地震の日

その直前
トイレから戻ってくると
皆がざわざわしていた

「どした？」
と尋ねると
「揺れてるよ」


初めはふらふらした感じの揺れで
また地震？？
なんて笑っていたけど
立っているのが怖くなる

非常口が開いているのが見えたが
そこまではちょっと距離がある

１番大きい揺れを
近くにいた３人で
手をつないだまましゃがんで
やり過ごし
揺れが止まったのを確認してから
非常口へ


外にはすでに沢山の人が

と
またしても大きめの揺れ

地震の速報とともに
みさきからメールが入るが
返信できず

14：46
東北地方で強い揺れ
茨城北部震度4


避難訓練の通りに
集合場所へ移動しましょう

と
建物や車のそばから移動開始
裏の駐車場でしばし皆避難
その後
再びの誘導で
正面の駐車場まで移動する事になったが

「天井が落ちてる！」

２階のベランダの天井が
斜めにおちていた・・・

３時休憩のときだったら
喫煙者が沢山いて
大惨事だったね・・・
と
背筋が寒くなる・・・


正面駐車場には
２階で作業しているチームの皆がいて
２階の食堂内も
かなり被害が出ていると聞いた

そして
川向こうの家の屋根
瓦が落ちていることに誰かが気付く

我が家の瓦はずいぶん前に
空地の木が倒れて
修理した事があるので
かなり気になる・・・・・


とまたも揺れる


２回の地震ほどではないけれど
それでももう揺れるのが嫌

どれくらい時間が経つか
ようやく整列と集合
社長や部長から
今日はこのまま解散の指示がでる

明日は掃除＆片づけを有志で
日曜に振り替えで・・・

日曜は予定がすでに・・・
と告げると
連絡網回すから
と言われ
解散

ようやくロッカーへ向かい
荷物を取って車へ
友人達と無事を告げあい別れた
15：56
今から帰るメールみさきへ


駐車場から道路へ
いつもの通勤路が
妙な景色

と
信号消えてるよ・・・


ようやくゴールドカード手にしているZAZU
免許取ってようやく６年（？）
こんなことは初めてです

とりあえず前の車につかず離れず
車間に気を付けつつ

え？
いかにも古めかしい
超日本家屋の屋根
瓦があちこちはがれてる
１件２件じゃ済まない数

うちだいじかぁ？？？


16：20　帰宅

停電はしてるけど
うちは無事！！！！！！！



瓦チェックO.K.
鉢チェックO.K.


みさきはいつ帰るかな？？
と
お隣さんとおむかいさんと
雲がなくなり太陽の陽のさす
表であちこちの情報交換
どうなるかなぁ・・・

それでもなんとか
早めに帰ってきてくれたみさき
ゆっくりと部屋のチェックをしていなかったので
ようやく見渡すと
部屋の中１鉢だけ落ちていた
窓のそばだし
みさきとほうきでささっと片づけ
ほとんど被害のなかった事を喜ぶ



が

明るいうちは元気だったけど
夕方を過ぎ
どんどん寒さが増してくる
車で使ってるランタンと
家の懐中電灯２つ


１度は開いてるお店がないか？
なんて
車で外に出てみたけれど
信号機も１箇所のみで
軒並みの停電

意味のない渋滞にはまるのも・・・
と
さくさく家に戻り
懐中電灯照らして
ラーメン作って夕飯を済ませると
みさきはやおら布団を敷いて
さくっと寝てしまうのであった


ZAZUも寝ようとはしたけれど

目が覚めて
携帯のバッテリーも切れているので
ラジオの情報に耳をかたむけ
また寝てみたりを繰り返して
朝を待ってました　とさ