てくてくともこ

今日出会った新しい人、景色、想いをつづります

てんやわんやの一日

2011-07-14 20:49:14 | 日々のこと

本日は、午後1時から、小沢さんの議会質問の予定だった。だから、午前中にあれこれ対応して、県産廃課から聞き取りもしたくて、県議会の控室に出かけた。11時に井上さんから電話。

「小沢さんの議会質問がこれから始まる!どこにいる?」「え~!午後じゃなかったの?今、県議会の議員控室よ」

急なお産が始まったような騒ぎで、あわててインターネット中継につなぐ。無事、間に合ってとにかく、インターネット傍聴はできた。

当初午後一番で小沢さんの質問は予定されていたが、一人早まってしまって、11時からになったのだ。

午後の分が、午前中になったけど、小沢さん自身は、落ち着いてしっかり質疑。

小沢さんは、以下の3項目で質問を行った。

1)市原医療圏における救急医療についての質問は、二次救急医療の現状、委託料、病院の未収金問題、救急医療利用の市民への啓発

 

2)「子ども・若者育成支援推進法」の施行によって、支援がゼロ歳から39歳までと対象年齢が大幅に引き上げられ、若者支援、ニート・ひきこもり支援は?

 

3)海保の残土問題について・・・答弁で、環境部長は「条例改正は、私権の制限になるから、周辺住民同意は条例に盛り込みません!」と力強く宣言。

 

部長答弁にびっくりして、「そんなに威張っていうことじゃないでしょう」「では、木更津をはじめ、周辺住民同意を盛り込んでいる自治体は、私権の制限を行って訴えられているのか、法律違反をしているの?」と、と思わずパソコンインターネット画面に向かって突っ込みを入れる私。

 

市原市内だけで、平成23年度(4月~6月)からだけで、すでに3件の残土処分場の許可が出てしまった。(京葉エンタープライズを含む)

 

許可事業区域面積25ha3695㎡、事業区域だけだと16ha4743㎡(事業区域は将来1.2倍まで拡張できる)こんなに、残土処分場ばかりできてどうするの、市原は。

 

 

しかし、何より、本日は、午後の予定が午前中になったものだから、多くの支援者の皆様にご迷惑をおかけしてしまった。はるばる暑い中、市議会の傍聴に来てくださった皆様、ほんとにもうしわけありません。(20名ほどの方々にご迷惑をかけてしまった)

 

どうぞ、これに懲りることなくネットを支援してください。

 

午後4時からは、更科通りのIさんが事務所に着てくださり、市原をよく知ってもらえるための「かるたづくり」はどうだろう、という相談。ユニークで楽しそうな企画。ついつい夢が膨らむ。

 

かくて、功罪半ばの一日が過ぎていく。岡村さん、小沢さん、お疲れ様。そして、重ねて、傍聴に来てくださった皆様、ほんとに申し訳ありませんでした。

 


原発に頼らない社会へ/田中優さん

2011-07-13 22:43:18 | 日々のこと

4~5年前、六ケ所村の再処理工場についての学習会をネットが企画したことがある。その時の、講師が田中優さんだった。パワフルで、説得力のある優さんの話だったが、生涯学習センターは、満席には程遠く、スカスカだった。

「家庭から節電を!何と言っても、冷蔵庫が重要。電源を切れば中の食料は腐る。しかし、買いかえれば、ぐっと省エネになり、それだけでもちまちま消灯して回るより、ずっと夏場のピーク時の節電になる。そして、原発はいらなくなる。一人一人の小さな努力で、脱原発の社会を!」という優さんの呼びかけに、「そうだ!」と単純に納得し、その後、我が家は、冷蔵庫を買い変えた。

お金がなくて、すぐには買い換えられなかったが、ちょっと小金が入った時に、「えいやっ!」と、電機屋に走った。買い替えの基準は、ひたすら消費電力が少ない機種であること。・・・結果、何とも使い勝手の悪い冷蔵庫で、今閉口している。

