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大学入試小論文「傾向と対策」

大学入試小論文の傾向と対策、過去問解説です。

2006年慶應義塾大学法学部論述力入試

2009-12-28 | 慶大
05年までの出題に比べ、課題文はより平易になるとともに、設問は答案の構成まで指示している。設問の指示には絶対に従うこと。設問①の「論評」とは、課題文筆者の見解に対する解答者の評価を意味するが、反対意見を述べる事は困難と思われる。反論するとなると、自説の正しさを論証するために、時間と紙面を大幅に取られることになるだろう。従って課題文の論旨を受け入れた上で、それを発展させた具体的行動や要点を②以下で述べるべきと言えるだろう。なお②③は、課題文の論旨に沿っている必要があるし、理解していることを示すような事例であることが必要。また②③の内容については、独自性が求められるが、それが課題文の論旨と整合しているかどうかについて、慎重に検討すること。「自由に書きなさい」≠「勝手なこしらえごとをしてよい」なのである。③については、論旨の一貫性が求められる。従って設定した調査の種類に適した、聞き取り対象と質問の選択が必要である。