「板本次雄展」
１９３２～２００７ 遺作展
2014年8月20日（水）～31日（日）月曜休廊
10：00am～5:00ｐｍ（最終日～４：００）
「亡き夫の遺作展をやりたい」と直子夫人から申し出があったのは
一年ほど前だったでしょうか。
かつて、スペインから帰国したお二人が、見知らぬ土地新潟県高柳に
移住して１４年、７５歳で亡くなられる迄ご夫婦は制作活動を続けながら
雪深い土地や人々にすっかり馴染んでいったようです。
スペインのお二人の出会いから豪雪地での生活は、人生観や作品に少しづつ
変化をもたらしたかも知れません。
残念なことに、やがて闘病生活がはじまり死別へと直子夫人の淡々と明るく語る
ドラマチィックな画家の人生を背景に、遺作を鑑賞すると絵に対するひたむきで
純粋な姿勢が伝わって来ます。
この度、夫の遺作の整理という大仕事に着手した直子夫人の姿に、共に生き
見守り続けた愛情の深さを感じ、この遺作展がご夫婦の合同展のように思えてくるのです。
ギヤラリー十三台目長兵衛
