理事長さんは走る

赤星選手(阪神タイガースのかけっこ大将←切り込み隊長よりいいでしょ？)が少年野球チーム作るんですって。最近の赤星選手は肌の色艶がよくて、楽しげに野球をやっているような感じがしていましたが、こんなすてきなことをたくらんでいたんですね。

残念ながらおりがみは横浜市民だしおばさんだからはいれませんが、(入る気でいたのか？)彼のような若い野球選手がこのようなことを考えて、実行していくと言うのは驚きと同時に、応援せずにはいられない気持ちになりました。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今、子どもの味方になれる大人、どれくらいいるでしょう？

役に立つ人になれ、人の迷惑になるな、人の上にたつ人になれ、他人のことも考えて行動しろ、スポーツも勉強も頑張れ頑張れ、誰とも仲良く、やさしく、いつも、明るく朗らかに？？ああ、ああ、もう！！！どれも間違ってはいませんよ。
でもね

そういうふうに育てようって、ほんとにやってきたんでしょうか？大人は？

ゆとりだ、こころだ、習熟度だ、ＩＴだ、エコだ、グローバルだ・・・


「なんの　ために？」



役に立たなければだめなんですか？
いいこでいなければ愛されないんですか？
勝たなきゃ負けですか？
何のとりえも無いやつはだめなんですか？


塾が逆上がりを教えるような社会が子どもにやさしいわけ、ない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

少年期、青年期の「野球」に関して言えば、いいたいこといっぱいです。
高校生のそりこみだ、まゆだ、ガッツポーズだと禁止禁止。
暴力事件、喫煙、窃盗。処分、謹慎。
大学生の語るもおぞましい犯罪。
古い鎖がみえかくれする。

ばれなきゃいいとでも思ってるんでしょうか？

そだてそこなってる・・・・。明らかに。



小さいときからの積み重ねてくるはずのものが、「つみのこされ」「さきおくりされ」弱さを克服せずにうわべの強さばかり、勝ちばかりを讃えてきたツケなのではないか。
少子化がますます進み、野球人口は確実に減ります。それを古い鎖でしばれば・・・・。

でも、けっして絶望的な状況ではない。



今年のセンバツの開会式、選手宣誓のなんと清々しかったこと。
新しい時代を彼らの世代にたくす、希望の光を感じたのはおりがみだけではないとおもいます。

もう、気づいているんだ、若い感性は。
「古きよきものは生かしつつ、悪しき慣習は断ち切っていこう。それが、野球をもっともっと素敵なものにできるのだから　」
「すきなことができるのはすごくすごくうれしいことなのだ」


好き勝手かいてしまいました。


気の長い、忍耐のいる「後継者問題」。裾野を広げようとする赤星選手の取り組み、注目したいです。



付記：
赤星選手はチームの「理事長」さんになられるとか。うちの保育園の理事長さんは、とっても働きモンです。年長児と畑を耕し、バザーではお餅つき、卒園式では太鼓や机をせっせと運んでいらっしゃいました。普段はフツーのサラリーマン。大学生と、高校生のお嬢さんがいる、おとうちゃんでもあります。

赤星さんも働きモンですね。いっぱいうって、走ってただいまーってホームインしてね。それがあなたの、一番のお仕事です。