昨年の5月に、競馬ファンが注目する例の裁判の判決が出たのだが、今年その2弾とも言うべき裁判がまたもや出た。
昨年このブログでも取り上げたので、今回も少し触れておこう。
昨年の記事はこちら(記事中の新聞記事のリンクは切れています。)
今回の裁判の要旨は以下のとおり。
「ハズレ馬券は経費か? 競馬利益に巨額課税、各地で訴訟」
(朝日新聞)
■4億円超の申告漏れ、国税が指摘
競馬で計約78億円の払戻金を受けた北海道の公務員男性(41)が、馬券の購入費計約73億円分を差し引いた約5億7千万円を競馬の所得として申告したところ、札幌国税局から4億円以上の申告漏れを指摘されたことが分かった。はずれ馬券の購入費が経費と認められなかったため。この結果、男性が納めるべき税金の総額は競馬の利益を上回ることになり、これを不服として東京地裁に提訴した。
日本中央競馬会(JRA)は2002年、大量の馬券をパソコンや携帯電話で手軽に購入できるシステムを導入。男性はこれを利用し、役所が休みの土日はテレビの競馬中継を欠かさず見て、JRAに登録された8千頭の馬の能力や騎手の技術を独自に分析、ネットで年間2千回以上馬券を購入した。課税対象となった05~10年の6年間で、計約72億7千万円の馬券を買って計約78億4千万円の払い戻しを受け、差し引き約5億7千万円の利益を得た。
男性が競馬の利益を申告しなかったため、札幌国税局は税務調査を実施。これを受け男性は11年、はずれ馬券も経費に算入し、6年間の競馬の所得を約5億7千万円、所得税額を約2億1千万円と申告した。年間を通して損益を合算できる所得税法上の「雑所得」との見解だ。
これに対し、国税局は所得税の基本通達に従って、競馬の払戻金を「一時所得」と認定。認められる経費は「収入を得るために直接かかった金額」のみで、競馬の利益から差し引けるのは当たり馬券だけと指摘した。
「外れ馬券、経費認めず…利益5億7000万円上回る追徴課税」
(スポニチ)
北海道の男性公務員(41)が札幌国税局の税務調査で、競馬の外れ馬券の購入費を経費として認められず、6年間に競馬の所得約4億円以上の申告漏れを指摘されたことが7日、分かった。加算税などを含めた追徴税額は、男性が実際に競馬で得た利益約5億7000万円を上回ったとみられる。
関係者によると、男性は2005年~10年、インターネットを利用し日本中央競馬会(JRA)の馬券を毎週購入し、毎年利益を出していたが、申告していなかったため国税局の税務調査を受けた。男性は所得税法上の「雑所得」として、外れ馬券も経費に算入、払戻金と購入費の差額約5億7000万円を所得として申告した。
しかし国税局は、国税庁通達に従い「一時所得」と認定。「収入を得るために直接かかった金額」としては、外れ馬券を除いた当たり馬券の購入費だけを経費にできると指摘した。
男性は馬券の購入履歴を保存していなかったため、課税対象となる所得額は、男性の馬券購入用口座の入金(払戻金)と出金(購入費)の記録から、約9億8000万円と推計したという。
外れ馬券をめぐっては昨年5月、所得税法違反罪に問われた元男性会社員の判決で大阪地裁が「営利目的で継続的に購入している」として、経費になるとの判断を示した。この北海道の男性も、自身の馬券購入は「娯楽ではなく投機的行為に近く、営利を目的とした継続的行為だ」と主張している。
まぁ、昨年と特に変わってはいないので、進展なしの感が強いが、興味がわく部分が幾つかあるので、そちらを取り上げておく。
①軍資金はどこから
年間平均12億の金を競馬に賭けていた、ことになるのだが、一介の公務員がどこから調達してきたのだろう。
親の財産がまず浮かぶが、金額的には無理か。
それに、独身なのかも知れないが、家族がいれば当然どこかで止められているだろう。
そうなると、長い時間をかけて儲けてきた、と言うことになるのだが、こちらも信じがたいのだが。
でも、私ならそれだけの軍資金が手元にあったら、公務員の足を洗って、静かなところで質素な生活(質素な賭け方)をするなぁ。
②どんな投票をしていたのか
おそらく、昨年の裁判の人と同じく、プログラムを作り、全レース、色々な券種に自動投票していたのだろう。
もはや馬は、番号でしかない世界だろう。
③回収率はやはり110%前後
この件は、このブログで何度も書いてきたのだが、今回もその考えが証明される事例になった。
確かに、扱う金額はでかい。
ただ、回収率を計算すれば、108%でしかないのも事実なのだ。
もちろん、もっと大きく儲けている人がいるかも知れない。
ただ、競馬をずっと賭け続けていけば、儲かっても数%にしかならない可能性が高いのではないか、とやはり思う。
億単位で賭けることなど、まずない一般競馬ファンなら、例えば、土日で1万円を賭けたとして、儲かっても平均数百円にしかならない、と言うことになる。
ひょっとしたら専門紙を買っているかも知れないし、競馬場への交通費を払っているかも知れない。
そして何より、予想の時間にどのくらいの時間をかけているのか。
そう考えると、(儲かっても数%なのに)儲けることだけを目的にして、競馬を続けていくことは、かなり厳しい気がするのだが。