たまに里帰りする娘にまで、「なんで今時、こんなに使い勝手の悪い冷蔵庫なの」といわれる始末。「だって、田中優さんが・・・」と、つぶやく私である。

その田中優さんは、今や時の人。佐倉の市民ネット主催で、佐倉ミレニアムセンターで講演会があった。何と、満席!立ち見!わきで、補助いすを出して何とか紛れ込ませてもらった。小さなお子さん連れのお母さんが多い。幼い子供たちが、会場内をトタトタ歩いたりする講演会である。放し飼いのペンギンと一緒にお話しを聞いている気分で何ともうれしい。

・・・内部被ばくが、外部被ばくよりずっと怖いわけ・・・なぜ胎児、乳児は放射能に弱いのか・・・食べ物に気を付けなければならないわけ・・・レントゲンと比較するナンセンス・・・・なぜ私たちは、これほど放射能の危険に対して情報過疎の状況におかれてきたのか…国と電力会社が、どのようにして政治家(議員)、マスコミ、地元、銀行を抱き込んで情報操作をしてきたか・・・

そして、どうやって「原発に頼らない社会」を作るか、という処方箋。おおざっぱに言って

①原子力発電所の無理な推進政策をやめさせる

②メディアを支配する広告宣伝費を取り上げる(毎年トヨタの1.5倍の1500億円の宣伝費を使ってきた。その経費は、電気料金に上乗せされてきた)

③賠償に変えて送電網を公共財にする。賠償はどうせ東電はできない。この際、電力会社から送電線を取り上げ、発電、送電、配電の3事業に分割する。電力会社の最大の資産は送電線であり、その送電線を「自由化」する。

④そして、子どもの未来を守るために、子どもの「食の安全」を守ることに全力を尽くす。(その手法については、ここでは書ききれない。)

いたずらに起きてしまった原発事故を嘆くのでなく、とにかく「原発に頼らない社会」を作るために、あくまで具体的にエネルギーの民主化、透明化を語る田中優さん。

市原でも、来週の18日、19日には、もう一度放射能線量の調査をする。ぜひ、関心のある方は名乗り出てほしい。


細渕さんがいない

2011-07-10 22:31:07 | 日々のこと

今日は、蘇我勤労市民プラザで、「中核地域生活支援センターシンポジウム2011」が行われた。会場はほぼ満席。市原からも、多くの方々が参加していた。そして、檀上司会者のマイクのそばに、我が敬愛する細渕さんの遺影があった。

会長代行の井本さんが「細渕会長の遺志を継いで「中核」をもっと充実させよう」と挨拶。細渕さんが亡くなられたのは5月29日。市原の選挙戦終盤で、私は、葬儀には参列できなかった。悲しかった。

本日は、とても充実したシンポジウムだった。

市川の、がじゅまるの朝比奈ミカさんが中核の実践活動報告。だれもがありのままで地域で暮らすことができるように、ということで発足した中核は、24時間365日で何でも福祉サービスのコーディネートとしてスタート、スタッフの苦労は半端じゃない。しかし、今や、ますますその需要は高まっている。そんな各地の実態を数字をあげて披露。

ついで、湯浅誠さんの基調講演。たっぷり1時間。・・・・国、企業、正社員という3つの傘で守られてきた社会が崩れて、多くの若者やシングルマザーや独身女性、そして中年男性までもが、安定した暮らしという傘からはみ出し、今やずぶぬれになっている。

年齢別未婚率のグラフが、世相を反映する。2010年に、30~34歳までの男性の未婚率は5割を超えた。そしてなんと50代の未婚率が30%の大台にのる。女性の30~34歳の未婚率も32%。そしておなじみの2050年になれば、逆ピラミッドの人口構造になるグラフ。社会保障制度の破たんは、火を見るより明らかである。湯浅氏の指摘は、明快。女性の社会参加、障碍者も弱者の参加も促さないことには、今後成り立りませんよ、と、やんわり指摘。

後半は、毎日新聞論説委員の野沢和弘さんがコーデネィトをして、シンポジウム。

伊賀市社協の田邊寿さんが、伊賀市で、半ば公的に「保証人制度」を取りいれている事例を話された。考えてみれば、単身世帯が増えて、高齢化して、「あなたに保証人がいますか?今はいたとしても、20年後、いますか?」と聞かれて、「ハイ」と答えられる人が、いったいどのくらいいるだろうか・・・と思うと、目からうろこのお話で、興味津々。ニーズに即して制度を作った事例である。斬新!

