腰痛持ちの理学療法士

自分の腰痛に悩まされている理学療法士です。
理学療法士として・一人の腰痛患者として自分の身体と向きあっています。

ピラティスと痛み

2012年02月22日 21時54分49秒 | 日記
最近はピラティスに関して、いかにPTの世界へリンクさせてゆくのかを考えています。

ピラティスは「痛み」に対して有効であると言われています。特にアライメントの崩れからくる肩こり・腰痛・膝痛など…。

これらは局所の器質的な異常(ヘルニアや狭窄症など)の観血的な治療が必要な痛みではなく、習慣化された運動パターンにより引き起こされる痛みです。

つまり、慢性痛の領域で有効なのではないかと思います。

しかし自分の中で混乱している点があります。
①ピラティスは自己の身体に注意を向け、「気づき」を促す。
②慢性痛は精神的な面からの影響が大きく、痛みに対して過剰に脳が反応してしまっている状態とも言われている。
 そのため、認知行動療法のような「痛みを忘れる」・「気にしすぎない」といったアプローチが選択される場合があります。


慢性痛であってもさらに細分化してアプローチしてゆく必要があります。
①と②は相反する考え方であって、その使い分けが自分でははっきりわからない状態です。

①のピラティスのような自分の身体に気づきを与えるという考え方は、PTの領域でも重要視されています。
生態心理学や認知運動療法などでは、能動的に自分が探索行為をすることが運動学習において大切であると。(生態心理は無意識レベルでの知覚がメインですが。)
ここでいう運動学習は習慣化された固定的な運動パターンからの解放し、運動に応じたバリエーション豊富な動きを学習するということです。
クラインフォーゲルバッハの運動学でいえば「CWからCA」での運動制御へ。

CWの動き方は痛みを作りやすいとも言えます。
CWといっても片麻痺のようなパッと見でわかる重りを釣り合わせた姿勢ではなく、健常者でももっと細かいレベルでのCWとなっている(脊柱を分節的に使えず、下部腰椎を軸として上下のバランスを釣り合わせているなど)と捉えることもできるのではないかと思います。

慢性痛は脳の勘違いとも言われます。
この考え方では情報の捉え方が混乱していると、その混乱が痛みとして認識されてしまうので正確な感覚情報が判別できるようになることが痛みやしびれの軽減につながります。この点に着目しているのは認知運動療法です。

つまり、ピラティスを通じて「自分の身体へ気づく→痛みの軽減」という面を考えるとPTの領域でも共通した部分があるのではないかと思います。

胸郭と腰痛

2012年02月03日 00時30分11秒 | 日記
今日は僕の症例検討の2回目でした。

今日のテーマは胸椎の肋椎関節と回旋運動について。

胸郭が筋緊張を高めてしまって非常に可動性が低い状態でした。
特に右の肋椎関節の適合を高めながら右回旋をしてゆくことをアシストしてもらいながら反復しました。

左への側屈の際に右は伸張痛みがあることから自覚としては右の短縮が起こっていると感じていましたが、右はストレッチウィークネスとなっており実は左の方が短縮しているとのこと。

そのため右回旋してゆく際に可動域の維持のために腰部の回旋で過度に代償してストレスがかかっている可能性が考えられました。

これはゴルフのスイングの際に腰痛が出る原因にもなってそうです。
ちなみにこの後にスイングの方法も教えてもらいました。

振り切った後の左の股関節内旋が大事みたいです。

症例検討会 ~PTによるPTの腰痛に対して~

2012年01月24日 23時51分07秒 | 日記
今日は職場で自分の腰痛について上司のPTに症例検討として診てもらいました。

PT的な視点から指摘された点を記録しておきます。

・右仙腸関節の不安定性(特に上部)
 ※仙骨を前傾させて固定した状態から腸骨を後傾させて評価。
 明らかに左右さあり、右がグラグラする感じが自分でもわかりました。
→この仙腸関節と右への荷重時での不安定性の関係性に注目して今後変化をみてゆくことに。

 やはり仙腸関節のルーズさはかなり問題となりそうです。
 
☆右下肢の屈伸運動時の仙腸関節部の違和感を再考☆
①骨盤(仙骨)前傾位:股関節屈曲で腸骨が後傾(靭帯が弛緩)
           →股関節伸展すると腸骨が再び前傾してゆくが、この時に仙腸関節が不安定性により関節音+。
            つまり股関節の屈伸に伴い仙腸関節が過度に動くことが原因?
②骨盤(仙骨)後傾位:股関節屈曲で腸骨がやや後傾(靭帯が弛緩)
           →股関節伸展すると腸骨が再びやや前傾してゆくが、仙骨は最初から後傾位で固定されているため仙腸関節の動きとしては①よりも少なく股関節の運動の要素が強く            関節音はなし。
            
