以前、沖縄県石垣島を旅した時、民宿に泊まったことがある。。翌朝、宿の女主人と会話していて、気になったことがあり尋ねてみた。
私:この家の造りは、一般の家と違いがあるようですが、どうしてですか?
女主人:ここは、沖縄戦争時に沖縄本島を監視する日本軍の指令所として使われていました。ここを本拠に台湾海域の情報を集めていました。あの陸軍中野学校の人達が、ここに詰めていました。ですから、増改築の箇所が不自然に思えたのでしょう。
私:なるほど、沖縄の民家にしては間仕切りされた部屋数が多く、暑い島なのに風の通りを阻害している部屋構成が不思議でした。
女主人:面白いところに目を付けられるのですね。では、最近、起きた或る出来事をお話しましょう。
私:ハイ、お願いします。
女主人:先日、中野学校の人が、石垣島に来るという話があり、島全体で反対ムードが湧き上がりました。そして、沖縄本島まで来たようですが、石垣島への上陸は諦め、本土へ帰りました。
私:それは、大騒ぎだったことでしょう。でも、スゴイ団結力ですね。
女主人:ここは、今でも旧日本軍の幻影が残っているの島なのです。
青い空と青い海に囲まれた沖縄の奇麗な島々は、今でも戦争に翻弄されていることを本土の人も知るべきだと思う。
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