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ひのきスピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。 (管理人:カノン5D)

FOSTEX 限定ユニットFE103-Sol

2014年01月18日 17時00分18秒 | オーディオ
昨年末に噂されていた「FWシリーズ」の後継機はマダかなぁ~
と思いながら、FOSTEXのホームページを見てみたところ、

なんと、

限定ユニットの発売がありました。

「FE103-Sol」



解説を読むと、どうやら「FE103」というユニットの発売50年にあたるのですね。

命名について読んでみると…
『そしてFE103 と同じように長年愛用され太陽のようないつも身近にある、そんな愛着を持ち合わせたスピーカーとなることを願い“FE103-Sol”と命名しました。』

ん?太陽?身近?・・・で、どうして「SOL」になるんですかw

とググってみたら、ラテン語で「Sol」は「太陽」の意味だとか。さすがグーグル先生。
読み方は「ソル」「ソール」みたいです。

う~ん、珍しく凝ったネーミングですが、
限定ユニットの「S」がしっかり入っていますね。


さて、本題。
この「FE103-Sol」というネーミングからするに、旧型「FE103」の復刻かと期待したのですが、実はそうでもなさそうです。

2層抄紙ESコーンや、銅キャップ、ガラスコンポジットボイスコイルで、歪感を抑え、(説明を読む限りでは)現代的な味付けのユニットのようです。

量産機の「FE103シリーズ」は、紙コーンに強力磁気回路というシンプルな作りで、以前は高いCP比を感じたユニットでした。
しかし、金属や磁性材料の価格が高騰する中で、度重なる値上げが行われた今となっては、持ち前のCP比も陰りを感じていました。

もちろん、小口径バックロードホーン用ユニットとして「FE103En」は類稀なユニットであり、今でも魅力ある音色に変わりはありません。
あくまでも「価格」としての魅力は、TangBandなどの海外ユニットや「P-1000K」などに譲ってしまったと思います。

今回の「FE103-Sol」は、FEシリーズの伝統を受け継ぎつつ、材料一本勝負にならないところを目指しているのかなぁと感じました。


つい長文が続いてしまいますが、TSパラメータです。
<FE103-Sol>



意外とf0やm0は変わっていないようです。パラメーターとしての変化は若干Q0が大きいかな?ぐらいの感じですね。


んで、f特。
<FE103-Sol>



<FE103En(参考)>



いやー、これはビックリですよ。
なんですか、この5kHz~15kHzのピークはwww

こういう「f特フラットとか気にしないぜ」みたいなユニット作りは大好きですよ。f特なんて飾りです。と調子に乗って豪語したくなります。

FOSTEXの技術であれば、この高域ピークを潰すのは造作もないのでしょうけど、あえて残してユーザーの選択に任せたのだと思います。限定ユニットだからこそ(?)の決定に拍手を送りたいですね。

まあ、冷静に見れば、(メカニカル2wayの影響なのか)指向性が鋭いので、ちょっと高域を盛ったのかもしれません。


そんなFE103-Solですが、4月中旬の発売予定のようです。
発売前には評論家の先生方が作例を作ったり、店舗でのデモが行われたりすると思うので、期待して待っていたいですね。

ちなみに、私ならダブルバスレフで作りたいです。量感重視でチューニングして、上質なドンシャリ感のあるPOPS特化型としてまとめるとか。

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