いて、今後の呑み食いに弾みをつけるような薬草系カクテルということで、「チナール」(参考記事)を使った「チナール・トニック」をいただきます。

チナール・トニック 醇 店内


 演劇のご経験があり、映画にも造詣が深い 酔呆庵 さんですから、店内もその「趣味」が色濃く反映されていました。洋酒のお店なのに畳の間&ちゃぶ台というのも印象的ですが、本棚に並べられている書籍を片手にゆったり時間を過ごすのも良さそうですね。

 店内には当初、カウンターにお一人様が2組いらっしゃっており、そのうちお一人は「どこかでお見掛けしたことがあるような方だなぁ」と思っていたら、何と 酔呆庵 さんの奥様でした。これまで何度かお会いしたことがあったものの、いつも薄暗いバーのカウンター(しかも、大抵は離れた場所だったり)でのことですし、酔呆庵さんに紹介していただくまで全く気付きませんでした…

 やがて、同じく素晴らしき呑み手のひとり randa-tei さんが奥様と一緒にご来店。しばし楽しいお話を聞かせてもらうことが出来ました。

 映画や演劇に関心のある方は勿論、リーズナブルな価格で王道のモルト等が揃えてありますし、今後は各銘柄毎の「酔呆庵 さんの想い」を書き綴った案内文も添える構想があるそうですから、これまで洋酒には縁が無かった人が洋酒へ踏み出すキッカケにしたり、今まで呑んでいたお酒の幅を広げるチャンスとして楽しめそうなお店だと思いますよ。

醇 外観

 


 こうして洋酒を楽しんだ後は、日本酒へのコダワリのお店ということで、松本市役所の近くにある銘酒居酒屋「よゝぎ」(旧「酒味(ぷる~く ぼ~げん)」)さんへ向かいました。早速いただいた日本酒は、「いい風 花」(純米吟醸、広島雄町、山岡酒造)です。

いい風 お通し


 醸造年度が 2004 ということで、少し熟成感がありますが、ちょっと曇ったような印象もありますね。そこで、ちょっと燗していただいたところ、落ち着いた爽やかさを感じられるようになりました。新酒でいただくと、この爽やかさが冷やでも感じられるのかもしれません。

 一方、お料理は「豆腐サラダ」をオーダーしましたが、野菜がたっぷりなことに加え、和風っぽさに中華風やイタリアンも混ざったような、複雑な味わいが面白いですよ。

よゝぎ 外観 豆腐サラダ
(写真をクリックすると、拡大写真が別ウインドウで開きます)




 続いて、今度はいつもの緑町の「厨 十兵衛」(トクだね!こまち松本食堂事業協同組合より)さんへと向かいました。まずは「蒼空」(純米吟醸、山田錦、藤岡酒造)からいただくことにしましょう。

蒼空 お通し


 一方、お料理は「鱧の南蛮漬け」や「貝盛り三点」、「焼きあわふ」をお願いしました。

鱧の南蛮漬け 貝盛り三点&焼きあわふ
(写真をクリックすると、拡大写真が別ウインドウで開きます)


 今夜も遅めの時刻ながら、店内はかなりの賑わいです。ちょうど空いたばかりのカウンター奥寄りの席に辛うじて滑り込むことができたのでした。このため、うっかり気付かなかったのですが、呑んでいる途中に隣から掛けられた声の主を見ると、何と「日の出工房」の ゴマ さん夫妻じゃないですか! いやぁ、仲良しカップルの邪魔をしないようそろっと座って呑んでいたのですが、まさかゴマさん達だとは思いもしませんでしたよ~

 やがてラストオーダーということで、日本酒の〆は「信濃鶴」(特別純米、長生社・伊那酒造協会より関連ブログ)をいただくことにしました。 

十兵衛 外観 信濃鶴




 すっかり満腹&酔っ払ったところですが、やはり〆にはバーへ寄りたいですし、先にゴマさん達が行って待っておられますから、今度は同じ緑町にある「ウォータールー」(Yahoo!グルメぐるめピタ関連ブログ)さんへ行くことにしましょう。

