久々の(本当に久々!)更新につき、ブログの勝手をすっかり忘れておりまして、なんとも変な記事タイトルになっておりますが。
要するに、現在銀座ミキモト本店でエドワード4世の髪入り指輪が展示されてるから見てきたよ!という話です。
18世紀にエドワード4世(1442~1483)の棺が開けられた際、遺髪を取り出して作られたこの指輪。秋津羽さんのブログで詳しく取り上げられておりますが、日本の有名な指輪コレクター橋本貫志氏のコレクションの一つなのですよね。
で、現在、銀座ミキモト本店で、その橋本貫志氏の指輪コレクションの展示が行われているのですよ。(2011/5/13~/29)
それがコチラ↓
「『指輪-その饒舌なる小宇宙の物語』古代エジプトから現代まで」(ミキモト公式サイト)
「ミキモトで4000年前から現代の指輪展、橋本貫志所蔵品」(銀座新聞ニュース)
「ミキモトで諏訪恭一らが橋本貫志所蔵指輪展、独自の名称で(2)」
(銀座新聞ニュース)
先に行った歴史畑の知り合いから「マリー・アントワネットやエドワード4世の髪入り指輪も展示されてたよ」との情報をもらったので、いそいそと行って参りました。
なんというか……マリー・アントワネットの髪入り指輪はちょびっとしか入ってなかったのに対し、エドワード兄ちゃんの髪はたっぷり入っているなあという印象でした(笑)
いくらあちらは遺髪入りリングを作るのが珍しくないとはいえ、この量(&それに比例した指輪のデカさ)はやっぱり特殊……?
そして髪の色はといえば、うーん……ブラウンですね。
展示場所の光の加減で、前述の秋津羽さんのブログ記事で見られる写真よりは心持ち明るめな印象だったのですけど、それでもこれが金髪に見えることはないんじゃ……という色合いでした。
成長段階で髪の色が変わったか、死後の劣化で色が変わったか、はたまたブロンドがもてはやされる風潮から「王様の髪は輝くようなブロンドで」などと誰かがおべっか使ったのが後世に残ったか。真相は謎です。
ちなみに、橋本氏がこの指輪をどういう経緯で手に入れたかという情報もありませんでした;
お目当てのこの指輪以外にも、興味深い指輪がたくさんあって、大満足でした。
なお、この企画で展示された指輪については、5月24日刊行の『指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち』に掲載されるそうです。
ところで上記の銀座新聞ニュースの記事を読んでいたら、こんなことが書いてありました。
> 史実に残る世界で最初の婚約指輪は15世紀でブルゴーニュ公シャルル(Charles de Valois-Bourgogne、1433-1477)の娘マリー(Marie de Bourgougne、1457-1482)と、ハプスブルグ家の王子マクシミリアン1世(Maximilian1、1459-1519)との婚約の際に贈られたものとされている。
婚約指輪そのものは古代ローマからあったといわれているそうなので、送り主と相手と婚約指輪であることが史料ではっきりわかる最初のもの、ということでしょうか。
そうか、マリー女公(リチャード3世の姉マーガレット・オブ・ヨークの義娘)とマクシミリアン君のところか……。
婚約指輪ということは、シャルル・ル・テメレール(突進公シャルル)の存命中でしょうか。シャルル戦死後、孤立無援のマリーさんが婚約指輪握りしめて震えてるところに、婚約者のマクシミリアン君が颯爽と駆けつける……なんて少女漫画全開な妄想をうっかりしてしまいました。
私の中でマクシミリアン1世は、王子様属性が半端ない人になりつつある……。
要するに、現在銀座ミキモト本店でエドワード4世の髪入り指輪が展示されてるから見てきたよ!という話です。
18世紀にエドワード4世(1442~1483)の棺が開けられた際、遺髪を取り出して作られたこの指輪。秋津羽さんのブログで詳しく取り上げられておりますが、日本の有名な指輪コレクター橋本貫志氏のコレクションの一つなのですよね。
で、現在、銀座ミキモト本店で、その橋本貫志氏の指輪コレクションの展示が行われているのですよ。(2011/5/13~/29)
それがコチラ↓
「『指輪-その饒舌なる小宇宙の物語』古代エジプトから現代まで」(ミキモト公式サイト)
「ミキモトで4000年前から現代の指輪展、橋本貫志所蔵品」(銀座新聞ニュース)
「ミキモトで諏訪恭一らが橋本貫志所蔵指輪展、独自の名称で(2)」
(銀座新聞ニュース)
先に行った歴史畑の知り合いから「マリー・アントワネットやエドワード4世の髪入り指輪も展示されてたよ」との情報をもらったので、いそいそと行って参りました。
なんというか……マリー・アントワネットの髪入り指輪はちょびっとしか入ってなかったのに対し、エドワード兄ちゃんの髪はたっぷり入っているなあという印象でした(笑)
いくらあちらは遺髪入りリングを作るのが珍しくないとはいえ、この量(&それに比例した指輪のデカさ)はやっぱり特殊……?