次は釧路の日置真世さんの、次々「たまり場」を作っていった実践例。「釧路市は生活保護世帯が日本一で、ほとんどみんな傘の外でずぶぬれ状態ですよ」という冒頭のあいさつで、どっと沸いた。

①一人のニーズを大切にする。②ニーズを口コミで掘りおこし可視化する。③多様な人が集まるたまり場をつくる。④世話されるだけでなく誰もができるこで参加する。相互支援。

豊富なパワーポイントの映像を見せながら猛スピードで解説。

日置さんはテキパキ話していたけど、きっと実践には、様々な土砂降りや嵐もあったことと思う。それでも、「これ以上はお話できないので、ぜひ釧路に来てください」という日置さんの言葉に、参加者一同は深くうなずき、「釧路に行ってみたいね」と帰路、口々に語り合った。

ほんとに充実したシンポジウムだった。

でも、この会場に細渕さんがいないのが、何とも納得しがたい。私の携帯には、今も細渕さんのケータイ番号が入っている。消したくないから、消してない。このまま電話すると、「ハーイ、細渕です。お久しぶり!さっそくですけどね・・」という声が聞こえてきそうだ。きっと天国までケータイがつながっている気がする。あ~あ。


議会傍聴

2011-07-05 21:35:47 | 日々のこと

千葉県議会では、できるだけ傍聴もできるようにということで、4日間、連日二つの常任委員会が開催される。

月曜日は、商工労働常任委員会(小宮さんが委員)と農林水産常任委員会が開かれた。私と入江さんは、農林水産常任委員会を傍聴。農業に詳しい委員が発言すると、やはり説得力がある。

Iさんが、水稲における放射能土壌汚染が心配だと話された。自分たちの土地改良区で、独自に土壌調査を行ったという。心配は、もっともな話。「今後調査します」では稲はどんどん育ってしまう。稲は、もしかしたら根っこから放射能を吸い上げてしまうかもしれない。丹精込めて育てて、コメが売れない、ということになったら気の毒。また、いったん汚染されたら、その土から放射能を除去することは、もっと大変になる。どこも、放射能が話題になる。

午後は、市原の事務所に帰り、いちはらネット臨時総会に向けての調整の会議。

本日は、県土常任委員会と文教常任委員会。手わけして傍聴。しかし、傍聴者が少ない。というか、ほとんどいない。こんなんでいいの?せっかく4日間の日程に分割したのに。

午後からは、「千葉県石油コンビナート防災アセスメント検討会議」。傍聴できるということで県庁中庁舎3階へ。検討課題が要約された資料が配られ、参考になる。今後、分科会等を経て、年度内にまとめるとのこと。長周期地震動への対策、大容量泡放射システムの運用、液状化がどう影響したか、など、関心のあるテーマ。

夕方まで、議員控室で、8日最終日の討論原稿のまとめ。あっという間に、一日が過ぎる。


思い出したくない常任委員会

2011-07-03 19:21:43 | 日々のこと

7月1日は環境生活警察常任委員会

先日、怒りにまかせて書いた常任委員会の本番である。

委員会開始前に、1階の傍聴受付の部屋をのぞいたら、勝浦からの皆さんが大挙して来ておられた。

勝浦市鵜原地区には、M・M・I(株)という業者が、管理型採取処分場の計画を県に対し平成20年7月28日に事前協議書を提出し、その提出済み回答書の期限が23年9月9日、と迫っている。地元では一貫して反対の活動をしてきた。市長も反対!市議会も全員反対!国会議員まで捲き込んでの反対運動である。

反対署名も31,164筆、勝浦の総人口の1.5倍にあたるという。平成22年10月24日の反対決起集会には、市内の漁業者がすべて鵜原湾に漁船70隻で結集した、という大きな集会となり、新聞等でも各紙が大きく報道した。地元漁業者は、ほんとに漁場を大切にしておられる。

先日伺った時に、かんぽの宿の屋上から眺めた緑の光景の見事さ、海中公園に指定されるほどの海のすばらしさは、ため息が出る。

しかし、事業者は、役員を変えて、あきらめず許可を求め続けている。勝浦市は、この6月議会に残土条例を改正し、9月1日から施行する。この業者の計画を阻止したい一心からである。

