永富 仁菜さん平崎 里奈さん稀成 彩音さんの女怪盗三姉妹ナイト キャッツの編集です。
テーブル席で向かい合う板垣と浅岡。
新聞を読んでいる板垣。
新聞の見出し「怪盗ナイトキャッツまたしても美術品を強奪! 警察の面子は丸潰れ!」
新聞記事カットあって、新聞をぐしゃぐしゃと丸める板垣。
板垣「くそ、ナイトキャッツめ!
次こそ捕まえてやるからな!」
呆れ顔の浅岡。
浅岡「ねえ。その意気込みはいいけど、どうしてナイトキャッツを捕まえる為の会議を、庁舎じゃなくてここでやるの?」
板垣「浅岡くん、君はナイトキャッツを舐めてるんだよ」
自信満々な様子の板垣。
困り顔の浅岡。
板垣「奴らの情報収集力は侮れないんだよ。
庁舎のどこに盗聴器があるのか、分かったもんじゃない。」
浅岡「で?ここは安全なの?」
板垣「あぁ。特捜部の人間が、まさかこんなところで会議をしているなんて、ナイトキャッツの連中は思いも付かないだろうからな」
得意げな顔の板垣。
そこに丸盆でコーヒーを二つ運んでくる舞。
コーヒーを板垣と浅岡の席に置く。
舞「こんなところなんて言わないでよ、お母さんとお父さんが遺してくれた大切なお店なんだから…で、二人で何を話してるの?」
そう笑いながら板垣の顔を少し覗き込む舞。
目を逸らしながら困った様子の板垣。
板垣「いや…それはだな…」
気まずそうに咳払いをする板垣。
それを同じく気まずそうにちらちらと見やる浅岡。少しの沈黙が流れる。
少し拗ねた様子の舞。
舞「別に何だっていいけどさー。」
浅岡の方を見て笑顔を見せる舞。
舞「浅岡さん、ごゆっくり」
軽く会釈をする浅岡。
二人の席を離れ、カウンターにいる愛の方へ向かい、愛と談笑を始める舞。
それを険しい顔で見つめる浅岡。
その空気を察する様子もなくコーヒーに口をつける板垣。
板垣「舞の淹れたコーヒーはいつも美味いなあ!
なあ、浅岡くん!」
何か言いたげに口を開く浅岡。
気付かず能天気に続ける板垣。
板垣「ん?なんだ、コーヒー、冷めるぞ?」
溜息をつく浅岡。
浅岡「まあいいわ…次の件の警備システムの設置場所と人員の配置を決めましょう」
コーヒーを一気に飲み干し、決心したように正面を見据える板垣。
板垣「見てろよナイトキャッツ…!
今度こそ捕まえてやるからな!」
シナリオの一部です。
皆さん良いお年をお過ごしください!