森の中の恍惚

野山が笛を吹いている

When words leave off music begins.


土屋神社の神木スギ

2010年08月13日 | 空色の休日 2010 

坂戸市「浅羽ビオトープ」の南東に位置する、樹齢千年を越えると言われる神木スギ持つ「土屋神社」です。


さっそく、参拝。


枯れて白骨化した感じは、盆栽でいう「ジン」や「シャリ」の雰囲気といったところでしょうか?
二つあったお天道さま(太陽)の一つを退治したといわれる伝説の化け物「テンマサ」が住むと伝えられています。

境内にあった神木の杉には、当社が修験の影響を受けていたことからの伝説がある。この杉には、昔、テンムサ、あるいはテンマサといわれ、二つあった太陽の一つを退治した化け物がいた。退治された太陽は、ばらばらになって地上に落ち、残ったのが月である。また、落ちた太陽のかけらを祀ったのが入西(現坂戸市北西部の辺り)で、太陽を退治する相談をした所が、入東(現川越市南西部の辺り)と呼ばれる所であるという。そのため、現在でも境内で遊んでいる子供はテンムサを恐れ、夕方になると早く家に帰るという。
(Resource:「埼玉の神社」埼玉県神社庁)


土屋神社神木スギ  埼玉県指定天然記念物

古墳時代の終わりごろ(1400年ぐらい前)に造られた円墳の上に、土屋神社の社殿があり、その後ろに神木スギが立っています。樹齢が千年を越えると言われ、古墳と神社を長い間、見守ってきました。

 樹齢千年を越えると伝えられている神木スギは、高さ28m、幹まわり8.5m、根回り11.3mとまさに巨木と言えます。七世紀に築造された円墳の頂上に、土屋神社の社殿があり、この後ろに神木スギが立っています。円墳は七世紀後半に築造されていますので、樹齢千年を超えるというのも大げさではありません。
 写真のように天上に張り出した枝の多くは葉をつけていないので、枯死したように見えますが、いくつかの枝には青々とした葉が息づいています。樹齢からかなり高齢のスギではありますが、坂戸の移り変わりを静かに見守ってきたのでしょう。
 枯れ枝の伐採を行ったり、樹勢回復のために土壌を栄養のある土に替えたり、根を保護するために柵を設けたりしました。
 老木のため、太い幹といくつかの枝を残すだけになりましたが、春には新しい芽吹も見られます。

平成二十年二月  坂戸市教育委員会

:ここです→ Google マップ

>森の中の恍惚:浅羽ビオトープ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする