僕の彼女を紹介します (2004) WINDSTRUCK 123分

　街角でひったくりが発生。居合わせた婦警のヨ・ギョンジンは走り去る男を猛然と追いかけ、鮮やかに取り押さえる。しかしこの男性コ・ミョンウは、実際には犯人を追いかけていた善意の市民で、女子高で教師をしているまじめな青年だった。なんとか誤解が解けて解放されたミョンウだったが、後日、生徒の非行防止のため相談に訪れた交番で再びギョンジンと遭遇してしまう。逃げる間もなく夜間パトロールに付き合わされたミョンウは、何にでも首を突っ込むギョンジンのせいで命懸けの一夜を過ごすハメに。しかし、これがキッカケとなって２人は思いがけず恋に落ちるのだったが…。


ネタバレしてますm(._.*)mペコッ
映画館　★★

　「ミステリーの女王」アガサ・クリスティーの代表作で「アクロイド殺人事件」という『古典』があります。発表当時、このトリックと言うか「オチ」に対して当時「アンフェアだ！」という論議が起こったとか・・・読んでいない人も多いと思われるのでここではあまり触れませんが、この映画・・・私が最後まで見た感想が、まさに「アンフェア」って感じたってことで(笑)　何がどうアンフェアか・・・この映画のお話はあちこちで書かれていると思うので、あえて書きますが、まずはタイトルがアンフェア(笑)そして、この映画の冒頭・・・ナレーションが入るんですが、私たちは「死者」の声を聞くわけです・・・これもアンフェア(笑)( ゜o゜)ハッ　言っちゃった(笑)

　私は彼が事故で死ぬのは知っていましたが、冒頭の彼のナレーションで「あれ？彼は結局死なないのかな？」って思ってしまいました。しかも彼のナレーションは死んでからも、ラストもあるんです・・・おかしいでしょ？私はどういった落ちになるのかな？なんてずっと考えてしまいました

　２時間ほどの映画、きっちり前半１時間がラブコメで、後半１時間がメロドラマに持ってくる強引さも気にいりませんし、後半泣ける雰囲気になってからも「お笑い」に走ってしまうこの映画・・・変な映画です

　でね？ちょっとした「小道具」や「演出」がすごくわざとらしくって(笑)
映画自体に冷めてしまった人が見たら、「風車」のシーンやラストあたりで、前振り３回ほどあった「言葉」を吐くシーンがすごく鼻についちゃって（＾＾；

　二人が恋愛をはぐくんでいくシーンをばっさりとカット（省略）しているから、この二人の恋愛事情が「生々しく」ないのも女性には受けるのかもしれないね
　彼の勤めてる教室に弁当持参で「殴りこみ」をかけるシーンまでの間に、たぶん「男と女」の関係にはなったんだろうけど、ラブシーンをすべて削除した割には、彼女は後追い自殺まで試みるわけで・・・まあどんなに無茶をしても死ねない彼女なんだけどね

　「猟奇的な彼女」を見なくても全然平気な映画ですが、見た人にだけわかる「くすぐり」も肝心要のところに出てきて・・・これも興ざめさせてしまう一因かも(笑)

　一番よかったのは「サティのジムノペディ」と「ＸＪＡＰＡＮのティアーズのインスト」かも知れないなぁ(笑)

　イケズばかり書きましたが、館内ではあちこちですすり泣く声が聞こえたのも事実・・・もっと素直な気持ちで見れたらよかったんだろうけど、この映画では全然泣けない私でした（＾＾；