10月11日 五・六のコルへ
本来なら、紅葉真っ盛りの時期に登りたかった。今年は天気が安定せず「晴れたと思ったら降る」の繰り返しで、いつの間にか紅葉の時期は過ぎていた。それでもと思い出掛けた今回の涸沢。
予想通り紅葉は終わり、もう晩秋の気配濃厚。涸沢のテント場から、カメラと水・行動食をザックに詰めて出発。北穂や奥穂に向かう人はいるが、北尾根のコルに向かう人はいない。しばらくは足場も悪いが、かすかな踏み跡らしきものを捜しさがしのぼる。10数年前の記憶をたどるが、忘却の彼方で何とも頼りない。確かあのときはもう少し残雪があったはずだ。今年はほんの少しだけで、その雪解け水が溜まりちょっとした池を作っていた。
素晴らしいガレだ。 残雪期のスキーには最高だが・・・。
あえぎあえぎでやっとコルに着く。奥俣白の池が白く光り、遙か彼方に富士山が見える。この角度から梓川の流れを見るのもいい。徳沢や横尾も眼下に。北尾根5峰から頂上方向を見てビビる。よく一人で登ったものだ。
梓川と徳沢園(右)
五・六のコルから5峰方向。奥に吊尾根がみえる。
新しく気づいたことがある。コルには一張りほどだがテントが張れる。ここにテントを張って紅葉真っ盛りの涸沢を写したい。来年のことになるけど・・・。
全山が赤く染まる頃、ここに立ちたい。
北穂や奥穂からの眺めも良いが、ここも負けずにいい。
北尾根の末端は、屏風の頭。奥は、蝶から常念の山脈。
涸沢を眼下に。私のテントも見える。
明日は、北穂だ。
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