そして今回は、県議会に対して、「許可しないことを求める請願」を出された皆さんが、大挙してバスで来られた。

請願署名人には、地元自民党の県議さんも名を連ねておられる。請願の審議を傍聴に来られた皆さんのお顔は、晴れ晴れとしている。私は、ドキドキ・・・無事に採択されますように・・・。祈るばかり。

心配したが、こちらは、自民党の委員さんたちも同意して、あっさり全員一致で採択となった!よかった!遠路はるばる来てくださった甲斐があったというもの。あとは、しっかり知事判断を待つばかりである。

しかし、産廃課課長の答弁は、気になる。「書類があがってくれば、我々は粛々と審査するのみです」といういつものパターンだったから。・・・ん?

そして、問題は、市原市海保の残土処分場計画である。

業者が、不誠実であり、提出文書が信用できないものでしかないこと、前の業者がやり残した現場の水たまり(ほとんど池になっている)は、業者Kがきちんと処理すると言ったにもかかわらず、改善されていないこと、発生元に記載されている事業名が、事実と異なることを指摘したら、そのたびに書き換えてきて、現在の発生元は、3度目であること、しかもそのうちの1事業者はかつて行政処分を受けた業者であること、周辺町会同意の文書も、本人が知らないうちに勝手に記載されている事実があること、など指摘したが、周辺住民同意や、業者が誠実かどうかは許可要件には該当しないから構わない・・・としか聞こえない答弁、一点張り。

市原市に県が意見照会をし、6月3日に市から問題なしの回答(市原市も信用できない)。県産廃課は、我が意を得たりと、許可を出すことを急いだ。その結果が6月22日の許可である。地元から許可しないことを求める「請願」が出されていることなんか、知ったことではない、ということだろう。

行政は、まめに業者と連絡を取り、住民が課題を指摘すると、あわてて業者に連絡し、指摘事項を直させる。つけ刃でも、内容はでたらめでも、とにかく行政文書を整えさせる。

そして、いったん許可が出されれば、あとは知らんぷり。行政は、まともに監視なんかしやしない。きっちり改善命令を、早期に出して改善させた事例などは、聞いたこともない。手ひどくやられた現場の原状回復した事例があれば、見せてもらいたいものだ。(許可した行政のい行政責任は問われない)

常任委員会メンバーは、おそらく「請願は出ているが、すでに許可が下りていいるのだから、今さら、反対してもしょうがないでしょ」と判断したのだろう。私以外の全員が請願に「反対」した!

なぜ、議会軽視だと怒らないのだろう。なぜ、だれも、住民の訴えに耳を傾けようとしないのだろう。

野田市の柏廃材問題では、問題の解決の「いつ」は示されず、とりわけひどい被害が予想される道路を挟んだ向かいのお宅の被害実態を産廃課は、まったく把握さえしていないことが明らかになった。

面倒な市民要望は、やり過ごし、大過なく、見える書類だけ審査して過ごすテクニックを身に着けることが、行政マンとして出世していく王道なのだろう。たぶん、国も、県も、市町村も・・・。


6月 ちば県議会 報告

2011-07-01 21:24:10 | 日々のこと

ちょっとうるさいかもしれないけど、6月議会の予算、議案などの報告です。

 

一般会計補正

    3281900万円(震災対策が主な使途)

(うち300億円は中小企業振興資金)

   

   ◇太陽光発電設備導入補助:1億円(上限7万円:県単補助)

    

   ◇(放射能線量測定対策)

     海水中の放射能濃度測定 600万円(測定結果はHPで)

     放射能線量測定器購入35台 研修等  2126万円

  その他、農林水産物、畜産物(原乳、飼料)の測定等

 ◇緊急雇用創出事業 規定と合わせ 884338万円(県単)

 

 

◆条例案9

 ・千葉県立農業大学校を専修学校化する条例

 ・法律が変わったため条例の言葉も変える、または公共施設の使用料の変更

 ・耐震上、問題あって、2つの県営住宅を廃止する

(入居者は他へ移った。家賃が上がって負担できなくならない?)

