ハワイの日系人収容所 国定史跡に

2月20日の読売新聞夕刊の記事

第二次世界大戦時、
アメリカ政府が進めた日系人強制収容所ですが
「（アメリカ政府による）過去の過ちを繰り返さないため」
ハワイのオアフ島にあるホノウリウリ収容所跡地を
国定史跡に指定すると、オバマ大統領が発表したそうですね

第二次世界大戦（太平洋戦争）が終わって今年で70年

当時政府関係者だった人達も段々亡くなってきて
当事者以外が、色々な意見を言える雰囲気が出てきたようで
GHQなどの資料から当時の状況を
客観的に見直す作業が進められているみたいですね

第二次世界大戦以前は、欧米の白人国家が、
アジアの黄色人種国家を植民地化していったという歴史があったから
日本が欧米諸国に対して宣戦布告して戦争を行った
ということに理解を示す考えも出ているとか


2年前、次男の結婚式でハワイに行った時、
ノースショア観光で日系二世のおばあちゃんが
バスガイドをしてくれたんだけど

「日本の真珠湾攻撃は、卑怯な”だまし討ち”ではなく
アメリカ政府は事前に知っていたけど
日本を陥れるために、敢えてアメリカ国民に言わなかったんですよ
これはアメリカの議会でも承認された事実です」とか
ハワイに移住した日本人達が、
食べる物や着る物さえにも不自由した苦労話を沢山してくれて

『そう言えば、私が小さい頃、日本軍が真珠湾攻撃をした12月8日になると
”Remember Pearl Harbor"と言って、アメリカ中で日本を非難していたけど
最近は全く見かけなくなったなぁ』と思ったのよね

アメリカが日本との戦争を正当化させるために
奇襲攻撃だったと宣伝したみたいですね

ツアーの最後に
「みなさん、日本人は本当に素晴らしい民族なんです
どうぞ、これからも日本人として誇りを持って生きてください」
と日系二世のおばあちゃんが話していた言葉がとっても印象的だったけど
あの時はただそのまま、
「日本が大好きな日系のおばあちゃん」としか思わなかったんですよね


私がこの3ヶ月間、勉強してきた中で
この「日本は何故、戦争をしたのか？」については
理解が深まったように思います

広島の原爆記念館や、呉の大和ミュージアムを見学して
多くの優秀な若い男性達が戦争に行って、沢山亡くなったと知って
「何故、頭の良い人たちが、負けるとわかっていた戦争に行ったのか？」
と疑問だったけど、色々調べているうちに
世界の中で虐げられていた日本と自分達の家族を守るためだったのね
とわかってきました

やはり、こういったことを理解するには、時間が必要だ
ということなんでしょうね


戦後のGHQ主導の教育のお陰で、戦後生まれの私達は
「第二次世界大戦で日本はとても悪いことをした」と教え込まれ
私は太平洋戦争で戦った父親の世代を
人間的に尊敬できずに育ったんですよね

父も辛い経験をした太平洋戦争時代のことで、多くを語らなかったし

でもこうやって色々知ってみると
日本と日本人を守ろうとした父達の世代の気持ちを、もうちょっと理解して
色々話を聞いてあげればよかったなぁ、と思いました

せめて父が生きている間に理解できればよかったね