飛行機がゴビに着地の瞬間は…

ゴビ砂漠まで１時間半の飛行。
　　　　　
　　　　　低空飛行なので、下界の様子が良く観えた。
　　　　　街や村の集落は見当たらないが、何処までも、延々と続く平原
　　　　　の中に、ぽつん、ぽつんと、２，３個のゲルが有る。
　　　　　羊や馬が、のんびり草を食んでいる。

　　　　　私はその光景を見続けた。毎日動物と家族だけを相手の生活は、
　　　　　どんな、ものだろうか。
　　　　　男は勇敢に馬に乗り、平原を駆け巡り、狩りをする、
　　　　　女は優しく家を守り、子供を育て、今日一日を無事であれば
　　　　　幸せと思い、一生を送るのだろうか。　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　
　　　　　と、モンゴル人の人生に思いを巡らせているうちに、飛行機は
　　　　　ゴビ砂漠に到着した。　　　　　　　

　　　　　ゴビとは、モンゴル語で、短い草の生える土地と言う意味。

　　　　　ゴビに空港は無い。赤い旗が２，３本立っているだけの、平原の
　　　　　平らな滑走路らしき所に、いきなり、飛行機は、ズドンと降りた。
　　　　
　　　　　着地の衝撃のもの凄い事、ガタン、、ガタガタ、、ゴトゴト、、
　　　　　ガーガーガー、、ゴーゴーゴーと、体は前につんのめってしまった。
　　　　　すごい。すごい。もの凄い。信じられない出来事だった。

　　　　　ゴビ砂漠のまっただ中に、私達は降り立った。

　　　　　🍀　明日に続く。