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カバーヨ・ブランコが亡くなった

2012-04-02 23:51:20 | トレイルラン
情報によると「BORN TO RUN」の立役者・カバーヨ・ブランコが亡くなったそうだ。
彼は2年前に発刊されたマクドゥーガルの「BORN TO RUN」に出てくるメキシコの山中の走る民族タラウマラ族と心を分かち合い、過酷な銅渓谷でのウルトラマラソンを立ち上げた主催者。
彼の存在は謎めいている。

山中へトレイルランに出かけたまま消息不明。
5日目に遺体となった彼を捜索隊が発見したそうな。58歳だったとか。

当然過酷な走る環境。毒蛇だっているし、脱水症状で倒れることもある。
それを知っての上で彼は走り回っているのだから、そんなことも承知の上で走っていた。
どんな原因でなくなったのかは知らないが、トレイルランナーとして、走る途上で亡くなったは幸運かもしれない。走る喜びを知っていて、その途中で亡くなったんであれば、それは彼にとっては至福を受けての出来事で締めくくったに違いない。

わが走るチームの会長が肺がんの手術を受けて、再生の苦闘を過ごしているとき、私は感動を受けたこの本「BORN TO RUN」を見舞いとして贈った。
彼はやはりランナー。走る喜び=生きることと受け止め、肺が半分になっても再生している。

まさに、カバーヨ・ブランコは身を持って実践したのかもしれない。
人にとって「走る」ことを愛し、人生と同化した。

何故人間は走ることによって喜びを感じるのか?
そのDNAはマクドゥーガル著の「BORN TO RUN」をぜひ読んでほしい。
彼が何故、そんな地で走り回ったのかがわかる気がする。

黙祷。

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