そして髪の色はといえば、うーん……ブラウンですね。
展示場所の光の加減で、前述の秋津羽さんのブログ記事で見られる写真よりは心持ち明るめな印象だったのですけど、それでもこれが金髪に見えることはないんじゃ……という色合いでした。
成長段階で髪の色が変わったか、死後の劣化で色が変わったか、はたまたブロンドがもてはやされる風潮から「王様の髪は輝くようなブロンドで」などと誰かがおべっか使ったのが後世に残ったか。真相は謎です。
ちなみに、橋本氏がこの指輪をどういう経緯で手に入れたかという情報もありませんでした;
お目当てのこの指輪以外にも、興味深い指輪がたくさんあって、大満足でした。
なお、この企画で展示された指輪については、5月24日刊行の『指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち』に掲載されるそうです。
ところで上記の銀座新聞ニュースの記事を読んでいたら、こんなことが書いてありました。
> 史実に残る世界で最初の婚約指輪は15世紀でブルゴーニュ公シャルル(Charles de Valois-Bourgogne、1433-1477)の娘マリー(Marie de Bourgougne、1457-1482)と、ハプスブルグ家の王子マクシミリアン1世(Maximilian1、1459-1519)との婚約の際に贈られたものとされている。
婚約指輪そのものは古代ローマからあったといわれているそうなので、送り主と相手と婚約指輪であることが史料ではっきりわかる最初のもの、ということでしょうか。
そうか、マリー女公(リチャード3世の姉マーガレット・オブ・ヨークの義娘)とマクシミリアン君のところか……。
婚約指輪ということは、シャルル・ル・テメレール(突進公シャルル)の存命中でしょうか。シャルル戦死後、孤立無援のマリーさんが婚約指輪握りしめて震えてるところに、婚約者のマクシミリアン君が颯爽と駆けつける……なんて少女漫画全開な妄想をうっかりしてしまいました。
私の中でマクシミリアン1世は、王子様属性が半端ない人になりつつある……。
遠方のため、私は残念ながら見に行くことができないのですが(本当に残念!)、拙ブログでも展覧会のお知らせをさせていただきました。本の方は早速注文させていただきました。お教えいただきありがとうございます。
指輪デカいんですね(笑)。
そして、髪の色はやはりブラウンだったのですね。うーむ。生前の髪の色はどうだったのだろう。謎が残りますね。
>シャルル戦死後、孤立無援のマリーさんが婚約指輪握りしめて震えてるところに、婚約者のマクシミリアン君が颯爽と駆けつける……
なんて少女漫画な展開。でも確か、お金なくてすぐに駆けつけられなかったんじゃなかったでしたっけ、マックス。私の記憶違いでしょうか。
The first recorded account of a diamond engagement ring was in 1477, when Maximilian 1. King of Germany, proposed to Mary of Burgundy and offered her a diamond ring to seal his vow.
という記述をみつけました。学術書ではないようなので、信憑性のほどはわかりませんが、これが正しければ、「ダイヤモンドの」婚約指輪を送ったのはマクシミリアン1世が初めて、ということでしょうか。その指輪も見てみたいですねー、現存してるのかしら。
それでは、また。
コメントありがとうございます。
そして早速記事にしていただいて……!(実はちょっぴり期待しつつTBしました。ありがとうございます!)
指輪は、他にもいろいろデカい指輪が展示されていたことを考えると、とりたてて馬鹿デカいわけではない……いやいや感覚が麻痺しかけるけどやっぱりデカいよ!という感じでした(笑)
>なんて少女漫画な展開。でも確か、お金なくてすぐに駆けつけられなかったんじゃなかったでしたっけ、マックス。私の記憶違いでしょうか。
そういえば私も、そんな話を聞いたことがあったような。
マリーさんもマックス君もお互い割とギリギリな状況だったという印象があるのですけど、そんな印象以外よく覚えていないという……(黙)
そして、なるほど! 「ダイヤモンドの」婚約指輪が初めて、というのはありそうな気がしますね。ダイヤモンドは古代にはあまり脚光を浴びていませんでしたし。
というか試しに「マクシミリアン1世 指輪」でぐぐってみたら、まさにそんな記事がいくつかヒットしました。
どんな指輪だったのか見てみたいですが、当時のカッティング技術からするとあまり豪華な指輪には見えない気もしますね-。
それでは、コメントありがとうございました~。
秋津羽さんのブログ経由でこの展覧会を知り、さっそく行ってまいりました。
情報ありがとうございました!
お兄ちゃんの髪の毛、たっぷり入ってましたねー。
DNA鑑定したいわー。そしてロンドン塔で見つかった骨と照合したいわー。
などと思いながら堪能しました。
>史実に残る世界で最初の婚約指輪
マックス、ど貧乏だったくせに奮発したんですね…
まあ、マリーさんと結婚すればブルゴーニュ公国の莫大な富が入ってきますから、先行投資と思えば安いもの!?
↑ロマンのかけらもない…
返信がたいへん遅くなってしまってすみません!
展覧会情報、お役に立てたようでなによりです~。
>DNA鑑定したいわー。そしてロンドン塔で見つかった骨と照合したいわー。
私も同じことを考えました(笑)
わりと本気で考えて、法科学鑑定研究所のHPなぞを参照してみたのですが……
>一般的なDNA鑑定の血族鑑定や個人識別にはSTR法を用い鑑定が実施されます。
>このSTR法には核細胞が必要です。
>髪の毛とは、角化変性し死滅した細胞が鱗状に重なった物で、核細胞は有りません。
>自然に抜け落ちた頭髪や切った髪の毛のDNA鑑定は困難です。
>ただし、頭に生えている毛髪を抜き取って得た毛根付の頭髪はDNA鑑定可能 な場合もあります。
http://www.e-kantei.org/DNA/003.htm
……ということで、毛根が残っていないのでDNA鑑定は不可能なようです。
あ、でもそもそも、この指輪を作る際に棺を開けているので、遺骨のほうで鑑定すれば……?とも思いましたが、上記のサイトを見る限り、500年超を経た遺骨ではさすがに鑑定が難しそうです。しょんぼり。
それでは、コメントありがとうございました!