気を遣い過ぎると神経症になる無茶をやってみて良いか悪いか自分が判断せよ。

若いときゃ気持を大きく持って少々の失敗を恐れず何でもガンガンやったほうがいいとくにスポーツは何でもいいと思う。鳩山もやれ

刑事裁判の裁判員制度の導入が近づいており、いろいろな問題点が指摘されているが

2009-12-19 23:03:12 | 日記

投稿者: 投稿日時: 2009/04/20 10:51:25

刑事裁判の裁判員制度の導入が近づいており、いろいろな問題点が指摘されているが、その目的は、冤罪事件が続いたことで、好意的にみれば開かれた裁判所、悪意にとれば国民に裁判の責任の一端を負わせようという意図であると思われる。

米国の陪審制と異なり、裁判官と裁判員の合議であること、つまり職業裁判官の関与によって、判決が偏向することを防ごうとしたところに特徴がある。

しかし、いずれこの裁判員制度は民事裁判にも導入されるのではないかと思われる。以下に述べるように民事裁判でこそ国民の常識や良識が期待されるからである。

刑事裁判では、刑事訴訟法が自白や状況証拠、伝聞証拠の証拠能力を制限する厳密証拠主義をとっているため、事実認定において誤判がおこることは比較的まれであり、裁判の焦点は法律論や量刑にあるので、職業裁判官に任せておいても良いと思われる。

これに対し民事裁判では、事実認定とその評価が重要である。司法試験に合格している裁判官は法律論や手続き論のプロではあるが、事実認定において一般人より秀でているとはいいがたい。

つまり日本では法科大学院入学の前提としての社会人経験はないから、法曹界しか知らないかれらがいわゆる人生経験に不足していてもおかしくはない。

実際、裁判官はその公平性を保つため、一般人と交際しない傾向があるし、歓楽街にもくりださないであろう。つまり、法廷以外では人間社会の清濁、現実に触れていないきらいがある。

一方ある弁護士の言によれば、争点が先鋭な裁判では、判決は一に裁判官の心証にかかっているので、一審、二審で事実認定が正反対だったりすることがあって、裁判官がだれであるかで、結論が正反対になることがままあるという。神ならぬ人間に真実を発見するのはむずかしいということであろう。

そういう意味で、事実認定とその評価に一般人の感覚を導入することは意味がある。特に医療裁判や労働裁判など、金銭訴訟のような契約書や法律論が前景にでないものについてその意義は大きいと考える。

確かに最近労働審判などが導入されて、裁判官以外の関与がなされているが、いかんせん、審判には強制力がない。ある意味では一審としての機能さえない。つまり当事者が拒否すれば審判自体進行しないし、審判における事実認定が本裁判の前提とならないからである。

刑事事件について重大犯罪に裁判員制度が導入されるのは冤罪の可能性を減少させるためでもあろうが、民事裁判でも名誉や財産の不当な侵害で当事者が死に至ることはありうる。

したがって民事裁判も人生を左右する重要なものであり、国民がこれに関与することは当然であろう。その場合、裁判員は刑事裁判での裁判員制度の最大の問題点である「徴兵制」を避け、志願制にすべきであろう。

もちろん個々の事件の志願制ではなく、裁判員名簿に掲載されるための志願である。個々の裁判では年齢別性別に調整するが、ランダムに名簿から抽出すればいいだろう。

また当事者に一度だけ裁判員を再選定させる権利を認めることも必要だろう。


世襲議員の生い立ちと、そこから生まれる、庶民とは違った物事の考え方

2009-12-19 22:59:28 | 日記

世襲議員の生い立ちと、そこから生まれる、庶民とは違った物事の考え方、そして世襲による政治資金管理団体の非課税や後援会組織の継承、メディアによる世襲制の補完といった、いわゆる「二世・三世」議員が当たり前のように政治の中心的役割を担っている理由の裏側をレポートしたものです。

