おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

薬の副作用、命の危険も

2012-07-19 17:23:56 | 薬・治療・健康
7月17日の朝日新聞生活版
薬の副作用についての記事が載っています

「ごくありふれた薬でも命にかかわる副作用を起こすことがある」
「風邪の薬で体に斑点」なんてことが書いてありますが

まあ、これは当たり前のことで
くすりはリスク」と回文もどきで言われるように
どんな薬にもリスクがあるから、そのリスクベネフィット
つまり薬によって受けるリスク恩恵を天秤にかけて
恩恵の方がリスクを上回る、つまり副作用というリスクがあっても
この薬を飲んだ方が患者さんにとってより良い状態になる
と判断された時に飲むべきものなんですよね

でも、なかなか一般の人には理解されず
かつ、不勉強な医師や薬剤師の存在もあるから
安易に、そして無駄に、また意味も無く長期間服用することにより
とんでもない副作用が出ることがあるのです


セルフメディケーションって言葉が流行りだしたのもいけないのよね

本来は「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」
という意味なんだけど、何故か
「自分で判断して、自分で治す(自分で薬を選ぶ)」と解釈している人が多いようで
インターネットやテレビ、雑誌などで情報を手に入れては
ドラッグストアに来て、薬剤師に相談せずに
自分で選んで薬を買って行ってしまいます

インターネットやテレビや雑誌で、全てのことは理解できないんですよね
だから薬剤師に聞いてくださいよ、と言いたいけど
「医師も薬剤師も、自分が儲けることしか考えていない」って思ってる人が多く
「相談しても高い薬を売られるだけ」みたいに考えてるみたいで
自分の判断だけで買って行っちゃう人が多いように感じます

なんというか、放射線問題と根底は全く同じですよね

①専門家の意見が無視される
②リスクとベネフィットを天秤にかけ判断していない
というか、リスクとベネフィットをよく理解していない

特に風邪薬に関しては、私も色々な患者(お客)さんと話していて
虚しさを感じることが多くあります

一生懸命説明しようとしても受け入れてくれず
『飲む必要が無いのになぁ』と思う薬を買って行ってしまうからです
そういう人たちから見ると、私も御用学者の仲間なのかな(笑)

とちょっと虚しい気持ちになった記事でした


風邪薬は必要な薬か?
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