タイトル作『沖で待つ』はいろんな見方ができると思うが、私は人生のある一時期を共に過ごした友との友情の物語と読んだ。しかも男女の深い友情の話。
この主人公たちは会社の新入社員として入社した同期同士だ。
その時期を共に過ごしたことで、誰よりも一番気の置けない仲間、同士のような関係でいられる、と感じている。
「お互いどちらかが死んだら、即、残った方がパソコンのハードディスクを壊そう」という約束を結び合うふたり。
そんなことを頼めるなんて、もしかしたら家族よりも、配偶者よりも強く信頼しあっているふたりなのだろう。
男の方が死んで女は約束通り部屋に忍び込んで中身を盗み見ることもなくパソコンを分解してハードディスクを破壊し、そしてもとのとおりにパソコンを組み立てて帰る。
妻にも見せたくないパソコンの中身。どんなことがそこに隠されていたのか、知る由もないが、奥さんとの会話の中でもしかしたら・・・と思い当たる。
奥さんへの熱烈な愛をつづった詩・・・?
男も女も意識しないで友情で結びついていた相手のそんな気持ちに触れたとき、私だったらなんだかとても平常ではいられない気持ちになりそう。でも、それは嫉妬とか愛とかそんな気持ちではなくて、見てはいけないものを見てしまったようなドキドキする気持ち・・・かもしれない。
この主人公たちは会社の新入社員として入社した同期同士だ。
その時期を共に過ごしたことで、誰よりも一番気の置けない仲間、同士のような関係でいられる、と感じている。
「お互いどちらかが死んだら、即、残った方がパソコンのハードディスクを壊そう」という約束を結び合うふたり。
そんなことを頼めるなんて、もしかしたら家族よりも、配偶者よりも強く信頼しあっているふたりなのだろう。
男の方が死んで女は約束通り部屋に忍び込んで中身を盗み見ることもなくパソコンを分解してハードディスクを破壊し、そしてもとのとおりにパソコンを組み立てて帰る。
妻にも見せたくないパソコンの中身。どんなことがそこに隠されていたのか、知る由もないが、奥さんとの会話の中でもしかしたら・・・と思い当たる。
奥さんへの熱烈な愛をつづった詩・・・?
男も女も意識しないで友情で結びついていた相手のそんな気持ちに触れたとき、私だったらなんだかとても平常ではいられない気持ちになりそう。でも、それは嫉妬とか愛とかそんな気持ちではなくて、見てはいけないものを見てしまったようなドキドキする気持ち・・・かもしれない。