その翌年の6月4日に、私は同じ広場に立っていた。
中国政府は一年後の記念クーデタを警戒し、広場の内外には公安や私服警官が警備しており、ただならぬ緊張感が漂っていた。
広場の地面には、あの時に出来たクーデタの焼け焦げた跡が見て取れる。
その旅の途中で耳にしたのだが、一年後のこの日、天津駅で当時の騒動の関係者が発見されたらしく、一斉取り締まりが行われて大混乱だったそうだ。
当時のクーデタ主催者は学生が大半だった。
日本でも、1960年代には浅間山荘事件やよど号事件などの学生運動が起きたり、韓国では、1980年代に光洲事件などの学生運動が盛んだった時機がある。
どちらも、その国の高度成長期初頭と重なる。
天安門事件以降、中国は世界の工場と呼ばれ、今や大量消費国となり、世界最大の市場となっている。
＜途中書き＞
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