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普天間基地 野嵩ゲートから

普天間基地、野嵩ゲートにて、オスプレイの配備撤回と基地閉鎖と撤去を訴えて2012年09月から抗議の行動を行っている。

危ない普天間基地1

2013年07月14日 | 危ない普天間基地
私は30年ほど前ですが、4-5年ほど航空関係の仕事をしていました(地上職)。
河川敷の飛行場でセスナ機などの小型機を飛ばしていました。
仕事の傍ら、機体に便乗して、タッチ、アンド、ゴー(離着陸の訓練)の訓練なども後ろの座席から見たり、副操縦士の座席で飛んだり(操縦はしない)、あまり操縦はした事は有りませんが、小型機にはある程度、乗った経験が有ります。
勤務地も河川敷の飛行場だけでなく、鹿児島空港や那覇空港などでも短期間(半年~1年)ですが勤務したことも有ります。

そんな私の目から見た、普天間基地の危なさを、危ない普天間基地のジャンルとタイトルで書き綴って行きたいと思います。
私は、地上職であり、直接、飛行機を飛ばしたり、飛行場を管理する専門的な知識などは無い事をお断りしておきます。
このタイトルを書くに当たり、ネットで資料を探し回りました、それらも参考に書いて行きたいと思います。

まずは、民間と軍隊の飛行機の運用の仕方の違いなどを私の思う範囲で書いてみます。
民間は、お客さんを大勢乗せて、そのお客さんの生命を預り飛びます、その為に、真っ先に来るのは安全な飛行機の運用であると思います。

一方軍隊は、一般のお客さんを乗せて飛ぶことはめったに無いことでしょう。
安全第一で、チンタラ飛んでいたら敵からの攻撃の格好の標的にされてしまいます。
その為に、まずは標的にされないように、安全を無視した飛行機の飛ばし方をする事に成ると思います。

それが端的に出ているのか、日常的に普天間飛行場で行われている、大型機のタッチアンドゴーの訓練です。

タッチアンドゴーとは、飛行機が一度離陸して、飛行場の回りの決められたコースを飛んでまた飛行場に戻り、一度着陸をします、しかし停止はせずに、飛行機のタイヤが接地した後はすぐに、離陸の態勢に切替え離陸をします、この訓練を何度も何度も繰返しやります、この様な訓練をタッチアンドゴーと言います。

何故、タッチアンドゴーの訓練を何度も繰返しやるのか。
飛行機を飛ばす中で一番難しくて、危険なのが離陸と、着陸です、どちらも飛行機が安定して飛ぶための充分な速度が無いままに飛ばざるを得ないからです、その為の対策としてフラップという物が有りますが、この説明は今は省きます。

何故、充分な速度で離陸出来ないのか?
滑走路の長さに限度が有るからそこまでの速度の加速が出来ない。
何故、充分な速度で着陸出来ないのか?
着陸した後は止まらないと成りません、その為の滑走路の長さに限度が有るから、なるべく遅い速度(安全に停止する為)で着陸します。
着陸時の接地点が規定より先に伸びたり、速度が早すぎると、滑走路上で停止できずに滑走路をはみ出してしまう事が有ります、オーバーランですね。
また、着陸時に余りにも遅い速度で着陸しようとしたり、着陸の接地点が規定よりも手前にずれてしまうと、滑走路の手前で着陸(激突)したりすると、地面が柔らかかったり(その為に安全に停止出来ない)、障害物に激突したりして、これまた大参事です。

つい先日、7/6に米サンフランシスコ国際空港で韓国アシアナ航空機の着陸失敗事故有りましたよね。
ユーチューブ動画→http://www.youtube.com/watch?v=dyrWnYvtDvg

安定して飛べる速度を遅くしても、飛べる様にする為にフラップと言う装置が有りますが、遅い速度でも飛行機が浮き上がる為の装置であり、離陸と着陸の時にしか使わない装置です。

同じ離発着で危ないのは、充分な高度の余裕が無く、地面に近い事です、これには説明は要らないでしょう。
離陸時、着陸時に何か緊急の事が起きると、それを回避する為の高さの余裕が無いと地面に激突ですね。

