出エジプト記12:6を読みます 。この月(1月)の14日夕暮に羊を殺せとあります。つまりイエス様を象徴する小羊を、1月14日の夕暮れに殺すのです
聖書には「夕暮」とありますが、旧約聖書の原語のヘブライ語は、「ベン・ハッアルバィム」で、「二つの夕の中間」という意味です。アルバィムは「エレブ」の複数形で「二つの夕」、つまり二つの夕の中間です。ユダヤ人には二つの夕方がありました。昼12時が一番目の夕で、午後6時から次の夕が始まります。それで12時から6時までの二つの夕方の中間に小羊を殺すことになります。12時から6時の中間は午後の何時ですか? そうです。午後3時になります。
マタイ福音書27:46を読みます。
「そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、『エリ、エリ、レマ、サバクタニ』と言われた。それは『わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか』という意味である」。
イエス様が亡くなられる最後に叫ばれた言葉ですね。ここに3時ごろとあります。過越しの羊を殺す夕暮とは何時のことでしたか? 午後3時です。
□ダニエル書9章で預言された西暦31年、 出エジプト記12章6節に述べられた1月14日午後3時、ちょうどその時間に亡くなられました。預言が正確に成就したのです!
ところで疑問がもう一つあります。同時刻に3つの十字架が立てられましたが、その十字架の中で、誰がキリストなのでしょうか? AD31年 1月14日午後3時に、十字架で3人が亡くなりましたが、いったい誰が神の御子だったのでしょうか?
過越の羊を殺す時、してはいけないことがありました。
民数記9:12
「その骨は一本でも折ってはならない」とあります。
イエス様は金曜日に亡くなりましたが、翌日は過越で、また安息日でした。過越しの安息日を、大安息日と言います。それで祭司たちは「聖なる日に入る前に死体を片付けてほしい」と申し出ます。
それで囚人の足を折り、呼吸できずに早く死ぬようにしました。ところがイエス様はすでに亡くなっておられました。イエスは十字架の苦痛ではなく、心臓が破裂して 息が絶えられたのです。兵士が、こんなに早くは死なないと、確認のためわき腹を槍で突きました。すると水と血が流れ出ました。すでに心臓が破裂して、血液が血清と血漿に分離していたからです。そのため足を折りませんでした。イエス様を象徴する過越の羊は、何をしてはいけませんでしたか? 骨を折ってはいけないとありました。預言は正確に成就されたのです