世襲議員の条件を本人から3親等、配偶者から2親等内とすると、自民党が123人で32%。民主党20人で9%麻生内閣では17人中11人が世襲で65%です。
しかし、当人達にその自覚はありません。
中曽根康弘元総理の息子は、「世襲ではない。父親とは選挙区が違うし、父親も議員、自分も議員だったからだ」としています。
石原都知事の三男、石原宏高氏は「二世議員だと思っているけど、世襲議員だとは思っていない。父が議員を辞めて10年後に自分は議員になったにすぎないから」としています。
後藤田正純(後藤田正治さんが大伯父)氏は「大伯父が議員を辞めて3年後だから世襲ではない」としています。
しかし、上記の三人が、中曽根元首相、都知事の石原慎太郎さんが父で、叔父が裕次郎さんで、そして後藤田さんが、カミソリ後藤田の大伯父と無縁であったら、つまり、一般人であったら、当選していたでしょうか?
いとも簡単に当選した最大の理由は、そこにこそあります。つまり、彼らは難なく、政権を継いだ秀頼でした。しかし、その父、秀吉は天下を取るために、九死に一生を得るという体験を何度も繰り返しています。武士の鑑のような加藤清正が家康に寝返ったということは、秀頼に魅力がなかった証拠だと思っています。
ところで田中真紀子さんは「私は世襲議員ではない。無所属でトップ当選したから。親が辞めるから、出馬だとか馬鹿じゃないかと思いますけどね」と相変わらずの真紀子節をご披露しました。
世襲議員のせの字も、自分とは無関係だとしています。しかし、彼女が、田中角栄と無縁であったら、当選したのかといえば、果たしてどうか。大半は、角栄の娘であるから、親の光りが七光りで人気を得たというのが、一般国民の見方ではないでしょうか。
カリスマ社長、ワタミフーズの渡邊美樹さんは「どっちでもいい。誰が出ようが、国民が決めること。志のある力ある人間が出てきたら、力のない二世は淘汰される。政治はそうあるべき。どうでもいい」と言いました。
そうでしょうか?小泉政権5年3ヶ月、ブッシュ政権8年。私はブログで、何度となく彼らの功績を知りたいと記しましたが、コメントがついた試しがありません。
小泉総理の出生の秘密。それは田中真紀子さんという女性から始まります。当時、総理に立候補したのは、橋本龍太郎、小泉順純一郎、亀井静香さんでしたが、個人的に、田中派の橋本総理誕生がイヤで、嘗て、小渕、梶山、小泉さんが立候補したときは、「凡人の小渕、軍人の梶山、奇人の小泉」と揶揄していたのに、その奇人の小泉さんを真紀子さんは担ぎ上げました。
つまり私怨でした。そして産んだ子供が大きく育ち過ぎて、追い出され、あろう事か民主党へ鞍替えし、今度は小沢一郎さんを担ぎ出そうと躍起です。つまり、西太后よろしく行脚していたという事です。
この人が上記のような行動を取らなければ、国民の誰も頼まなかった郵政民営化も裁判員制度も、イラク戦争を推挙するイチバン国でもありませんでした。所謂、小泉-竹中ラインもありませんでした。
しかし、彼女の熱烈なるファンは多く、以前は総理にしたい人のアンケートには、ご常連でした。前述の渡邊さんが「どっちでもいい。誰が出ようが、国民が決めること。志のある力ある人間が出てきたら、力のない二世は淘汰される。政治はそうあるべき。どうでもいい」と言いますが、アスリートの世界であるのなら兎も角も、政界では自然淘汰は無理であるというのが、私の結論です。
小泉さんは3世議員、田中さんは2世議員で総理のお嬢様、小沢さんも二世議員。麻生総理のブレーンの鳩山邦夫(弟)総務大臣の祖父は鳩山一郎元総理。麻生さんの祖父の吉田茂さんとは犬猿の仲。それで、日本民主党を作った程の仲の悪さでした。
田中さんが担ぎ出した小泉さんは、福田派のプリンスで大学を卒業すると、直ぐに福田さんの秘書のような仕事をする一方で、三福不動産から、非常勤、一切の仕事なしで、4年間通常の社員の3倍から4倍の報酬を得ていたことは前述しました。
分からないのですが、あの西松建設の政治献金問題ですが、小沢さんは小泉さんのように報酬としてて西松建設から得ていたら「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろです。実に良い社長さんでした。一切会社なんか来なくていい、というんですから。それで社員やっていました」と言ったら、良かったのでしょうか