母と私の闘病日記

これはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発病した母と、その母を介護する私の、退院後の闘病生活を綴った日記形式のブログです。

1月3日(火)

2006-01-04 02:00:58 | 日記

 今日、母が痰を喉に詰まらせ、呼吸困難に陥った。
 慌ててケアマネージャさん(介護保険制度を使用する際、保険のマネジメントを担当してくれる方。母の担当のこのケアマネージャさんは看護師の資格を持っている)に緊急連絡し、来てもらった。
 呼吸困難は一時的なもので、ケアマネージャさんが家に到着する前に病状は落ち着いたが、診察の結果、かなり身体が弱っていると言われた。
「もう長くないかもしれません」
 そうケアマネージャさんに言われた言葉が、いまでも耳に残っている。

 確かに、母のわがままに振り回され、自分の時間も取れず、夜はたびたび起こされて熟睡できず、ずっとストレスが溜まっていた。
 正直、爆発寸前のところまで来ていて、母に冷たく当たることも何度かあった。
 しかし、実際母の命が危険にさらされると、胸が張り裂けそうになるほど悲しく、やるせない思いになる。
「もう長くないかもしれません」
 この言葉を思い出すと、いまでも涙が出そうだ。

 いま、お百度参りから帰ってきた。
 昨日とは違い、人気を忍んで深夜行った。
 夜の空気は大変冷たく、日中とは比べ物にならないくらい辛かったが、それでも頑張って神社を願掛けしながら百周した。

 今後、また母のわがままを聞くたびに、ストレスが溜まっていくと思う。
 しかし、母と共に暮らせる時間は、残りわずかかもしれない。
 いまは、自分の心に封をして、母のわがままを極力聞いてやろうと思う。