ディスカバリー伊豆

伊豆の美しい自然と貴重な歴史物語を徒然なるままに気の向くままに綴りたいと思います。

庚申塔

2013-10-28 | 八幡野・赤沢地区

・・・・八幡野の庚申塔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・十足の庚申塔

庚申信仰の信者が建てた石碑。庚申信仰とは奈良時代(1300年前)中国から伝わってきた信仰で「人間の身体の中には三尸(さんし)の虫がいて、60日ごとに巡ってくる「庚申(かのえさる」の日に、その虫が体内から出て天帝にその人の悪行を報告しその人を早死にさせる。だから庚申の日には虫が身体から出ない様に寝ないで夜を過ごすべし」と言う信仰です。最初は庚申の日、信者達は静かにその夜を過ごしたものがだんだんその日みんなが集まることが楽しみとなり、その夜は夜通し宴会の夜になったものといわれています。そして60年に一度みんなが集まる場所に記念碑を建てました。何故60日に一度の日とか60年に一度とかにしたのか?それは十干(甲乙丙丁戊・・・・計10個)と十二支(子丑寅卯竜巳・・・・計12個)を組み合わせて日が定めれれていた旧暦によるものです。つまり、10と12の最小公倍数は60ですので、旧暦では庚申(かのえさる)の日は60日ごとに巡って来、庚申年(かのえさる年)は60年に一度巡ってくるからです。







江戸城を築いた石(サンプル)

2013-10-25 | 八幡野・赤沢地区
伊豆高原駅(桜並木口)前広場に台車(ソリ)に乗った巨大な石が展示されています。徳川家康が江戸幕府を開く(1603年)にあたって拠点である江戸城を全面的に改築しましたが、そのとき殆どの石(築城石)は伊豆東海岸で調達され船で江戸まで運ばれました。その築城石のサンプルです。江戸城改築は家康、秀忠、家光の3代に渡り30年を要しました。改築が終わり運び残された石が今でも宇佐美、富戸、東伊豆町に多く見られますが、展示されている石は東伊豆町から持ってきたものです。
(注)初めて江戸城を築いた人といえば有名な武将太田道灌ですが、彼が江戸城を造ったのは戦国時代に入る直ぐ前の室町時代末期(1457年)のこと、これが江戸城の原型です。(家康による改築は築150年後のリフォームといったところか)

台の山

2013-10-15 | 池地区


伊東市池地区の盆地の北側にドーム型の”台の山”(高さ360m)があります。溶岩ドームの山ですが表面が大室山の火山灰で覆われており大室山より古く約4400年前に噴火したものと考えられています。因みに池の盆地の西側の孔の山(660m)や伊東で一番高い矢筈山(816m)等はその後(今から2700年前)に噴火したものです。