てくてくともこ

今日出会った新しい人、景色、想いをつづります

いのちの山河 ~日本の青空Ⅱ~ 上映会

2010-12-05 18:08:50 | 日々のこと
金曜日と土曜日は、「いのちの山河」上映会。
私は、土曜日の受付を手伝った。
(私はちょっとのお手伝いだけ。準備にあたった皆様、ほんとにお疲れ様でした)

映画は、秋田県との県境に位置する岩手の沢内村が舞台。豪雪・貧困・多病という三重苦の村の深沢村長の奮戦記である。

ブルドーザーによる豪雪の克服。(反対住民を説得する村長や教育長がすごい)
そして昭和37年に乳児死亡率ゼロを達成。
保健婦さん、教育長、村長が、抱き合って涙を流す場面で、思わずもらい泣き。

もちろん、村長の遺体が村に帰ってくるときに、村人が総出で吹雪の中に立ち尽くして霊柩車を迎える場面では、上映会場のあちこちで、ハンカチを取り出す人、人・・・。

昭和36年の深沢村長のことばです。

ニューギニアの奥地ではあるまいし、生まれた赤ん坊がコロコロ死んでいくような野蛮な条件、また年老いた人々が農夫病に苦しみながら、じっと我慢して、枯れ木のように死んでいく悲惨な状況を、根本から変えていかねばならない。
与えられた人間の生命が完全に燃焼しつくすまで、自分たちで、自分たちの生命を守り続けることが、主義主張を超えた政治の基本でなければならない。教育も経済も文化も、すべてこの生命尊重の理念に奉仕すべきである。私の生命は、住民の命を守るために賭けよう。

なぜこれほどのことができたのか?

なぜ今の政治にできないのか?

かみしめながら、沢内村奮戦記(あけび書房)を読む。

沢内村の4つの政策理念・柱を書いておきます。

<村づくり4原則>
1、調査を完全にする

2、すぐ結論を出す「終着駅型」でなく、途中で降りて反省してまたすすむ
  「途中下車型」の運動を目指す

3、指導者は「引率型」でなく「演出型」で。
  リーダー主導が過ぎると、運動は続かない。
  だから住民一人ひとりの主体性を引き出す「演出型」で。

4、三せい運動・・・「一人ひとりがせい」「話し合ってせい」「みんなでせい」

さて、わが 市原の福祉は元気だろうか?