私は朝一番のおしっこの色でその日の健康状態を見るようにしています。黄色がかった尿がたっぷり出るようだったら、腎臓の水分の再吸収がきちんとできていて、ぼうこうに十分にたまっていた証拠です。そんな日は夜中におしっこで起きることもありません。
NHKラジオの健康ライフで「尿の色から分かるさまざまな病気」をテーマに、日本大医学部泌尿器科学系教授の高橋悟さんが話していました。
普通の尿は黄色がかった色をしていますが、これは寿命を終えた赤血球が肝臓で分解されビリルビンになり、その一部が腎臓で酸化されウロビリンになります。これが黄色の正体です。
もし、透明なおしっこだった場合、水分が多くなっており、糖尿病の恐れがあります。血液中の血糖値が高くなると、体内の水分を使って糖分を外に出そうとする作用が働きます。このため、水分が多量に排出され、透明な尿になります。
乳白色のおしっこは膿尿の恐れがあります。死んだ白血球が膿になって尿に混じっているのです。女性はぼうこう炎、男性は尿道炎、前立腺炎などの感染症にかかっている可能性が高いです。
血尿が出たら、注意しなければいけません。色鮮やか血尿はぼうこうから出血です。茶色だったら、腎臓などからの出血を疑います。尿の出始めだけ赤く、その後は普通の尿だったら尿道からの出血でしょう。
気を付けなければならないのは、ぼうこうがんです。見た目はわからないが、検尿したら潜血値がプラスだったら、医師の診断を受けた方がよいでしょう。ファイバースコープで、ぼうこうばかりか尿道、男性なら前立腺の状態まで診ることができます。
おしっこの色は健康を見るバロメーターなのです。
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