極私的映画論+α

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どんくさいおかんがキレるみたいな。: 方言が標準語になるまで (新潮文庫) 松本修 

2013-05-22 21:45:40 | BOOKS
どんくさいおかんがキレるみたいな。: 方言が標準語になるまで (新潮文庫)
松本 修
新潮社



いろいろな言葉がどういうふうに流行するか、またはそれを最初に言い出した人はだれか?ってことを突き詰めている本です(笑)例を幾つか書いておきます。 


「みたいな」

 私の印象ではやはりとんねるずです。「ねるとん紅鯨団」は1987年に放送が始まったみたいですが、彼らがこの番組で発する言葉はいまも生きている言葉もあります。「ツーショット」とか「◯◯チェック」とか。もちろん台本上の台詞もあったみたいですが。ただし「ちょっとまった!」はあくまでも素人さんの出演者さんの発した言葉だそうです(笑)

 最近では「みたいな」の連発をしているのはキングオブコメディのネタですが、彼らは「みたいな」を連呼した後に「的な」で落としています(笑)

 で、この「みたいな」のルーツは意外と古く。。。的なことをこの本は細かく調べて書いているわけです(笑)

 作者の松本修は「探偵ナイトスクープ」のプロデューサーで、あの「アホバカ分布」を作った人で、この本でもそのこだわりがなかなか面白いです。


 「おかん」
この本でもダウンタウンのコント「おかんとマーくん」で全国的になったと書かれています。ただし、大阪の昭和30年代生まれくらいまでは「おとうちゃん・おかあちゃん」と呼ぶ人が圧倒的だと思います。また私と同年代の人でも「パパ・ママ」と呼んでいた人もいると思います。しかし、彼らがある程度の年齢に達し、第三者(たとえば友人)との会話の中で自分の母親を話題にするときに「うちのおかんな」って感じで話すことはあったと思います。これは1980年代以降かもしれませんね。数年前に大ベストセラーになったリリー・フランキーの「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」でおかんやおとんは全国的に使われるようになったかもしれません。

 この「おかん」の項で面白いことが書いてありました。
それは「おばん」「おじん」です。
この言葉、どういう人のことをあなたは意味しますか?(笑)

 実はこれね・・・大阪に生まれ育った人と、東京に代表されるその他の地域の人と、全く違うんですね(笑)これには衝撃を受けました。ネットの辞書でもいいですが、有名な辞書・・・「広辞苑」とかですが、私が思うことと全く違うことを書いてあるんですね。著者も大阪の人間なのでこのことをすごく憤ってましたが・・・
辞書で調べて自分の思ったことと違うことを書いていたら・・・あなたは大阪人です(笑)ちなみに私の娘に聞いたら、やっぱ大阪人でした(笑)

 あなたにとっての「おばん」「おじん」とは誰ですか?(笑)

 

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