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山小舎便り(4)ー令和5年6月4日ー

2023-06-12 13:29:18 | 日記

今朝の目覚めは4時、鳥の鳴き声に起こされたというより、目覚めたときに鳥が鳴いていたというのが実情です。カーテン越しに見える外の世界は既に白んで来ています。茅ケ崎の自宅では真夜中でも、道路灯の明かりが小窓に映っているのですが、ここの夜は真の暗闇となり、小音ひとつもない静寂となります。したがって、少しばかり白んだことで目が覚める、極めて快適な朝を迎えています。

鳥の鳴き声で聞き分けられるのは鶯だけです。鳥たちは群れで森の中を周回しているようで、鳴き声は周期的に巡って来ます。この時期の鶯は、もうすでに老鶯と呼ばれるものになっているのでしょうか。

先ほど、こちらに来て初めて、山小舎の周りを散策しました。次の「ヘンリー・ライクロフトの私記」の一節のように、何かに遭遇しないかと思ってのことです。

I am no botanist, but I have long found pleasure in herb-gathering. I love to come upon a plant which is unknown to me, to identify it with the help of my book, to greet it by name when next it shines beside my path.

私は植物学者ではない。しかし長い間、草花を集めることに喜びを見出してきた。私はそれまで知らなかった植物に出会い、本の助けでそれが何であるのかを特定し、名前で呼ぶようにすることが好きだ。そうすると次の散策においては、それは輝いているように見えるのだ。(訳:游々子)

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山小舎便り(4)ー令和5年6月4日ー | 茅ヶ崎で俳句 (chigasaki-haiku.com)


山小舎便り(3)-令和5年6月3日ー

2023-06-09 05:39:12 | 日記

昨日の風雨は夜明け方に収まり、今日は絶好のお出かけ日となりました。蓼科山の麓に女神湖という人造湖があるので、そこへ行ってみることにしました。山小舎からは10kmのところで、昨日の今日ということでか、対向車も後続車もなく、下り道のところはアクセルを踏まず、時速35kmで新緑のトンネルを走る、文字通りのマイ・ウエイ・ドライブとなりました。

女神湖の入り口には、女神像が立っていて、台座には伊藤左千夫の、

信濃には八十の群山ありといへど
女の神山の蓼科われは

という短歌が彫られています。

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山小舎便り(3)-令和5年6月3日ー | 茅ヶ崎で俳句 (chigasaki-haiku.com)


山小舎便り(2)-令和5年6月2日ー

2023-06-08 09:32:54 | 日記

今日は山小舎ぐらしの2日目、昨夜より雨が降り始め、日中の今も小雨が続いています。元々今日は車を走らして山を下りる積りはなく、食事は茅ケ崎より持参した食材で賄うことにしていたので、予定通りの一日になっています。午前中、ピアノを弾いたりしましたが、ピアノを置いている部屋にまで暖気が廻らず、早々と切り上げてしまいました。今外気温は13度、室内は20度となっています。

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山小舎便り(2)-令和5年6月2日ー | 茅ヶ崎で俳句 (chigasaki-haiku.com)


山小舎便り(1)

2023-06-07 13:32:22 | 日記

Morning after morning of late, I have taken my walk in the same direction, my purpose being to look at a plantation of young larches. There is no lovelier colour on earth than that in which they are now clad.

最近、朝ごとに同じ方向に散歩に出かけています。私の目的は、若い落葉松の植林地を見ることです。彼らが今身にまとっている色ほど美しい色は地上に存在しません。(訳:チャットGPT)

この一節は120年前に、イギリスの小説家ジョージ・ギッシングによって書かれた「ヘンリー・ライクロフトの私記」の ”春” の一部です。最近の私(游々子)は、直前に移動した物の在り処が分からなくなって右往左往することが多々あるのですが、60年も前の高校生の時に暗誦したこのフレーズを、今なお思いだすことが出来るのは、不思議というしかありません。

永年、ヘンリー・ライクロフトのような生活をしたいものと思っていたのですが、漸く念願が叶い、北八ヶ岳の西側山麓の山小舎で、6月から10月まで、月のうち10日ほどを過ごすのが実現することになりました。山小舎の一帯はミズナラと白樺と落葉松の林となっていて、試歩を兼ねた散策に事欠くことはありません。

樹々は5月初めに来たときは未だ芽吹いていなかったのですが、1か月足らずの間に薄緑の新緑となっていました。小淵沢のあたりは万緑となっていましたが、標高1700mのこの辺りは、まだ緑が薄いです。

落葉松も出湯(いでゆ)の音も夏若し  游々子