今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

キャンピングカー購入記 その2

2014年05月17日 | キャンピングカー
 当時は車中泊という表現はしていなかったと思うが、「車の中で寝たい」という気持ちは強かった。

 
 長野県の道の駅「風穴の里」の駐車場。天気は良くはなかったが心は晴れていた。

 3 車中泊旅行の歴史

 
 20年前からドライブした旅先で車中泊をしたいという気持ちがあったのでスポーツタイプの日産280Zからマツダのワゴン車に乗り換えた。
 9人乗りのフルフラットになる座席で車中泊をするには条件もよく3台も乗り継いだが、この頃は働き盛りということもあり仕事も忙しく、旅に出る時間もなかった。残念ではあったが、マツダ車では、一度も車中泊をすることはなかった。

 10年前にトヨタの販売員がアルファードを自宅に持ってきて試乗しませんかと誘ってきた。
 運転席に座ってみるとあまり視界はよくないと感じたが、車を動かすと逆に視界が広がっていく不思議な感じがした。
 不意の誘いであったが、気持ちが大きく動き、あっさり決断して乗り換えることにした。
 馬力もあり久々に車に乗る楽しさを感じさせる車であった。

 
 10年前衝動的に購入したアルファード。280Zと同じくらいのときめきを感じた。

 購入した3日後には、遠くに旅に出たいという気持ちになり衝動的に函館からフェリーで大間へ。
 この時は車中泊の意識は全くなく、宿を予約していなかったので車で寝ることに。これが結果として車中泊初体験となった。

 この車はこの手の車種では高級車に分類され乗り心地は良いが、寝るとなると凹凸が多く熟睡することができない。旅の楽しさは堪能できたが、車中泊の辛さも体験し寝不足による疲労のため予定の日数より早く帰宅することになった。

   
 奥入瀬渓流に沿ってドライブを楽しむ。6ヶ月後にこの車が廃車になろうとはこの時は誰も知らない。
 車は大破したが運転者は打撲程度で命が助かったので同じ車を再び購入した。


 旅の楽しさは記憶に残るもので、翌年には座席の左半分にエアベッドを設置し、小樽から新潟、さらに翌年には小樽から舞鶴と距離を延ばし、朝陽と共に行動が始まり日没で終えるという車中泊の行動パターンもできた。


 4 キャンピングカーを購入するとしたら

 家を増築した時に部屋の下に車庫も造った。「2間でいいのかい」と大工に言われ「いいよ」と反射的に応えたができあがってみると3.6mでは長さが足りない。アルファードの長さが5m弱ということに、できあがって初めて気づいた。
 雪対策で建てたのだが車の屋根の3分の1に積雪があるというおかしな状態になっている。キャンピングカーには高さがあるので、今度は車庫の高さを慎重に測ってみた。

 いつの間にか金もないのに購入の準備をしている自分がいる。
 車庫の高さは2.5m、入庫するには冬の積雪分も考慮するとバンコンタイプの車に限定されることがわかった。

 5 販売店を訪ねてみる

 札幌市内や近郊にある販売店をすべて訪ねてみたが、正直客に対する対応はあまり良くない。
 見た目で判断しているのか、売る気がないのか、近寄ってもこない。その中でも2つの販売店だけが普通に対応してくれた。

 その内の一つの販売店は「旅の楽しさ」について語ってくれた。
 また、購入を考えているなら自分の旅に合った車を選んだらいいとアドバイスもしてくれた。

 自分の旅に合った車というのは何だろう。

 これまでは、突然思いついてフェリーに乗る。船の中で初日に訪れる場所を決める。
 最近では神社仏閣が多いがそんなにこだわっているわけでもない。各地で写真も撮るが整理もしないし、印刷もしない。冷静に考えてみると、車を運転し行ったことのない土地を訪ねるのが楽しいだけなのかも知れない。

 それでは、不満はないのか。まったくないのだ。無計画に近い旅なので、毎日が新鮮で楽しい。
 ただ、不便さを感じるところがある。

 6 不便さを補えるのがキャンピングカー

 何が不便なのか。
 食事や入浴を済まし暗い車内に戻っても何もすることができない。家ではDVDを視たり本を読んで時間を過ごしているがそれができない。

 自分のこれまで歩んできた人生を暗闇の中で振り返ることはできるが、内容のない人生を送ってきたため、それほどの時間は必要ない。
 これまでは船内での2泊を含め1週間程度の旅だったが、これからは経済的な心配はあるが、時間の心配がない長旅ができる。
 

 この不便さが長旅では負担になるが、キャンピングカーならきっと解消してくれるはずだ。
 コーヒーを飲みながら疲れた体を休め、本を読み、DVDを視ている自分の姿を夢見ながら、雑誌に加え、今度はインターネットも利用して情報を収集することにした。
 ネット時代というだけあって、必要な情報は全て手に入れることができる。

 次回に続く

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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ブログ再開を待っていました (半覚齋)
2014-05-18 08:10:12
昨日からの再開心待ちにしておりました。今回は貴殿の車中泊の歴史ということで、小生も退職後に車中泊をしたいと思っているので大変参考になります。貴殿の秘話なども期待しています。是非いろいろ盛り込んで下さい。小生のハイブリッド車も今月納車となり、そのうちに車中泊をしたいと考えています。
期待に応えることができるよう努力します (2014kurumatabi)
2014-05-18 12:52:10
半覚齋さん、いつもコメントありがとうございます。
いつも無計画な旅を計画しているので、あまり参考にはならないと思いますが、楽しんでいただければ幸いです。
次の旅の予定は未だ計画していませんが、先日、夢の馬券が的中し気持ちも盛り上がって来ていますので、いつかは出発しようと思っています。
キャンピングカー購入記-2 (OTETSUDAI@)
2015-03-20 23:34:02
車中泊をしつつ旅に出る事を今から20年前から目算していたとは…私に取って車は好きですが考えられないことです。車庫も高さ制限があり、また屋根の雪が敷地内に落ちるように設計しなければ建築許可が降りないとか…いろいろとご苦労をされたのですね。私は車中泊をした経験ということがありますが、これは仮寝でした。セダンでしたので。細かな内容は触れるとマズイので伏せておきます。キャンピングカー購入記について№1から順に記させて頂こうと思いつつ今日になりました。明日からも記させて頂きます。今日は何も意味も無いコメントで失礼しました・
車中泊の出発点は道東根室 (2014kurumatabi)
2015-03-21 10:45:00
キャンピングカー購入記は手持ちの写真が無くなり、次の車旅までのつなぎで発信しました。記事を書きながら振り返ってみると「車中泊」と言われない頃から考えていたことになります。時期的には北方領土で有名な根室市に勤務している頃になります。
この地での衝撃的な思い出としては、大学時代の恩師と納沙布岬に行ったときの事です。カニ密漁船に対し(当時)ソビエトの巡視船が日本領内に入れないように併走し、北方領土からヘリが飛んできて機関銃で撃っている現場に出くわしたことです。現実とは思えず映画をみているような感じでした。
話しが逸れましたが、この地が北海道でも中央から遠く離れた地であったことも、「車で寝る」といった考えにいたったのかもしれません。この後もコメントをいただけるということなので、それぞれの思い出を書いていきたいと思います。ありがとうございました。

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