4367.~もう一つの面も~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「ゲームから、北斎まで」(4月15日)
おはようございます。中野坂上教室の福沢です。
Hくん、先週の第8回エレファース絵画展に出品されました。
どんな絵を描こうか、担当講師と一緒に考えることから始まりました。
Hくんは先ず、
「富士山を照らす朝日を描きたい。イラスト的ではなく、本当の姿を描きたい」というのです。
それから、
「やっぱり富士山だったら、北斎の絵を手本にして描きたい」と言い始めたのです。
Hくんは、小学2年生です。
2年生から葛飾北斎という名前がでてくることにも驚きましたが、
本当の姿を描きたい、というHくんの気持ちに感動しました。
それから北斎の絵を色々見て、『冨嶽三十六景』の中から「神奈川沖浪裏」を選んで描き始めました。
大きな波を描き、それから暗い空から明るい空を描き・・・、
自分が北斎の絵から感じた色を使って、一生懸命に描いているHくんから、
一歩大人に近づいたような雰囲気を感じました。
いろんな色を使うHくんを見て、生徒さんの一面だけを見るのではなく、
いろいろな方向から見て差し上げることが大切なことではないか、と感じました。
ゲーム好き、という面だけではなく、葛飾北斎に感動する面、他にもいろいろな面をHくんは見せてくれることでしょう。
それを、楽しみにHくんと一緒にこれからも学習を進めていきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Elephas絵画展でのHくんのこの作品、多くの方が注目されていました。富士山、朝日、北斎、・・・Hくんの中では次々に発想が広がっていくのですね。Hくんのもうひとつの面との出会い、講師としても貴重な体験でしたね。Hくん、すみだ北斎美術館にはもう行かれましたか?