  ・アグリチャレンジファーム(ほとんど利用者がなかった実践研修農園?)廃止条例

 

谷津船橋インターチェンジ工事:総事業費99億円(国交付金50%)

  

  今回の予算は高速道路の下を通る部分は、東日本高速道路(株)に委託。

  契約金額は約112000万円(落札したのは大林組)←こっちは入札状況調書あり。

 

一方、鉄道の下を通る部分は、JR東日本に委託。

契約金は約62800万円(落札したのは奥村組)

JRが相手で入札調書もなし。さすが腐ってもJRはお大名です。

地域主権なんて、なんのその。県もお上に逆らいません。

 

大気常時監視自動計測器で談合が行われていたことが判明し、4社に対して損害賠償請求(合計1334万円)。談合前は、一台200万円~400万円。改善後は100万円~200万円になり、6割も下がった。公取が指摘しなかったら、相変わらず談合は行われていた?

 

抗インフルエンザウイルス薬 取得(びっくり議案)

新型インフルエンザ対策に係る備蓄用治療薬:381517500

      ←中外製薬(スイスのロッシュ社から随意契約)

 

(千葉県のタミフル備蓄量)

H18年度  248千人分  56194万円

H19年度  248千人分  58590万円

H21年度  216千人分  416404800

H22年度  216千人分  427064400

H23年度  215千人分  381517500

(合計)  1143千人分 2372826700

 

これだけ備蓄をして、どれだけの人が使ったの?と聞いたら、

 

「今年、旭市で避難所にいる人260人に配りました。」

 

薬には、有効期限がある。最大5年。それを過ぎると廃棄する。

 

平成21年1月に、厚労省からの都道府県知事に対して

 「これまで同インフルエンザ薬については、国民の23%に相当する量を備蓄してきたが、今後は、諸外国の備蓄状況を踏まえ、国民の45%に相当する量を目標に備蓄量を引き上げる。追加備蓄の費用は、平成21年度地方財政措置で出す。」

 

これは国の平成20年度予算「タミフルは1330万人分、リレンザは133万人分の購入費を準備」

 

「新型インフルエンザ対策の国家戦略の一部である。」と厚労省は記載。

 

国からのお達しで、自治体も、毎年、全国都道府県で怒涛のごとくタミフルを廃棄していることになる。慎重な医者の処方なしに使ってはいけない薬を大量に備蓄する異常さを何とも思わないのだろうか?

現在最も深刻なのは、子供の放射能被害。とにかく、子供の命の安全を守ることにお金を回してほしい。安易にタミフルも使ってほしくもない。

健康福祉常任委員会で、わが会派の藤代さんがきっぱり発言したが、だれも賛同してくれなかったそうだ。あ~情けない。


議会中です

2011-06-25 21:22:36 | 日々のこと

うっかり、孫のスケッチが入ってしまった。関係ないけど、このまま掲載します。

6月21日から県議会代表質問がはじまり、24日(金)には、小宮さんの個別質問が行われた。詳細は、次回に書く。柏廃材の問題が、一番関心の高い問題だと思ったが、翌日の新聞(毎日)には、千葉市美浜の個人宅の庭から鋼管が出てきたニュースの、その後のことが取り上げられていた。

柏廃材については、次の報告で書く。

今は、土日の報告。

土曜日は、ナザレン幼稚園でチャリティコンサート。ピアノ・バイオリン・チェロの奏者による、見事な演奏。チェロを趣味とする我が息子も、演奏会のために帰宅。バイオリン奏者は福島出身様々な人が様々な場所でチャリティを行い、その義捐金を届けようとする。確実に東北の人たちにとどくことを願うばかりである。

被災者の苦しみは、長く続く。私たちにとっては忘れず、息長く、が今後の課題となる。

日曜日は、午前中は県ネットの役員会。午後は、市原稲門会の総会。

箱根駅伝で見事に優勝を果たした渡辺康幸監督の講演が、とても素晴らしかった。スポーツとは無縁の私だが、同氏のお話は、すべての活動、特に組織的な活動をしようとする場合に、大いに参考になる話だった。

<自己成長するために>

①明確な目標を細かく立てる(漠然とした夢を抱くだけではことは実現しない。現実的な課題設定と確実な実行)