第1章 二世の投げ出しはなぜ続く
世襲議員の出現
「他の人にやってもらうほうがいい」
首相辞任は気象情報以下のニュース
安倍の場合
<わたくしが出ていかなくてはならない>
福田の場合
麻生の場合
<日本人は誇り高い民族>
お茶の淹れ方がわからない
「笑いを取る」のが麻生スタイル
「下座に座る人じゃない」
第2章 民主党の二世たち
小沢一郎の場合
西松事件と「王国」の継承
鳩山家の場合
渡辺恒雄の馬で遊ぶ
田中真紀子の場合
第3章 からくりその1 政治資金管理団体の非課税相続
特権的優遇制度
「ど真ん中のストライク」
小渕優子の場合
迂回寄付は相続の作法
橋本元首相の場合
森喜朗、息子への「特別な支援」
世襲こそ、機会の平等を損なう
第4章 からくりその2 後援会組織の世襲
故人の遺志とは「無関係」
「絶対に落ちない」安倍の選挙
「洋子と戦った感じ」
小選挙区制で"棲み分けた"後援会
政治家本人の資質は問わず
なぜ秘書が後継ではいけないのか
福田後援会が決めた「後継・康夫」
後援会の作り方
原動力は婦人部
後援会こそ最大の問題
第5章 からくりその3 どんな無理もする「看板の世襲」
中村喜四郎の「襲名披露」
「一郎」「太郎」が多い理由
「親バカ」で済まない小泉の世襲
石原家の場合
政治団体もおいしい相続対象
先代の後援会を解散して落選
第6章 世襲大国日本
日本の異常な世襲率
政党活動歴重視のヨーロッパ
英国に世襲議員が少ない理由
チャーチルの子孫もただの人
日本の「選挙制度見直し」は?
「個人のブランド」がものを言う
富士急グループオーナー・堀内光雄の場合
赤城徳彦の場合
大選挙区でも変わらない世襲の強さ
第7章 国民の意思が世襲を断ち切る
民主党「世襲規制」も案も結局ザル法案?
野田佳彦委員長との一問一答
「警鐘を鳴らす」にとどまる
自民党・若手に拡がる不安
「公募」と「予備選」でも世襲が残る
「他人の釜の飯」を食った二世は強い
経済界に世襲は絶えた
世襲したければ上場するな
継がせなかった議員
おわりに 政治記者にはなぜ政治家の二世が多いのか

2世議員出馬を支えているのは

2009-12-19 22:55:41 | 日記

2009.11.30

2世議員出馬を支えているのは

2世議員出馬禁止という話題が出たり引っ込んだりしている。麻生さんはどうなんだ、鳩山さんはどうなんだという話になるからだろう。

「同じ選挙区でなければ良い」なんていう条件を付けようとする話もあった。地元なら「ボンヤリした子供(ただの遊び人とか)でも通る」がヨソなら「厳しい目でチェックされるからボンヤリした人は通らない」という意味なのか・・そんな理屈はないだろうな。

確かにマスコミに出たことがなく地元でしか知られていない議員の子供なら、ヨソの選挙区で「七光り」が効かないかもしれないが、鳩山さんのように有名な議員の子供なら、どこから出ても同じだろう。だから条件を付けても意味がないような気がするのだ。有名な人の子供が有利であることに変わりはない。

そもそも選挙は有利なモノを見せ合って競争している。学歴詐称などもそこから生まれるが、東大を出たからとか弁護士だから良い政治をするとは限らないのにズラリと並べる。有権者から見れば「親が政治家」もその1つに過ぎない。

2世の地元ならボンヤリしていても出馬できるかといえば、ボンヤリ度が地元で有名になりやすく、逆に出にくいのではないかとさえ思える。有名人の子供だから「よく遊んでる」とか「学校時代に出来なかった」とかいうネガな噂もまた広まりやすい。しかも親も自分の名誉を汚すようなことはしたくないから、一応跡を継ぐ子供にも教育を施すだろうし、出す時は考えるだろう。そんなことで全く知らない新人より安心感があるのだ。

