古都鎌倉

お晩でがんす
古都鎌倉に講演会を聞きに行ってきた
偶偶私の知り合いが講演するというので聞きに行ったが、他の人たちの講義も受講出来て意義ある二日間で有った。矢張り一番為になったのは、円覚寺管主の話であった
慈悲の心と真実を見る心其の先にある真っ直ぐな心の話は矢張り打たれるものがあった
古希を迎える年に成ってそのような心を知っても糞の役にも立つまいが、知らないより知っている方が良い
たとえ短い時間でも其処にたどりつくために今まで苦労もいとわず生きてきたはずだからだ

大きな建物仏殿に参拝した



洋の東西を問わず信仰の為に建てた建物は其れなりに心に迫るものが有り立派な建物だ
寺、神社、教会。モスク、等等信仰の対象は色色あるが何れも立派なものであり、楚々としたものでも其れなりに心に響くものが有る
偶像崇拝だとか、異教徒の物だとか、新興の方向が違うだけで戦争まで起きる
でももし自分でそれを作るとしたらとても一人ではできない、そして大勢の人の力を借り、結集して作ることになる
其れは何教であろうと同じだ
自分の力の限界を感じたらその次は他人の力であろうし、人の力の限界を感じたら次は神仏の力であろう
ではそれを否定する人は一人の力で生きて行けるのだろうか、そんなことはない
信仰の対象は何教であってもこの世に存在しない生き物や大きな力を持つ物が頼られる
此の仏殿の天井がもその一つだ



渦巻く白龍はとても威厳が有り力ずよい、勿論美術品としても良い
此の龍がどれほどの力で福徳を授けてくれるか分からないが、少なくても見て見事だなとは感じる
信仰はそこらあたりまででよいのではないか？？？？？

講演を聞いての帰りがけに崖の町鎌倉の特色の一つ、岩煙草、の群落を見た



時期には綺麗な花が咲いた事であろうが、葉だけでも其れなりに美しい
自然と心を清清しくしてくれるものが有る
明月院の紫陽花を見たいと思って言ってみた、勿論花を期待したわけではないが、そのたたずまいは
古都の奥にふさわしいものだ、花後も綺麗に切ってあった
然し余りに観光地化した様子は矢張り忸怩たるものが有る、仏を売りにして其れで利益を産んでも良いものなのか？？？？？？？？？
梅の古木に着生ランが幾つもあった、矢張り鎌倉は暖かい所なのだ



そう言えば町中の街路樹の根元にアロエが繁茂していた
ぶらぶらと来ると如何にも古都の町屋と言った風情の住宅が有った



玄関も塀も華奢に作ってある、これを維持管理するには大変なことだろうなと想像できる
矢張り其れなりに裕福なお宅なのであろう
門の軒端に生えている胞子植物系の草がとても良い印象であった

知り合いの講演もまずまずであった、シルクロード千年の旅が如何に大変なものであったかがわかる
未だ未だ若いからこれからもっと修行して行けばいい講演ができるようになるだろう
充実の二日間は疲れた二日間でもあった

そんじゃまたはなすべえ
遊童子