今年の正月は、石川県の日本酒「天狗舞」のしぼりたて生酒(清酒)を飲んでいた。いつも購入している酒類量販店にて2,100円で売られていた。
山の幸、海の幸、生もの、煮物、焼き物、都会の物、地方の物などが混在するおせち料理では、その料理を邪魔しないお酒を選んでみた次第だ。朝から晩までダラダラ飲むにはいい酒だった。夜更けは、原酒など味の濃い酒で、大人の時間を楽しんだ。
お酒には飲むためのお酒と、食べるためのお酒が存在する。
飲むお酒によって料理を選ぶのか、食べる料理によってお酒を選ぶのか、どちらも有りだ。日本酒は一年を通じて飲むが、本醸造、吟醸、純米、搾り出しなど、料理によって変えている。ワインも白、赤、ロゼと料理によって変える。
例えば、日本酒と肴の相性だが、酒の産地を目安にする判りやすいかもしれない。山間部で醸造される酒なら、山菜、根菜、肉類など山の料理が合う。海に面している場所で醸造される酒なら、海魚、海鮮などの海の料理に合う。また、季節により、旬の食材に合わせるのも一興かもしれない。
それに、名のあるお酒が、全てに合うとは思えない。
懐と相談しながら探すのが、庶民の私の楽しみの一つだ。
以前、スペイン産の白のハウスワイン(一本460円)が、肉料理、魚料理、パスタ、オイル料理、鍋料理など、あらゆる料理に合い、驚いたことがある。
残念ながら、その年のワインだけだったようで、翌年のワインでは、合わなくなっていた。こういうのも、お酒の楽しみの一つだと考えている。
地酒の場合は、地元のものに合うという前提で作っているから、選ぶ面白さは多分にある。ただ、都会向きに設計されているのも多くなっているから要注意だ。あとは、同じ蔵の米違いとかも楽しみ方とか、最近は、地域産ブランドというのもあるから、探してみるのも面白い。
旅先で、地元向けの酒販店にて、地元の人が飲む酒を旅行などで買うと、ギャンブル的で楽しみが倍増する。酒屋では、ちょっとだけ選択肢を広げて棚を見つめています。
嫁曰く、棚を見つめる眼は真剣で、今にも口からヨダレがこぼれそうだとか・・・。(苦笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/68/a97fd24c2d346e13fb4e1be94d7a2329.jpg)