SOS.TV.JAPAN

ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

クレオパトラとローマ、そして聖書 第12回 ソン・ケムン

2017年09月16日 | 日記

さて、エジプトにやってきたローマの権力者カエサルと会うために計略を練ります。クレオパトラはじゅうたんの上に横になって自分の体をじゅうたんで巻かせて、家臣がそれを肩に担ぎそのままカエサルへのプレゼントとして差し出したのです。豪華なじゅうたんはカエサルの目を引きました。好奇心にかられてカエサルは急いでじゅうたんを開きます。 すると何ということでしょう。じゅうたんの中から、まぶしいほど美しい半裸の女王がビーナスのように現れたのです。 このようにして、ローマの最高実力者であるカエサルと22歳のクレオパトラの運命的な出会いが起きました。

カエサルの後ろ盾を受け、クレオパトラはアレクサンドリア戦争によって彼女の政敵を全て除去し、エジプトの安全と独立を保障される代わりにシーザーの女性になりました。

 

こうした出来事が聖書に端的に預言されているのです。 なぜなら、クレオパトラは歴史を変えた人だからです。 しかし、聖書を見ると「その事は成らず」とあります。

 □この後、カエサルがローマに帰った時、ローマで悲劇が起こるのです。

ダニエル11:19です。「こうして彼は、その顔を自分の国の要害に向けるが、彼はつまずき倒れて消えうせるでしょう」。

これはどのようなことですか。

カエサルはBC47年、小アジア諸国を撃破し、有名な三つの言葉による勝利の知らせを元老院に送りました。 ご存じですか? それは"来た、見た、勝った(veni、vidi、vici)"。しかし、みんながその知らせを喜んだのではありませんでした。 カエサルの勢力が拡大することを恐れた貴族勢力が、BC44年元老院会議場に入るカエサルをナイフで殺しました。 14人の貴族に囲まれてカエサルは切り付けられますが、その中に、彼の友人ブルータスも含まれていました。 この時カエサルが言った言葉をご存知ですか。“ブルータスお前もか!?”と最後に叫んだのです。 ブルータスはカエサルが自分の第2の後継者と見なすほどに信頼した存在でした。 “ブルータスお前もか”という言葉はこのとき発せられたものです。 その預言がダニエル書に書かれているのです。「その顔を自分の国の要害に向けるが、彼はつまずき倒れて消えうせるでしょう」。

クレオパトラを凍り付かせるこの事件の後、カエサルの保護によって保たれていたエジプトの独立は再びおびやかされるようになります。

カエサルが殺された後、ローマはどうなったでしょうか? カエサルと共に戦いに行き強い軍事力を持ったアントニウスと、カエサルが遺言状に残しておいた後継者オクタヴィアヌスの両派による政治体制となりました。しかしこれはどちらかの勢力が勝って終止符が打たれるような権力闘争の始まりでした。

両勢力の争いを見守っていたクレオパトラは、エジプトを守るためには、どちらかの側につくしかないという事実に気づきます。そこで勝った方の側を選んで、その力によってエジプトの独立を保障されることを何よりも優先させました。