昨年このブログでも取り上げたので、今回も少し触れておこう。
昨年の記事はこちら(記事中の新聞記事のリンクは切れています。)
今回の裁判の要旨は以下のとおり。
「ハズレ馬券は経費か? 競馬利益に巨額課税、各地で訴訟」
(朝日新聞)
■4億円超の申告漏れ、国税が指摘
競馬で計約78億円の払戻金を受けた北海道の公務員男性(41)が、馬券の購入費計約73億円分を差し引いた約5億7千万円を競馬の所得として申告したところ、札幌国税局から4億円以上の申告漏れを指摘されたことが分かった。はずれ馬券の購入費が経費と認められなかったため。この結果、男性が納めるべき税金の総額は競馬の利益を上回ることになり、これを不服として東京地裁に提訴した。
日本中央競馬会(JRA)は2002年、大量の馬券をパソコンや携帯電話で手軽に購入できるシステムを導入。男性はこれを利用し、役所が休みの土日はテレビの競馬中継を欠かさず見て、JRAに登録された8千頭の馬の能力や騎手の技術を独自に分析、ネットで年間2千回以上馬券を購入した。課税対象となった05~10年の6年間で、計約72億7千万円の馬券を買って計約78億4千万円の払い戻しを受け、差し引き約5億7千万円の利益を得た。
男性が競馬の利益を申告しなかったため、札幌国税局は税務調査を実施。これを受け男性は11年、はずれ馬券も経費に算入し、6年間の競馬の所得を約5億7千万円、所得税額を約2億1千万円と申告した。年間を通して損益を合算できる所得税法上の「雑所得」との見解だ。
これに対し、国税局は所得税の基本通達に従って、競馬の払戻金を「一時所得」と認定。認められる経費は「収入を得るために直接かかった金額」のみで、競馬の利益から差し引けるのは当たり馬券だけと指摘した。
「外れ馬券、経費認めず…利益5億7000万円上回る追徴課税」
(スポニチ)
北海道の男性公務員(41)が札幌国税局の税務調査で、競馬の外れ馬券の購入費を経費として認められず、6年間に競馬の所得約4億円以上の申告漏れを指摘されたことが7日、分かった。加算税などを含めた追徴税額は、男性が実際に競馬で得た利益約5億7000万円を上回ったとみられる。
関係者によると、男性は2005年~10年、インターネットを利用し日本中央競馬会(JRA)の馬券を毎週購入し、毎年利益を出していたが、申告していなかったため国税局の税務調査を受けた。男性は所得税法上の「雑所得」として、外れ馬券も経費に算入、払戻金と購入費の差額約5億7000万円を所得として申告した。
しかし国税局は、国税庁通達に従い「一時所得」と認定。「収入を得るために直接かかった金額」としては、外れ馬券を除いた当たり馬券の購入費だけを経費にできると指摘した。
男性は馬券の購入履歴を保存していなかったため、課税対象となる所得額は、男性の馬券購入用口座の入金(払戻金)と出金(購入費)の記録から、約9億8000万円と推計したという。
外れ馬券をめぐっては昨年5月、所得税法違反罪に問われた元男性会社員の判決で大阪地裁が「営利目的で継続的に購入している」として、経費になるとの判断を示した。この北海道の男性も、自身の馬券購入は「娯楽ではなく投機的行為に近く、営利を目的とした継続的行為だ」と主張している。
まぁ、昨年と特に変わってはいないので、進展なしの感が強いが、興味がわく部分が幾つかあるので、そちらを取り上げておく。
①軍資金はどこから
年間平均12億の金を競馬に賭けていた、ことになるのだが、一介の公務員がどこから調達してきたのだろう。
親の財産がまず浮かぶが、金額的には無理か。
それに、独身なのかも知れないが、家族がいれば当然どこかで止められているだろう。
そうなると、長い時間をかけて儲けてきた、と言うことになるのだが、こちらも信じがたいのだが。
でも、私ならそれだけの軍資金が手元にあったら、公務員の足を洗って、静かなところで質素な生活(質素な賭け方)をするなぁ。
②どんな投票をしていたのか
おそらく、昨年の裁判の人と同じく、プログラムを作り、全レース、色々な券種に自動投票していたのだろう。
もはや馬は、番号でしかない世界だろう。
③回収率はやはり110%前後
この件は、このブログで何度も書いてきたのだが、今回もその考えが証明される事例になった。
確かに、扱う金額はでかい。
ただ、回収率を計算すれば、108%でしかないのも事実なのだ。
もちろん、もっと大きく儲けている人がいるかも知れない。
ただ、競馬をずっと賭け続けていけば、儲かっても数%にしかならない可能性が高いのではないか、とやはり思う。
億単位で賭けることなど、まずない一般競馬ファンなら、例えば、土日で1万円を賭けたとして、儲かっても平均数百円にしかならない、と言うことになる。
ひょっとしたら専門紙を買っているかも知れないし、競馬場への交通費を払っているかも知れない。
そして何より、予想の時間にどのくらいの時間をかけているのか。
そう考えると、(儲かっても数%なのに)儲けることだけを目的にして、競馬を続けていくことは、かなり厳しい気がするのだが。