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音楽大好き男の徒然なる日記

JR支援継続 公共交通保つ抜本策を(北海道新聞社説)

2024-03-21 | 鉄道
北海道新聞 2024年3月16日付社説
「JR支援継続 公共交通保つ抜本策を」
  https://www.hokkaido-np.co.jp/article/988231/


経営再建中のJR北海道に対し、国は2024年度からの3年間で
総額1,092億円を支援すると決めた。
併せてJR会社法に基づく監督命令を改めて発出し、経営改善への徹底した努力を求めた。
 
国は国鉄清算事業団債務等処理法に基づき、
2030年度までJR北海道を支援し、経営自立につなげる方針だ。

2021~2023年度の支援実績は1,088億円になる。
2024~2026年度も同規模の支援を続けて経営を下支えする。
 
だがこれでJRが抱える課題が解決するわけではない。
JRの苦境は鉄道事業の赤字を経営安定基金6,822億円の運用益で埋めるのを柱とした、
”国鉄分割民営化”以来の仕組みが機能してこなかったことが大きな要因だ。
 
支援は不可欠だが ”一時しのぎ” と言わざるを得ない。
国が課題解決の展望を持たず、JRに任せ続けるのはもはや限界だろう。
公共交通を維持するための抜本策を、
国が責任を持って構築していかなくてはならない。

 
運用益が当初の想定を下回り続ける一方、
JR貨物がJR北海道に支払う割安な線路使用料のルールなどは変わらない。
経営自立の鍵を握る2030年度末の北海道新幹線札幌延伸は工事が遅れている。
 
国は鉄路の保有と運行の「上下分離方式」を含めたあらゆる方策を検討すべきだ。
福島県内の一部区間の線路や駅舎を地元自治体が持っているJR只見線や海外の事例などを参考にできないか。
 
JR北海道が単独では維持困難とする釧網線などの赤字8線区について、
国は2026年度末までに抜本的な改善方策の提示を求めた。
 
改めて期限を切った形だが、地元との協議は進んでおらず、
国の積極的な関与が欠かせない。道庁のリーダーシップも求められる。
 
JRは2028年に北広島市でボールパーク新駅の開業を予定する。
このほか千歳市でのラピダスの工場建設による人口増や、
近く想定される日銀の金融緩和修正に伴う金利上昇などを経営改善に生かしていく努力が肝要となる。
 
きょう実施のダイヤ改正では、四つの主要特急の全席を指定席にする。
対象の特急では往復割引など従来の割引切符を廃止し、
インターネット予約「えきねっと」での割引に統一する。
 
ネット活用で効率化を図る狙いは分かるが、
デジタル機器の操作に不慣れな高齢者らが使いこなせるか懸念が拭えない。
 
JRは再建に当たって利用者の視点を忘れないでもらいたい。


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この記事を、【北海道】乗り物大好きチャンネル さんが
詳細を映像化されましたので、ご紹介いたします。

【速報】国がJR北海道に1092億円の資金投入へ!
見せた国の本気!設備投資や施設の更新へ・・・今しかない石北線と宗谷線の路盤強化!

映像提供:【北海道】乗り物大好きチャンネル 様

驚きました。

国が腹をくくったようです。
この決断をJR北海道を始め、道庁や自治体は重く受け止める必要があるでしょう。

まず国が求めたのは黄色線区の「抜本的な改善」です。
いよいよ北海道側は言い訳はできません。
残すのか廃止するのか?

残すのであれば改修工事は必須で、
北海道庁や自治体がいよいよ身銭を切って動くべきでしょう。

北海道民の一人として、
何が発信できるのか迷いながらも
私見を含めて述べさせていただきました。

是非ご覧ください。

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