※つまりニーフォールドをした際に骨盤を後傾位に保ち、股関節運動による仙腸関節の運動を抑制すれば関節音は起こりにくい。


・sway back姿勢
 立位での右の骨盤は特別前傾が強いわけではなくどちらかというと前傾している。いよいよ、わけがわからなくなってきました。

・右の横隔膜・腹斜筋の緊張
 これらの緊張が高いと、いくら腹横筋を働かせようとしてもアウターが先行して働いてしまって効率が悪い。自分でリリースをしてゆるめてから、インナーのエクササイズを行うべき。
 インナーユニットは単独の筋ではなくユニットとして機能する。

昨日は一日中ピラティス

2012年01月23日 11時50分47秒 | 日記
昨日は丸1日ピラティスのスタジオで過ごしました。

午前中は③時間みっちりマンツーマンでピラティスレッスン!

午後は理学療法士の講師による勉強会。

その後は懇親会で普段接する機会のないフットネス関係の方々を色々お話することができました☆


昨日のピラティスで学んだことを整理しておきます。

僕の現在の課題
1)筋持久力をアップさせること(ローカル筋の)
2)右腸腰筋のストレッチ
3)左中殿筋の筋力アップ
4)ボディイメージの異常
5)腓腹筋の柔軟性の低下


ピラティスの評価・治療の流れとしては
基本的にピラティスのexをやってみて、そこで出現する代償動作や不安定性・傾向性から他のピラティスのexにてアプローチをしてゆくようです。
これは評価と治療が同時進行という面ではPTと同じで、スムーズに理解することができました。

評価としてはやや難易度の高いエクササイズをして、そこからの問題点を抽出します。
難易度を上げると、自分のできない動作や左右差がはっきりします。

例えば、
ストレッチポール上でのニーフォールド:
ストレッチポールとピラティスエクササイズを融合させた運動です。体幹をしっかり安定させておかないと全く股関節を屈曲させてゆくことができません。上肢での支持をなくしどんどん支持面を狭くしてゆくと右足を挙げることが全くできませんでした。

パピー肢位からの上肢の挙上


この肢位をキープするだけでもかなりきついです。体幹屈筋群の活性化には効果的。そこから右上肢を挙げようとすると、すさまじい代償動作が出現します。
しかし、右腸腰筋のストレッチと左中殿筋の促進をすると代償動作が即時的に軽減。
ここから言えることはキーとなっている部分にアプローチをすれば、連鎖的に他の筋も活動しやすくなり動作が改善されるということ。
つまり運動連鎖を考えることが大切でその動作ができないからといってそれを反復して練習しても、問題点を叩かなければ上手くならないということ。
頭ではわかっていてもこれが自分の身体で体感できたことは非常によい経験となりました。


あとは自分のボディイメージの異常があるのではないかと考え始めました。

臥位姿勢で常に右のASISの高さが高いのです。これは、左は骨盤が回旋していることと、右の腸骨が前傾している可能性が考えられます。これは右の腸腰筋の短縮や起立筋の過剰な収縮で右骨盤の前傾が過剰になっていることが考えられます。しかし臥位で骨盤が回旋してしまうのはなぜでしょうか?
左の殿部の筋緊張の低さや左内転・内旋筋の弱さ・右腹部の筋の弱さなど色々と可能性は考えられますが、自分でもよくわかりません。

ここから言えることは、自分の臥位姿勢のアンバランスさは人に言われて気づきました。自分では骨盤あニュートラルまたは左右差がなく寝ていると感じていますが実際にはかなりの左右差がありました。特に右の骨盤の前傾は習慣化されており、後傾させると違和感があるようです。このあたりのズレを修正してゆくことで余計な筋緊張は抜けてくるのではないかと思います。






ブログテーマを変更しました!

2012年01月23日 11時33分44秒 | 日記


ブログテーマを少し変更しようと思います。

今までは自分の記録を中心としてバラバラな内容で書いていましたが、ここ最近腰痛に関して勉強をしているので、理学療法士が自分の腰痛と向き合っている内容を記録していこうと思います。

理学療法士からの視点で、なにか情報を発信してゆけたらいいと思います。
またピラティストレーナーの資格も勉強中ですので、ピラティスを利用したアプローチも自分で試してゆきたいと思います。

ただし、今まで通りかなり自己満な内容が多くなりそうです。
あくまでブログは自分の記録・頭の中の整理とを目的としていますので。