②自己管理(トップアスリート、エース級の選手は自己管理ができる人。1割の選手しかできないそうだ)

③あこがれの人を作る。具体的な自らの目標を立てる。

④ライバルをつくる(切磋琢磨するライバル)

⑤陰・陽でいえば、「陽」のオーラを醸し出すことを心がける。「陽}のオーラを放つ人のところに人は集まる。

いずれももっとも。他にも面白い話がいっぱいだった。その後は、交流会で、素晴らしい演奏も聞かせていただきた。

関係者の皆様、ありがとうございました。渡辺監督、次もぜひ、優勝してください。

 

 


千葉県産廃課!頭にきた!

2011-06-22 18:46:16 | 日々のこと

市原市は、残土問題がひっきりなしである。

平成22年度特定事業場(つまり残土処分場)県許可分は31件。(3000㎡以上は県許可)。市原はそのうち6件だが面積では全体の30%にあたる30ha。

毎年30~40haの残土処分場が許可され、市原に必ずしもまっとうでない土が運び込まれている。(中台堰は幸いストップできたが)

やがて飲み水に影響が出てくる。書類さえ整っていれば、どんな業者だろうと、県はお構いなしに「許可」を出す。さっさと許可を出すことが担当の手柄であるかのように許可を出す。鉱さいまじりでカチカチになった残土の山が各地に残されようと、井戸水が使えなくなろうと、地元で反対しようと、お構いなし。

地元で反対運動をしてきた人は、無力感、行政不信にさいなまれる。そんなことを、これまで繰り返してきた。

そして、本日、市原市海保で事業計画し、県に許可申請をしていた業者に許可が下りた。そもそもの発端は、2009年にさかのぼる。地元の反対集会は、当時、千葉日報にも取り上げられた。

当初関係していた大手ゼネコンも手を引き、様々な文書偽造もあり、それでも申請は出されたので、地元町会は県議会に対して請願を出した。(平成22年12月1日)

その請願は今回の県議選改選に伴い審議未了ということで廃案となり、改めて、今議会に請願が提出された。その後の経過等も書き加えられた詳細な資料をつけて、すべての会派、市原選出の議員に配られ、7月1日の環境生活警察常任委員会で審議されることになっていた。

しかし、しかし、しかし!

あろうことか、本日、県産廃課は、「許可を出した」と議会終了後に報告に来た。昨日、控室を出るときに、「明日、もう一度、お伺いしますが、議会終了後、ちょっと一服したころの時間でいいですか?」と聞いてきたので、きっと、昨日から、すでに、今日許可を出すことを決めていたのだろう。なんて、手回しのいい!

どれだけ、業者が文書の偽造をしていようと、どれだけ周辺町会が反対しようと、行政に対して虚偽の報告をしようと、そんなことは「許可しないことの要件にはならない」と、いいはる。「私たちは、文書さえそろっていれば、それで許可せざるを得ないのです」の一点張り。

実は、6月3日に市の意見書が県に上がっている。「特に問題なし」という内容で、地元で反対している、というコメントは全くなし。

ちょっと待って!6月3日といえば、市原は、市長選、市議選の真っ最中だよ。あと2日待てば、市長選投票日、6日になれば、新市長が誕生しているはず、どちらが当選するかはわからないけど、その新市長に判断をゆだねてもよかったんじゃない?なんで、急いだの?面倒なことは何でも先送りしたがる市原市環境部の行政が、この件では、やけに手回しよかったのは、何で?

そして、県の担当者。実は、許可が下りそうだという話は耳にしていた。それだってとんでもない、と思って、私だって、焦っていた。しかし、その日程は、常任委員会(7月1日)の直前、という噂だった。

それなのに、今日!・・・・6月22日!・・・・なんで?2009年からの案件を、なんで1週間や、10日待てない?なんで、そんな非常識なことをする?

