白連

お晩でがんす
今日は隣の白連を話題にします
隣のＨ氏宅には白連が二本あります、もう昔に一本俺に呉れと言っていたのですが
呉れるの呉れないの曖昧の内にどんどん木が大きく成ってもう動かせない程になってしまいました
その白連が今満開ですが,可哀相に晩霜にやられて、片方の風当たりの強い場所は真っ黒に霜焼けています
母屋が風除けに成っている方は辛うじて残っていましたが、もう時期が来て風に散っています、そして白い絨緞の中に霜焼けた花弁が点々と模様のように落ちている様はあわれを誘います



比較的下部の花は霜害を逃れ、とてもきれいに咲いています
大きな花で派手派手に見えるが全体に大人しい、か弱いイメージの花だ
白い花弁の中にある紅射す蕊ははっとする色気と美しさを持っている



むしろ私は未だ咲く前の白一色の清楚さが好きだ
ふっくらと丸みを帯びた豊満な姿は女性の本来の母なる優しさを備えていると思う



もう何日かで其の盛りの美しさを終える白連に「きれいな花を有難うそしてまた来年を待っているよ」と声をかけて離れてきた
花にはこんなに優しくなれるのに、人には中中優しくなれない
いやな性格だ

そんじゃあまたはなすべえ
遊童子