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A day in the life

2代目じゃん?

ポールとジョンの違い

2007-12-12 10:55:21 | Weblog
5人目のビートルズとすら言われる、ビートルズサウンドの立役者ジョージ・マーティンが面白いことを昔いっていた。
「ポールの音楽は全世界でスタンダードナンバーになれる名曲だ」と。
ちなみにマーティンはジョンよりポールの方が仲良かったみたいだ。
このことばの後にマーティンは「ジョンの音楽は音楽史という目で見たときに名曲といわれるものだ」といった。
これは非常に的を得たいい意見だと思う。

ポールの音楽はポップさ親しみ易さが一つの大きな特徴になっている。
これを長所と見るか嘲笑を持って見るかは(上手いこと言った)意見の分かれるところではあるが、ビートルズを大衆に受けやすいグループにした貢献者はジョンではなくポールだと思う。
ジョンだけだったならきっと人々からは理解を得られなかったと思う。
また、ティーンに人気のアイドルとしか見られていなかったビートルズ、ひいてはロックンロールを、音楽として大人たちに認めさせるきっかけになったのはポールの『Yesterday』であったことは間違いない。
ポール・マッカートニーという人は幼少のころ父親から音楽を習った経緯があるため、ビートルズの中では一番音楽の素養があったという。
ポールの音楽は既存の音楽を芸術的な高みにまで磨きあげる音楽だといえるかもしれない。良くも悪くも保守的というか。

反対にジョンは下手に音楽の素養がなく、音楽=ロックというスタートだったために、常に前衛的であり続けようと努め、先鋭的で革新的だった。
だから彼の音楽はしばし当時の人間には受け入れられなかったことがある。
リボルバー収録の『Tomorrow never knows』を聴けば、ジョンレノンの凄さがチラリとでもわかると思う。
また今ではビートルズの最高傑作との呼び声も高い『Strawberry fields forever』はシングルで発売され、それまでずっと続いてきたビートルズのシングル最高位1位の記録を残念ながら破り、2位に甘んじることになってしまったのは有名な話だ。


音楽業界の中ではロックに携わる人の中では圧倒的にポールよりジョンの方が尊敬を勝ち得ている。
しかし、クラシックの世界ではポールの方が高い評価を得ているのだ。



ちなみにあのカラヤンがLed Zeppelinの『天国への階段』を聴いて、「私がアレンジしても全く同じになっただろう」といったそうだ。
あのカラヤンが。(カラヤンがわからない君はさっそくググってみよう)