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荒川都電 沿線 涼しい日

2011-06-26 12:24:21 | 散歩

 

 

 

新江戸川公園http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kouen_annai_kuritukouen_kouen_shinedogawa.html

アジサイの季節

 

 

日本の平均気温上昇は 世界平均より温度上昇勾配が強い

年平均気温の1度の差は 東京と宮崎の差になると言う

関東も いずれ 沖縄並の気温になるのかな

http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0220a/contents/f_01_09.html

 

木金と34度だった

金曜日 寝苦しかったので 今年初めてエアコンをいれる

自分も軟弱になったと思う

20代の頃までエアコンなんて使った事もなく 扇風機だけで過ごしていた

10代の頃は 団扇だけだったはず 当時は何の疑問も持たなかった

一度 快適さを覚えると もう 後へは戻れないものだ

満員電車も 扇風機だけで 窓を開け放していただけ

男のワイシャツや 女のブラウスが汗で腕に貼りついていたっけ

 

昨日土曜日 涼しかった 散歩に出かけた

宿場町通りの横の路地

肩すれ違うのがやっとほどの路地が無数にある

寄り目の交差法を使うと3Dに見える

そんな事はどうでもよく この北千住に降りるのは初めてだ

宿場町通り 昔の日光街道 きっと宿場町として繁盛したのだろう

飲み屋が多いせいか この時間は 街はまだ半分眠っている

絵馬屋吉田家 江戸期からの際物問屋だという

路地の奥では 何処かのばあちゃんが草取りをしている

古い建物だからというより 見ようによってはみすぼらしい建物ではあるが

生業が300年ほども続いている事に 時の凄さを感じる

紙問屋横山家

きっと 昔 丁稚や番頭が大勢で 土煙りの上がる往来の大八車から荷を降ろし

主人は帳場で大福帳に荷の数や相場の値を書くのに忙しかったろう

散歩の楽しみに想像力がある 俺の場合は時代考証が不完全なので妄想力である

見るだけなら数十秒の建物でも 妄想力があると10分は妄想に浸っていられる

一人のばあちゃんが お店のばあちゃんと世間話をしながら団子を買っていた

人がようやく行き交うようになってきた

若いお姉ちゃんたちがヒールの音をカツカツと早いリズムで駅へ向かって行く

若いお兄ちゃんたちは少ない

嘗て遥か昔 お兄ちゃんだった人々が店を開け道路を掃除している

見とれてると 妻に 往来の邪魔 端に寄って と 注意される

俺は交通量が少ないと すぐ道の真ん中を歩くし 

興味がある物があると 往来の真中でも立ち止る癖がある

気はつけてるのだが 癖を無くすのは難しい

名倉医院

江戸時代からの骨継ぎの名医だったそうだ

現在の当主は整形外科医らしい

こうゆう建物を保存して行くのは大変だろうと思ったが

この高級車が止まっているので お金持ちだから大丈夫か なんて思い

塀の外から写真を撮らせてもらった

北千住から日比谷線で三ノ輪へ そこから歩いて都電荒川線の三ノ輪橋駅へ出た

浮浪者が拾った新聞を読み 何もする事が無くなったじいちゃんがトイ面に腰を降ろす

ぼんやりとした目で浮浪者を見つめていた

何か 感じる事があるのだろうか? あるいはただ所在なげに視線を投げかけているのか?

 

拓郎とて同じ

人様があって生業がなりたつ

皆同じ 人様があっての自分だ

 

人それぞれ事情がある 人のせいだけじゃない 運命は天の配剤でもある

それを いいとか悪いとかは 人の越権行為である

自分もなるようになって来たし なるようになって行く

ちょっと 感慨に耽っていたら

あなた1日乗車券何処に売ってるの?

どこだべなぁ? とりあえず並ぼう 運転手の人に聞けばいいさ

都電が来たので

1日乗車券何処で買えばいいですか?

はい あります お一人 400円です

じゃ 2枚ください

一番前に座った

子供の頃から運転席から窓の外を見るのが好きだった

都電の風景は江ノ電の風景に似ている

日常生活の上にレールが敷かれているようで和む

飛鳥山の辺り 

三ノ輪橋から早稲田まで約1時間

バスとはまた違う味わいがある

利用客も多い 交通の邪魔というので路面電車は廃止されてきたが

昔は結構利用した 今は車が多すぎて車の移動はすぐ渋滞にはまる

車は通勤と買い物にしか使わなくなった

自分にとって自家用車はもう必需品ではない

旧細川藩邸の跡地

鬱蒼とした森に包まれた公園

人もまばらでゆっくりと歩く 勾配がきつい石段もあり息切れした

ついでに 蚊に刺された 妻も蚊に刺された

東京には緑の自然が沢山保存されている

最近は下町と公園と美術館がいい

鬼子母神http://www.kishimojin.jp/index.html駅で降りた

足の悪いおじさんがお稲荷様や一対の仁王様などにお辞儀をしている

 

日本人は宗教に無定見だと言う

自分は思う

それは神や仏なるもの 絶対的なものに帰依あるいは従う人々の発想ではないか

自分たちの信仰は絶対正しく 他者を受け入れない 極端な場合は排除する

死ねば皆仏なのに 墓を暴いてまで 敵であった死者を冒涜する

宗教的論理を持たないものを 原始的遅れたものと蔑む心が見え隠れする

勝者になれば傲慢になり 敗者になれば復讐を忘れない

自分が正しいと言う概念から 自己絶対正義概念から 自己選民思想から抜け出でる事が出来ない

とても頑なで 偏っているような気がする

 

パワースポット パワーストーン 占い 風水など

これは いわゆるアニミズム 精霊信仰と通ずる

教会で信者でもないのに結婚式を挙げ クリスマスを祝い 正月 神社仏閣を何の違和感もなくお参りする

アイヌの熊祭り 昔のクジラ供養 針供養や豆腐供養 人形供養 道具供養など

ありとあらゆるものに それを生業とする人は それでご飯食べられる事に 感謝の意味で供養をする

自分たちが生きるために犠牲になった生物無生物に祈りをささげる

 

それらに批判的な人々もいる

タイラーの言う 汎神論的宗教観が日本人の底に流れているような気がする

あらゆる宗教概念は 自然信仰の中の一つの対象にしかならない

と言うより 

全ての 生物無生物 自然現象 物理の法則 数学の法則 哲学 神学 経典の中に神性があり 仏性がある

そう思うようになった

だから 自分は無神論者になり 無定見になった

イワシの頭も信心から これでいいし これで十分と思う

道端の石コロ一つ ぼさぼさ生える雑草に ふと和んだら 風景に心洗われたら

それは 石コロが 雑草が 風景が心を救ってくれたのだと思うようになった

三ノ輪橋の商店街は安い

野菜類 魚類も うちの近所より3割は安い

韮が39円 おっきなトマト6個で250円

ここへ来ると買って帰りたくなるが 重い荷物を持って電車はおっくうだ

茂蔵の工場直売店があった 市価より3~4割は安い値段

これなら 買っても荷物にならない

さっそく 酒のつまみにした

 

今日は家でゆっくり

雨がやんだ

涼しくて気持ちがいい日だ

 

 

 

 



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