azusa flutter

ayami yasuyhoのダンサー・栃本あずさが時々思ったオモイ。

10年が経ちました。

2015-09-01 | 思うこと
今日から9月が始まりました。

今年の9月は自分なりに節目の9月のように感じます。

10年前の今日、9月1日はちょうど長年生きていましたバレエの世界から、

ayami yasuyhoの世界に突入した日です。

私は8歳からバレエをはじめ、21歳の時に京都にありますバレエ団に入団いたしました。

それから14年間バレエ団で生きて踊り続けていました。

その14年の中で、30歳を過ぎたころから、私の心に変化がゆっくりと現れ、

その後、いろんな出会うべき人と出会い、出会うべき作品と出会い、その度重なる

出会いに押し動かされるように、私の心はうねりはじめ、動き始めました。

その5年後にバレエ団を退団し、自分の内側から湧いてくるものに出会いたい!!

踊りたい!!

その一心な気持ちだけを頼りに、歩き始めました。


そこは何も頼ることのできない、何も見えない場所でした。

海の中にボトンと落ちて、自分という浮き輪しか持っていない状態で、

西か東かもわからない、何処に行けばいいのか、何があるのか、さっぱりわからない

状態でした。

もがいてももがいても何処にもたどり着けなく、もがいてももがいても

なにも見えてこない。

そんな不安で孤独な日々を過ごしました。

その日々で頼りなのは自分の中に強く強く光っていた「踊りたい」という

モノのような塊でした。

「踊りたい」

ただ、それだけが私の持ち物でした。


それから10年。たくさんの出会いや別れを繰り返し、そのたびに心の変化を

怖がらずに、恐怖に足がすくみそうになりながらも、1歩、また1歩と

足を止めることなく歩いてきました。


踊ること。

私にとってそのことがなんであるのか、何者であるのかまだまだわかりませんが、

これからもダンサーとして、この社会で生きていきたいです。


先日、ふと懐かしい写真を見ました。

この写真は私がバレエ団を退団するときに、お世話になった方々、別れたくない人々

に、自分のこれから歩く道を少しでも理解していただきたい!!

私はこの道を歩きます。というメッセージを込めた写真をポストカードにして

配りました。

その私は、いや、私ではなく一人のダンサーが空の下で何か心に秘めたものを

強く持ってる姿でした。

その姿はやけに力強く、この時のこの人の心の中の決意はものすごいものを

抱いていたんだな!と、今回、切に感じました。

身体からにじみ出るものを探し求める力強さの大切さををその写真は今の私に

伝えてるようにも感じました。









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