そもそも殆どの有権者が、候補者の能力云々より「支持政党から出ている候補者」から選ぶことが多いのではないだろうか。つまり各候補者のボンヤリ度(いや、シッカリ度だ)を比べて「個人に投票」しているのではないから、逆に2世でなくてもボンヤリした候補者が通ることもあり得る。そう考えていくと「2世だからダメ」の意味が薄くなってくる。

では2世議員の弊害があるとすれば何なのだろう。2世議員を出して「ダメな結果」を出せば支持率が下がって党全体に迷惑がかかるから、出すか出さないかは党が決めれば良いような気がする。誰を出すかは党が決め、誰を選ぶかは有権者が決める。これ当たり前のことなのでは。出す側を制限する考え方は有権者を「選択眼がないもの」とバカにしているということだ。衆議院ではないが、都知事選に石原良純が出て悪いだろうか。通るか通らないかは有権者が決めれば良い。(彼が出たら都のHPにお天気コーナーが出来るのは確実だろうな)

ところで2世議員の出馬を促している元は誰なんだろうと考えると、実は私もそうなのだろう。

もし支持政党からよく知っている議員の子供と、知らない新人が出てきたら、どちらに投票する人が多いのだろう。

2人の話を直接聞いたことが無く、どちらが優秀なのかもよく分からない場合は、「一応親がどんな人か知っている」「子供の頃から親の仕事を見ているのでは」「あの親なら変な子供は出してこないだろう」というような「雰囲気」で「多少なりとも引っかかりがある方」に投票してしまうだろうというのが私である。勿論その「親が信用できる議員であった」という条件付き。2世の親が嫌いな議員だった場合は知らない新人に入れるだろう。多分そういう有権者が多いから2世議員が通りやすいのでは。私も2世議員を増やした"元凶"の1人だと認めざるを得ない。たまたま現在地元には2世議員らしき人がいないが、「もし出たら」の話。

冗談半分で"元凶"と書いたが、私は2世だから悪いと思ったことはない。2世でなくて悪い事をした議員が沢山いた。ただ2世は「お坊ちゃま」で、すぐに「やーめた」なんて言いそうな「感じ」はあるが、それもまた「感じ」でしかない。「末っ子だから甘えんぼじゃないか」みたいなレベル。辞める人もあれば、麻生さんのように支持率が下がろうが任期いっぱい辞めない人もいる。

私は支持政党から2世が出たら、一応1回は選んで「ダメだったら次に落とす」ということになるだろう。しかし考えてみればそれは2世でなくても同じだから、「2世だからどうするか」と特別に考えないのと同じということだ。

恋愛結婚より見合い結婚の方が離婚率が小さいと聞いたことがある。両方の素性を知った親戚友人などが紹介している昔ながらの見合いの場合は尚更らしい。「あの人の息子なら」「あの人の紹介なら」。実は共通した安心感が2世議員誕生の土台になっていそうだ。「金」とか「地盤」とかいう難しい話だけで決まっているとは思えない。少なくとも私に「金」が回ってきたことはないし、私自身「組織票」に属してもいないのだが、そんな私でも2世議員を支えてしまいそうだから「2世議員誕生の原因は安心感という案外単純なものなのでは」と思えるのである。どんな根拠であれ「安心感で選んでなぜ悪い」とも。政党だって安心感が大事じゃないかと。安心させてくれないから景気も良くならないと。9億円貸してくれる親も紹介して欲しいなと。

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世襲制限導入の見送りに、自民党の限界を見た

2009-12-16 23:33:02 | 日記
第80回】 2009年06月04日

世襲制限導入の見送りに、自民党の限界を見た

 自民党はきのう(2日)、世襲制限導入の見送りを決めた。世襲の新人候補の立候補制限は、次の次の総選挙に持ち越されることになった。

 これにより、党内を二分していた論争に、一応の決着がついた格好だ。小泉純一郎元首相の次男・進次郎氏の公認も了承されることになるだろう。

 自民党の党改革実行本部は明日にも、麻生首相に対して答申書を提出する方針だ。ただし、時期を明記していない以上、世襲問題が解決する可能性は小さい。

しょせん世襲議員を多く抱える自民党には、この問題を解決する意思も力もないのである。単なる選挙目当ての論争だといわれても仕方ないだろう。

 これに対して、民主党はこの議論では一歩リードしている。すでに党の内規によって、3親等以内の親族の同一選挙区からの立候補禁止を決めた。さらに、政治資金規正法の改正案を提出し、親族同士の政治資金管理団体の非課税相続の禁止を目指している。