残土条例は、よく読むと、県は、「許可」は出すけど、まったく責任を負わなくてもよくなっている。実に巧妙な文言である。

行政は、市民を守らない。行政は、行政を守るだけ。しかし、その行政マンの給料は、間違いなく市民が払った税金から出ている。

この件は、常任委員会の後で、必ず、もっと、くわ~しく、市民に報告する。


チャリティ演奏会

2011-06-19 17:18:33 | 日々のこと

午後、YOUホールでチャリティ「アコーデオンアンサンブル総(ふさ)]」の24回演奏会が行われた。

こんな時に、こんな時だからこそ、歌を歌おう!という趣旨で、たぶん通常よりたくさんの歌を会場もいっしょに歌った。

福島県楢葉町から、地震・津波・原発事故に追われ、市原で避難生活を送っている「福島浜通り被災者の会」を支援するための義捐金もその場で集められた。(演奏会終盤の報告された金額は33万円を超えていた。きっと、お帰りの時に、さらに義捐金箱に入れてくださった方々がいたと思う。だから正確な総額はわからない。

プログラムに折り込まれていたチラシには、福島県楢葉町で「ディサービスセンターゆずの里」の施設長さんの高木健さんのメッセージがあり、その裏面には、彼らを受け入れた辰巳萬緑苑の施設長小出浩丸さんのメッセージ。

萬緑苑では0歳~95歳までの約20人を受け入れている。生活維持のために募金活動も始めている。6月6日現在募金総額は300万円に達している。5月中に受け入れ被害者に分配しているとのこと。

震災から月日が経つと、とかく関心も薄れる。これからが正念場、と小出さんは語っている。われわれにも息長く支え続ける覚悟が求められている。

さて、演奏と唄の一部が終わり、休憩の後、「イブクロ」の演奏となった。高名な「コブクロ」を模して命名されたゆずの里の高木さん、佐藤さんのグループ名である。

2つの歌が披露された。初めの「今を生きる」は被災者である92歳の神野次郎さんが歌詞を作り、それに佐藤さんがメロディをつけたもの。涙が止まらない。(昨日の千葉日報に佐藤さんたちの記事が出ている)

高木さんが、歌う前に話された。「3月14日にすでにメルトダウンの情報を東電の社員は知っていた。避難所には、ヨウ素剤が配られ、東電社員の家族はすべて東京へ逃げていた。」

ゆずの里の事業所は、最低限度の被災で、何とか事業展開が可能な状況だったけど、その後、原発事故により、避難を余儀なくされ、いわき市の小学校へ、その後、いわき市の特養へと避難したけど、風評被害でいわき市に物資が届かなくなり、友人の小出さんを頼って、着の身着のまま市原へたどり着かれたのだという。今は、何か所かに分かれて住んでおられる。

辰巳を中心に支援者が支えている。そして今日もYOUホール3階は満席になり、立って演奏を聴く人が出るほど、多くの人が集まってくださった。

関係者の皆様、素晴らしい演奏も含めて、ありがとうございました。ほんとに息長く・・・・支援していかなければなりませんね。


教科書展示会に行ってきました

2011-06-18 20:49:10 | 日々のこと

本日、雨。教科書展示会場に行ってきました。いつもの市原市教育センターです。

まずは、「あってはならない」育鵬社版、自由社版の歴史、公民教科書を見る。

育鵬社版は、ちょっと変だが、変が目立たない。しかし、自由社版はすごい!

歴史教科書に神々の系図がばっちり載っている。(イザナギ、イザナミから始まる系図。天皇家だって恥ずかしいだろう)

以下、2ページづつの解説があり、そのタイトルや、記述の一部、私の感想などを列記する。

〇国譲り神話と古代人・・・・日本は平和の裡に統治権の移譲が行われた。戦争によらず、話し合いで国譲りを行ったのである。日本人はえらい。戦争によらず、話し合いで国譲りができるのである。しかし、出雲も情けない想いをしたので、気の毒に思って、大和の国が立派な出雲大社を建ててやった。・・・平成15年に出雲大社を訪問された皇后陛下は、次のようなお歌を詠まれた。「国譲られましし大神の奇しき御業を偲びて止まず」・・(これでは、古代の出雲の統治者は怒るだろう。)

〇日本という国名のおこり・・(神話も歴史もごたまぜ。国名の説明で2ページはすごすぎる)

〇武士道と忠義の観念・・・赤穂浪士礼賛。主君への忠義とは何か。「公」のために働くことである。・・・(繰り返し、繰り返し、洗脳されるまで、忠義・愛国を語ります)

〇まきをしょった二宮尊徳の銅像のでかい写真。(ぎょっとします。尊徳さんも、さぞや迷惑)

〇伊藤博文・・・(見開き2ページで、これでもか!と絶賛。こんな偉人をもっと評価しよう、という意図)

〇戦時中の写真・・(贅沢追放運動の旗を美しい女性が高々と振っている。フランス革命の自由の女神風?)

