かながわ いーとこ

神奈川県にはいろいろな景色があり、魅力に溢れています。ぶらぶら散策して見た風景・いいところを少しずつ紹介します。

三渓園・その2(横浜市)

2013年12月08日 | 神奈川のいいところ
2013年11月末
横浜市中区にある三渓園の紹介・第2弾です。

前回は外苑を紹介しましたので、今回は内苑の紹介です。
外苑はこちらでご覧いただけます。

内苑は、三渓園を所有していた原家が私庭として使用していたエリアだそうです。

内苑を入ってすぐにある御門。

京都の西方寺の1708年に造営され、大正初期に移築されたものだそうです。

御門の右奥に白雲邸があありますが、内部を見ることはできませんでした。

左の壁の向こうが白雲邸。

奥に進むと、重要文化財に指定されている臨春閣があります。

臨春閣は、紀州徳川家の藩祖の徳川頼宣によって1649年に
建てられた数寄屋風書院造の別荘と言われています。
よく見ると屋根に猫がいます。

そのほぼ全容。


臨春閣脇から。


臨春閣の内部。


小さな池の反対側に回ると、旧天瑞寺寿塔覆堂があります。

寿塔とは、長寿を祈って存命中に建てるお墓のことだそうです。
豊臣秀吉が母大政所の病の際に、平癒祈祷のために天瑞寺を
建て、そこに建てた寿塔を納めるための覆堂だそうです。
覆堂は1591年築で、明治38年に移築されたそうです。
こちらも重要文化財に指定されています。

覆堂周辺の紅葉が見事でした。


臨春閣の脇には、瓢箪文手水鉢があります。

豊臣秀吉が愛用したと伝えられるものだそうです。

奥に進むと、月華殿があります。

徳川家康が伏見城内に1603年に大名の控室として建てたものと
伝えられています。
大正7年に移築されたそうです。
これまた重要文化財です。

横から見た月華殿。

左奥は金毛窟という茶室。

奥にあるのが、天授院。

鎌倉心平寺の地蔵堂と言われています。
1651年築で、大正5年に移築されたそうです。

遊歩道を戻るように進むと、聴秋閣があります。

周囲の紅葉とマッチしてすばらしい景観です。
聴秋閣は、二条城内にあったといわれ、徳川家光、春日局ゆかりの
楼閣建築だそうです。
1623年築で、大正11年移築だそうです。
こちらもまた重要文化財です。
アップで撮影。


旧天瑞寺寿塔覆堂うらの黄色いじゅうたん。


進むと蓮華院。

原三渓さんが建てた茶室です。
平等院鳳凰堂に使われた太い円柱と格子があるようです。

一つ重要文化財を見落としました。
織田有楽斎の作と言われる茶室です。
有楽町の名前の由来の茶人です。
残念。

園内には、趣がある風景が多くあります。


2回にわたって三渓園を紹介しましたが、
重要文化財となっている建物がとてもたくさんあり、
どれも一見の価値があると思います。
自分も神奈川県に住んでいながら初めて訪れました。
今度またじっくり見たいと思っています。