4/29日にはエジプトでボーイング747の貨物機が離陸時のトラブルで離陸直後に地面に激突炎上していますよね。
ユーチューブ動画→http://www.youtube.com/watch?v=H9wmHji9SZg
これは離陸時に積荷の貨物が飛行機の後方にずれ動いた為、飛行機の重心位置が安全の範囲を超えて移動して、その為操縦が不能に成ったのだろうと言う解説がありました。

先のサンフランシスコ国際空港で韓国アシアナ航空機の着陸失敗事故も高度の余裕が有ればあの事故は防げたと思います(着陸のやり直し)、高度の余裕が無かった為に着陸をやり直せなかったのだろうと思います(又は着陸のやり直しが間に合わなかった)。
適切な判断と、高度の余裕が有れば着陸のやり直しで回避出来た事故だと思います。

また、飛行機を操縦するパイロットも、離陸と着陸の時が一番忙しく、緊張する時です。
飛行機の速度が遅く(少し不安定?)、地面に近い事です。

私の感覚では、離陸よりも、着陸の方が緊張しました、一歩間違えたら、大事故ですから、速度は遅いと言えど時速100-300キロで地面に着陸しますから、それだけの速度で滑走路に近づき降りないと行けないのですから(小型機は80~100キロ位)。

離陸は、少し簡単、滑走して浮いてしまえば、空に向かって一直線に上昇していけばいいだけですから、しかし充分な速度と高度に達する前に緊急なトラブルが有ると完全にアウトですよね。

離陸の時は、速度、上昇率、高度、飛行進路を維持しつつ、エンジンの状態を調整しながら、タイヤを引き上げたり、速度に応じでフラップを操作したり、速度や、高度に応じてエンジンの出力を加減したり、勿論、両手両足は、機体を安全に離陸させる為に操縦桿を握り、エンジンリバーを握り、操縦ペダルを操作しながら、回りを良く監視したり、無線で管制官と交信したり、大忙しです。

着陸の時は、遠方から一路、滑走路を目指し高度と速度を落としつつ(エンジンの出力の調整、車で言えばアクセル)速度に応じてフラップを操作して、タイヤを下ろし、滑走路との相対位置をキープ(操縦桿、操作ペダルで維持する)しながら、速度は遅すぎず、早すぎず、高度も、高すぎず、低すぎず、降下率も高すぎず、低すぎず、それでいてドンドン速度も落ちていくし、高度も落ちていきます、勿論、エンジンの出力を調整しながら、両手両足は操縦桿を握り、エンジンレバーを握り、操作ペダルを操作しながら、そして最終的に、タッチダウン、その後エンジンの出力を絞りブレーキを掛けて停止です。

ここまでが、離陸と着陸の一連の操作です、その中に自然の条件である、風もかなりの影響を受けます。
ユーチューブ、飛行機、横風着陸集
http://www.youtube.com/results?search_query=%E6%A8%AA%E9%A2%A8%E7%9D%80%E9%99%B8%E9%9B%86&oq=%E6%A8%AA%E9%A2%A8&gs_l=youtube.1.1.0l8j0i5l2.3808599.3812691.0.3815886.13.13.0.0.0.0.128.1262.11j2.13.0...0.0...1ac.1.11.youtube.u7JhJTR761k

飛行機は滑走路の正面から風が吹いていれば、もしくは無風で有れば、着陸は楽になります。
しかし、風は自然の現象、風向きに合わせて滑走路の向きを変える事は出来ないので、滑走路に対して、横から風が吹いたり、斜めから吹くと、機体は風に流され、風下に移動しようとします、しかしそれに合わせて、滑走路は移動してくれないので、パイロットは必死に成って、風に流されないように機体を風上に向けながら、滑走路にアプローチ(接近?)しかし、斜めのまま、着陸すると飛行機は滑走路を斜めに走り、滑走路を逸れてしまうので、着陸の瞬間は、機体を滑走路に向けて真っ直ぐの状態で、接地しないと行けません、危ないと判断したら、着陸のやり直しです。

今日は長くなったのでここまで。

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