〇占領下の(批判を許さない徹底した)検閲と(日本人の自国の対する見方に影響を与えた)東京裁判・・・((  )は、しっかり枕詞としてついている)

〇日本の底力を世界に示した東京オリンピック・・・(このタイトル事体、中国が北京オリンピックで国威発揚したと宣伝しているみたいで恥ずかしい)

〇昭和天皇、国民とともに歩まれた生涯・・・・(大きな写真と、これでもか、というちょうちん記事が見開きいっぱいに書かれている。)

戦後文化人では、三島由紀夫、石原慎太郎の写真が真っ先に載っている。(美空ひばり、手塚治虫も出ているが・・・)

「もし戦争が起こったら」国のために戦うか?という質問に「はい」と答えたのは日本が最低(15.1%)だ、と記述。…(言外に「嘆かわしい」・・・・というニュアンスが透けて見える)

これまで市原が採用してきた社会科の教科書は「東京書籍」。どれどれ、その内容は?

p80:「自治都市・堺とその遺産」の解説。地域主権、地方分権の歴史がかつてあったことを示している。

p84:東アジア世界の朝献体制と琉球王国・・・朝献体制とは漢のころから始まった制度で、世界の覇者と自認してきた中国に周辺諸国の支配者が使節団を送り、皇帝に貢物を差し出してきた制度。ここで琉球王国について、その歴史、繁栄、その後についてかなり紙面を割いて解説しているのは、なんだか、うれしい。(私たちのころには、琉球に関する記述は、ほとんどなかった)

p248:現代の環境問題・・・水俣や公害、その他についても詳細な記述がある。これも嬉しい。

こんな教科書が、また採択されればいいな、と思う。

公民教科書も、自由社が、なんたってダントツ、すごい!

男女共同参画社会・・・(よくあるバックラッシュの言い分が載っている。)

家族の中で育つ私たち・・(家族が大事、自分より家族を、そしていざとなったら、お国という大家族を・・・)

基本的人権・・「多数決によっても奪われない国民の固有の権利ですが、「公共の福祉」に反しない限りにおいて認めるとされています。」・・・(わざわざ、ゴシック太字で書くか?)

国民主権・・・「国民全体として持っているもので、基本的人権のように、国民一人ひとりが別々に持っているものではない、とされている。」・・・・(これも、ご丁寧に、ぬきだして注釈!)

p54:憲法改正の手続き・・(・自衛隊は現憲法では違憲になる。だから改正しなければ。ほかにもあれこれ変えなきゃ、日本は成り立たない、とゴシックで書きだして、とにかくだから早く改正しよう、というスタンス。改正の手続きは、こうだよ、と解説。)

p58:天皇の役割と国民主権。天皇のお仕事。・・・事細かにあれこれ・・・古来から続いている、と。くどくど。天皇はえらい、天皇は忙しい、だからもっと天皇を敬おう、ということらしい。

時間切れで十分読めなかったが、そのあとで読んだ「東京書籍」の公民教科書は広く世界に視野が開けていて、自由社を読んだ後だったから、なおのこと、良識的に見え気持ちがホッとした。清水書院も、読み応えあり。後は読めなかった。ごめんなさい。

ちょっと寄り道して国語、理科などものぞいてみた。それぞれ、子供たちに何を伝えるか、何を伝えたいか、どう伝えるか、など編集者の想い、理念が熱く込められていて、改めて、子供にとって教科書って大事だな、と思った。

国語の「教育出版」は、わたしのごひいき。聞いたら、市原の国語教科書は、教育出版なんだって。嬉しい!

市内の学校の先生も来ておられた。だれでも行けます。

教科書展示会、ぜひ足を運んでください!そして子供たちには、絶対、変な教科書は与えないよう、今後の教科書採択の行方を監視しましょう。