 まずは例によってフレッシュフルーツのカクテルでリフレッシュ。確か、今季のラストとなるリンゴがあるという話で、「リンゴのフローズン」をいただいたような気がします。

フローズン WaterLoo 店内


 その後はモルトへ移行。マスター HOSHI さんのおすすめで、今夜は「アードモア」をいただいたようです。

アードモア アードモア・ボトル


 これまでゴマさん夫妻とは何度かお会いしているのですが、微妙に行動時間帯がズレていたこともあって、ゆっくりお話できたのは今夜が初めて。おかげでいろいろなお話を聞かせてもらうことが出来ましたし、(うちにとっては)驚きの真実も教わって、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 そして今夜も、薬草系のカクテルを〆にいただくことにしましょう。(あれ、ベースは何でしたっけ? 話題的にはスーズとかシャルトリューズ、イエーガーマイスターだったような気がしますが…)

WaterLoo 外観 薬草系カクテル


 楽しい時間はアッという間に過ぎてゆき、今夜はこのあたりでお開き。今夜はコンビニへ寄らないぞ、と固く誓って、松本基地へ引き揚げることにしましょう。


トラックバック先:
酔呆庵/酩迷録:『■[告]御報告』(2007-07-18)
日の出工房:『松本巡礼。。。そして巡り会い。』(2007-07-18)

前回訪問記録:
よゝぎ、厨 十兵衛、WaterLoo(2007-06-09)
BARON、笹のしずく、厨 十兵衛、そらのかなた、Bond Bar(2007-07-07)
ジュレ・ブランシュ、厨 十兵衛、WaterLoo(2007-06-30)
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6 コメント

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Unknown (SUIHOAN)
2007-07-18 00:54:43
御来店、御紹介いただきありがとうございます。
とにかく一日一日、積み重ねていくしかないと思っております。御指導御鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。
返信する
■ SUIHOAN さん (kuni@管理人)
2007-07-18 01:08:22
こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。

いろいろ慣れない面もあって大変でしょうけど、末永く、心地よい空間で過ごさせて貰えることを期待しております。

またの機会が楽しみです~
返信する
Unknown (SOJA)
2007-07-18 12:26:18
メニュウの原稿用紙が良い味を出していましたよネ。
「あぁ、噂に聞く酔呆庵さんらしい」と思ったものです。
個人的な妄想ですが、
ああしたちゃぶ台はちゃぶ台で、
そこで店主が本を熱心に読んでいて、
客に「あぁ、いらっしゃい」と言うその光景もまた
風情のように感じてなりません。

「よよぎ」の豆腐サラダは大好物デス。
1人前には多いはずの量も、
食べ始めるとあっという間で、適量とも言う感覚で。
造り始めると、厨房にこもってしまったりもしますよネ。
その分、いろんな具材が散りばめられているのだと思えます。

「厨十兵衛」は最近、混んでいる様に感じますよネ。
変わったものと言えば、
生ビールとメニュウが冊子になったこと…
それかもしくは、時期柄
足を運びやすい活発な時節に移り変わっている今、
だからでしょうか。
返信する
Unknown (kenchie)
2007-07-18 23:33:08
こんにちは、
この日、我々は、「厨十兵衛」「WaterLoo」「醇」の順でした。ニアミスですね!
また松本に、魅力的なお店ができて、ますます楽しみですね。
返信する
■ SOJA さん (kuni@管理人)
2007-07-19 00:03:26
「醇」さん、そんな風情もありそうな気がしますよね。

どこかの映画か小説のワンシーンみたい…

実はこの夜、randa-tei さん達は「よゝぎ」→「醇」コースだったそうで、「もしかしたらNさん、早終いされるかも」ぐらいの話だったので、急いで「よゝぎ」さんへ向かったのでした(笑)

> 「厨十兵衛」は最近、混んでいる様に感じますよネ。

確かに、最近は「定位置」に座れた試しがありません(笑)

生ビール、何となく滞留時間を延ばす効果もありそうな気もするんですよ。これまでは「生ビールが無い」という理由で来なかったり、すぐ出ちゃった人もゆっくり出来そうですから…

まぁ、この時期にお客様が出てこないとなると、かなり「寒い」事態だと思うので、賑わっていることは良い傾向だと思いますよ。

今後も継続的にピーク性が変化して来るようだと、うちも行動(回避?)パターンを考えようかなぁ(苦笑)
返信する
■ kenchie さん (kuni@管理人)
2007-07-19 00:05:57
おっと、それはまた微妙なタイミングでしたね~

いろいろ魅力的なお店が多くて、肝臓と財布が大変です(笑)
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