世襲がひ弱な政治家を
量産することこそ問題

 筆者は昨年来、「週刊文春」誌上で世襲批判キャンペーンを行なってきた。その間、世襲の国会議員を主として、さまざまな反論や批判を受けた。ざっと列記しよう。

 「憲法違反だ」、「優秀な世襲議員もいる」、「選挙の苦労はみな同じだ」、「有権者が決めたこと」、「選挙を否定するのか」、「地盤を受け継いでいないので、世襲とは呼ばないでくれ」、「政治家のDNAを引き継ぐのは、意味のあること」、「世襲議員が消えたら、タレント議員しか残らないんだぞ」――。

 最後の反論は反論にもなっていないが、それはそれで面白い。それにしても、どれも社会の常識とズレた、問題の本質から外れた反論だ。世襲議員が、社会の現状を理解できていないというのも確かにうなづける。

 世襲問題の本質は、この種の言い訳に見出すことは難しい。本コラムでも再三してきたが、不公平な世襲によって、ひ弱な政治家を作ること、これが世襲の最大の問題なのだ


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2009-12-16 23:29:52 | 日記

上杉隆(ジャーナリスト)

【第80回】 2009年06月04日

世襲制限導入の見送りに、自民党の限界を見た

 世襲議員が多く誕生することで、政治家がひ弱になり、社会の脆弱性がさらに増し、ひいては国際社会の中での国家としての日本の地位も低下してしまう。これが筆者が政治の世襲に反対してきた最大の点だ。

 「風が吹けば、桶屋が儲かる」的な論理の飛躍に思われるかもしれない。だが、これは紛れもない事実なのである。

常識破りの小泉元首相ですら
世襲の誘惑には勝てなかった

 冒頭で触れたいま話題の小泉家、その選挙区を取材した。

 小泉元首相の地元は、横須賀市、三浦市を中心とする神奈川第11選挙区だ。

 そこは「小泉王国」と呼ぶにふさわしい。なにしろ、小泉純一郎氏で三代目。仮に進次郎氏が当選を果たせば、小泉家が一世紀以上にもわたって議席を独占することになる。

 この地域での「看板」の威力はすさまじい。おそらく「小泉家」の血統を引いているとなれば、猫も、杓子も、ライオンも、その中身に関係なく、選挙での勝負になるだろう。

実際、同地区で過去に出馬した共産党候補の小泉安司氏は、同姓のためか、それ以前の共産党候補の2倍以上の得票数を得ている。

 もちろん、「看板」の威力だけではない。世襲問題の“肝”である、「地盤」「かばん」も進次郎氏に有利に働いている。拙著『世襲議員のからくり』から引用しながら、検証しよう。

〈2008年9月27日、横須賀市で開かれた「小泉純一郎同志会」の席上、次男の進次郎が登壇し、次期衆院選への立候補を表明した。先に引退表明を行なっていた純一郎氏からの、事実上の後継指名ということになる〉(「世襲議員のからくり」文春新書)。

 2001年の首相就任以来、小泉元首相は永田町の常識を次々と覆してきた。自民党内に敵を作ることを恐れず、実際、多くの同僚議員たちを党や政界から追放してきた。その彼ですら、世襲の誘惑に克てなかったというのだ。世襲問題が、いかに根深いかを証明している。

 昨年9月のその後援会総会で、小泉氏は「親バカかもしれないが」と断ったうえで、「自分の27歳の頃よりも、進次郎はずっと優秀だ」とも語っている。