団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

時間はたっぷりあるのだが、リハビリをする気が起こらない

2017-03-28 09:35:06 | 健康・病気

右の肩鎖関節脱臼と鎖骨にひびが入った後療もあって、70代前半の男性が来院されています。肩関節の周辺の筋肉を緩め、肩関節の可動域を広げる手技などをしたあと、腹筋台に左の片膝をのせて、500ミリリットルのペットボトルを右手でもって前後に振る「アイロン体操」をしてもらいます。続いて、壁に直角に立って、頭の上に伸ばした右手を壁にあて、両膝を軽く曲げて肩関節を伸ばす「壁押し体操」をしてもらっています。

どちらも、肩鎖関節脱臼で三角巾で固定する期間が続いたことから起こる、肩関節の周辺の筋肉の拘縮を改善し、肩関節の可動域を広げるものです。男性が初めて来院されたとき、「自宅でできる体操ですから、ぜひ続けてください。風呂上がりの筋肉が柔らかく、血液の循環がよくなったときに行うと効果が大きいです」と伝えました。

2回目に来られたとき、「アイロン体操や壁押し体操はやっていますね」と尋ねますと、男性は「ええ、まあ」と口を濁します。

それで、何回か来られた後に、同じ質問をしますと、男性は「仕事もしていませんし、時間はたっぷりあります。でも、リハビリをする気が起こらないのです」といいます。

「回復が遅れますが、必ずよくなりますから」と話し、来られたとき、私の目の前で、アイロン体操10回、壁押し体操30秒をしてもらうことにしました。その成果もあって、初めは右手が60度しか横に上がらなかったのが、今では頭の上まで楽に上がるようになりました。「継続は力」とわかっていても、続けることは確かに難しいのです。

 

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