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競馬という趣味のある生活。

シンハライトの19

2020年09月19日 12時43分03秒 | 一口馬主
またまた1年ぶりの更新。

はい、タイトルの通り、キャロットの2020年度新規募集では元愛馬の仔、シンハライトの19(父キングカメハメハ)への出資が決まった。母馬優先+最優先を使っての出資申込みだったので出資はほぼ確実だったが、クラブから当選確定の通知がくると嬉しい。今年は結局シンハライトの19一頭への出資で閉幕。元愛馬ロザリンドの仔が初めてキャロットクラブで募集されたこともあり、それなりに逡巡、悩むという局面もあったが、落ち着くところに落ち着いたという感じ。

見送ったロザリンドの19(父スクリーンヒーロー)について触れておくと、遡ること3年前。初仔のアーデンフォレスト(父ルーラーシップ)がまさかのシルクホースで募集された時はガッカリを通り越し、「おい、何がOur Bloodだ」と怒りさえ覚えたもの。そして翌年には個人的にも魅かれる血統構成であった2番仔オーソリティ(父オルフェーヴル)がまたもやシルクで募集。単なる客寄せパンダで終わることなく遂に重賞まで勝ってしまったのだから、天晴笑うしかないものの、母馬優先の権利を持ちながらその行使する機会さえ無かった身としては納得いくものではない。

ロザリンドの仔をどう差配するかはその所有権を有するノーザンファームに権利があることは百も承知。ただ、超良血でキャロットの礎を作ったといっても過言ではないシーザリオ所縁の血統は、クラブに卸すとせばキャロットが筋、というのは牧場関係者の間でも分かっていたはず。それにも関わらずシルクで募集されたのはシルクホースクラブの会員集め、そして実績作って第二のキャロットクラブに育成するというノーザンファームのあざとい戦略に他ならない。と邪推している。まあ、100歩譲って馬体や血統に問題があれば納得も、長男のアーデンフォレスト、次男のオーソリティ、共に揃って馬体・血統的にも魅力ありときたものだから当時は腹が立って仕方なかった。

私と同じ思いをしたロザリンドの元出資会員は多いはずで、クラブに直接モノ申した方もいるかと思う。そんな背景があったのか、或いは牝馬はキャロットに回すという約束があったのか、真実は謎であるが、3番仔がキャロットクラブで募集されることになった。その事実だけを以って、募集ラインナップに「ロザリンドの19」の文字を見たときは歓喜に打ち震え、これは有無を言わずに行くしかないと思ったもの。

にも拘わらず何故出資しなかったか。現金なもので一つには経済的な理由で、シンハライトの19が高額だったため、私の予算範囲的に2頭への出資は困難であったこと。よって、どちらかへの出資という選択で非常に悩むことになった。検討の結果、シンハライトの19に軍配を上げたわけだが、画面越しの馬体だけだったらロザリンドの19のほうが評価は上。そう、まさに母親の募集時と既視感を覚えるほど優れた馬体バランスと思う。しかしその優れた馬体バランス、全兄エピファネイアと同じ血統構成、無敵の角居厩舎、と走る要素しかなかったロザリンドは走らなかった。何故走らなかったかはいまだ不可解であり、辿り着いたのはシーザリオ血統は良駒を産むが牝馬は走らない、という一つの仮説。

種を選ばないシーザリオの活躍馬は牡馬に偏っており、ロザリンドもその血統的特徴を色濃く受け継いでるとしたら、ロザリンドの19は競走馬ではなく良き繁殖牝馬に適した仔ということになる。その私の仮説を後押ししたのがノーザンファームで勤務経験あるもまだ駆け出しの若手厩舎への所属であったこと。これは無理をさせず繁殖に上げてくれよ、とのメッセージと解した。また父スクリーンヒーローの牝馬産駒からは活躍馬が少ないというのも引っ掛かった。であれば、ロザリンドは2020年にリアルスティールの牡馬を産んでいるので、その仔がキャロットに募集される保証は全くないものの、そちらに賭けてみようと判断に至ったもの。

以上からは消去法的にシンハライトの19が選択されたように映るが、実際に私はこれまで良血の高額馬は避けてきた。また19年産がラストクロップとなる父キングカメハメハの種牡馬としての神通力は衰えを見せており、母父ディープインパクトとの産駒結果は現状目立たない。更にノーザンから異常なまでのバックアップを受け良血を任せられるも結果イマイチな池添学厩舎は学ばない厩舎と揶揄されてる。更に更に発表された測尺は2月生まれを考えれば不安しか覚えない馬体重。消せる要素は満載でシンハライトの仔でなかったらサクッと消していただろう。

では何故取り上げたか。一つには顔と全身から醸し出す良血オーラ。これは並みの馬では出せない。次に馬の形、特にトモの形。これは走るキングカメハメハ産駒に倣ったもの。事実、ドゥラメンテの募集時とよく似ている。最後に私が一口馬主を継続している理由。それは出資愛馬の仔でG1を勝つこと、ダービーを勝つこと、凱旋門賞を勝つこと。シンハライトの19は成長遅いかもしれないが、いずれG1を勝てるポテンシャルを感じたもの。

メジャーエンブレム(母キャッチータイトル)、トロワゼトワル(母セコンドピアット)とかつての出資愛馬の仔への出資を見送って後悔を繰り返しているが、今回は後悔しないように!といって当たりがロザリンドの19の方だったら相当凹む、笑。
はてさてどうなるか、結果を見守りたい。
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