忘備録

温泉の記録とか日記とか、何を考えていたのか思い出すための記録。

そういう訳でもう一度山翠楼

2011-04-20 20:38:45 | 温泉


大震災のおおむね一週間後。

他のところに行くつもりだったけど、こんなときに旅行も心苦しいし、今後余震もどうなるかわからないし、ガソリンも手に入らないので、いったんキャンセルした。

でも、むしろ動ける人は普通に動いたほうがよいと思い直し、行き先を変更して、こんな時だけに宿はどこでも空いていたが、近場で一月にも行った山水楼を予約した。各駅停車で行った。

電車の運行率は60%くらいだった。宿で計画停電に遭遇したらそれはそれで仕方ない。帰りもどうなるか分からなかったけど、まったく電車が動かないことも無いだろうなどと思いを巡らせ、そういう意味で少しスリルのある旅行だった。

行ってみれば「こんな時に来ていただいて」と言うような対応で、とても広い部屋を用意してくれていた。挨拶に来ていただいた女将にお礼を伝えたら、「お好みの部屋ではないかもしれませんが」と恐縮された。部屋の照明はともかく、料理については自家発電があるので大丈夫だそうだ。

20畳に次の間が8畳、それぞれ縁側風の段がついており、トイレも男性用が分かれている二人では広すぎる部屋だった。

実は女将の言うように、どちらかというと広い部屋は好みではなかった。部屋がいくつもあるといちいち動かなければならず、生活しているようで面倒くさい。だから普段は宿代を上げてまで部屋のアップグレードをする気は無く、自分的には8~10畳で椅子とテーブルが付いていれば充分と思っている。

ただ今回は宿の厚意もありがたく、広いなりに快適に過ごせた。

一月に来たときも思ったが、夕方展望風呂に入っていると、食事の準備の甘い天麩羅油の香りが立ち上ってきた。気になる人はいるかもしれないけれど、まあ見晴らしは良く、心地のよい風呂ではあった。

しばらくは旅館業界は厳しくなるのかな。

どんどん行ってあげよう。









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