azusa flutter

ayami yasuyhoのダンサー・栃本あずさが時々思ったオモイ。

「i」 ayami yasuyho solo performance 

2016-03-14 | 稽古日誌
「i」 ayami yasuyho solo performance が無事に終えることができました。

観に来てくださった方々、本当にありがとうございました。

長い月日をかけ、この作品をつくってまいりました。



「i」は"私" I amの 「i」 と、"愛" ...「アイ」 を重ね合わせ、自分の中の二つの「i...アイ」から

オモイをめぐらせ作品つくりをスタートしました。

この二つの 「i」は、私自身がぶち当たる問題といいましょか、なぞといいましょうか・・・・?

この二つに私は今までとても苦しめられ、日々を過ごしてきました。


私「I am 」と「 愛」 はそれぞれに私のコントロールできないところで存在し、

いろんな感情を持ち続け、私を苦しめる存在でありました。


私は自我が強く、そのことで生き方が辛かったり、

愛されたい。愛したい。言い換えれば役に立つ人間でいたい。期待されたい。良い人と思われたい。

という願望があまりにも強すぎて、自分に期待をしては自分を苦しめて生きてきました。


今から11年前に秋紀芳慧が主宰する、「ayami yasuyho」というパフォーマンスグループに出会い、

ayami yasuyhoの稽古をひたすら続け、自分の呼吸に集中して丁寧に意識していく作業を

繰り返し、繰り返し、何年も何年も稽古してきました。


私はなんであるのか? 

私はここに存在していること。

私が大事だということ。

そのことからはじまります。


と、いうことをゆっくりと何年もかけて、気づかせてくれました。


稽古はまず、丁寧な呼吸をし、自分が行っている呼吸に意識を集中していきます。

そして、誰の目線も気にしなく、自分の肩書を無くしていきます。

私はなにものでもない私になっていく。

そんな稽古から出会うもの、自分の身体が研ぎ澄まされていく感覚。

変化していく自分の身体や感情。

そんな体験を繰り返していくうちに、私は少しずつ、身体にこびりついたいた

欲や感情がはぎ落とされてきました。


私はワタシを捨て、からっぽの私を目指すようになりました。



自分の感情に日々振り回され、今日はだるい、できない、しんどい、不安だとか、今日を過ごす前から

私は感情や思考に支配され、言いなりになり、そしてその感情や思考が思う通りに行動していました。

そんな感情や思考の支配から離れていき、私はワタシを見る稽古を集中してしました。

そして私自身がワタシを動かしてみる。

怖がらずに私はワタシを捨てていく。

そんな稽古を繰り返しました。

そしてその稽古は私はワタシに会いに行く。空っぽのワタシがいるはずだ。と、

強く信じることができるようになりました。


11日に夜の公演で踊りました私は、欲のないただの肉体となりました。

そのただの肉体、空っぽのワタシがその場所に存在し、強く踊ったのです。

頭の中で、次はこうやって踊ろうとか、こうしてみよう。という欲はなく、

今、リアルタイムで起こってる自分の肉体、そこに存在する空気、空気中に流れる音が

すべてそこに存在し、私はまるで波乗りをしているかのように、今そこに実際にある、

空気や肉体、音に乗って動いていく。

そんな体験をしながら踊りました。



「i」に向けての稽古の日々で私は実にいろんな想いに出会いました。

公演前夜の夢で火事の夢をみました。

公演の日の朝、奈良美智さんの作品集「I don't mind you forget me」という言葉を

みつめました。

そして夜の部の公演10分前に私は火事の夢とI don't mind you forget meが頭の中で

繋がり、薄暗い楽屋で、ノートに自分の中から発する言葉を書きました。

そして舞台に出ました。

文字を書いたことで私はワタシを捨てれたのかもしれません。

よくわかりませんが、そんなことを思いました。



踊り終わって、私はダンサーで生きていきたいと、強く思いました。

これからも稽古を続けていき、私がダンサーとしてできることがあるように強く思いました。

1日、1日を大切にして、呼吸を見失うことなく、生きていきたいです。

そして私の踊りを少しでも多くの方々に観ていただきたいです。













秋紀芳慧のブログに「i」について書いております。ぜひ、こちらもお読みください。

























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