おはようがんす
大正月のお飾り造りは、毎年十二月二十三日にすると決まっている
何と成ればその日に作り床の間へ飾って措き七日七夜奉納して措くと12月30日に成る
そしていよいよ取り付けることになるのだ、神様の屋敷内の御在所は四十六か所ある
家の中が11か所で有り、家の外の棟が13箇所で、外の石仏が22か所で、二本進ぜるところが
10か所あるので、総勢五十六箇所となる、これを全部造りのだから朝からしないと間に合わない
今年は奥の間ですることになり、先ず朝シャワーを浴びて身を浄め神様を拝んでから始める
作る順番も決まっている
縁側に昨晩から湿してある稲藁を胡座の上に持って来る
予め一つの作業用の数だけ小分けをして措く、此れは最初に作る七五三と言う大注連縄だ
長さが三間、5.4mある、此れが一番大きくて長い
こんなかたちで、スタート+二尺に七垂れ、次に九尺の位置に五垂れ。次に二間二尺の位置に三垂れ
と作る毎年やっている事なのだが見当でやっているので垂れの位置が微妙にずれる、御愛嬌だ
次に「お顔隠し」というお飾りを作る
神様のお姿を直接さらさない様にするもので、御簾の替わりだ、これを五個造る
正月様の御棚に二個、奥の御納戸に一個、小国柱に一個、門に一個つける分だ
次に「宝珠の珠」を三個作る、今年は藁が粳なので不出来だが致し方ない、此れは三子縄と言って
三本撚りで作る。此れは仏壇と、座敷の仏間の神棚と下の土間の神棚に奉納する
次に、「大五連」を作る此れは奥の間の床柱に着ける、此れも、三子縄、で作るが此れは一本だけだ
次、小五連を作る、此れは家の内の神々と十三棟の家に着ける
このお飾りは二子撚りで十七個作る、たんどくでさつうぃするとこんな形だ
次に「大實込め」三子縄、を三本造る、門松と産泰様に使う
そして外の神々石仏に二十二箇所奉納する、
次に十二様に奉納する注連縄を作る、十二垂れを付けた5.6㎡のしめなわで、御神木の太さがそれ
だけあるので丁度一尺ピッチで付けると良い按配に成る
又ニ本進ぜる処が十か所あるので都合五十六に成る
今年も八種56個が無事にできた、倅も孫も一応は製作の過程や順序を覚えてくれたので今後二台く
らいは曲がり何も津漬けてもらえると思って居るが、、、、如何だか死後の事迄気に病んでも仕方が
無い、嫁に行った娘の家と、実姉の家と。茶友の家の三か所は別に作って飾りを付けてから30日に
届ける、こうして夕方無事に作り終えた、倅が夕方少して、てつだってくれたので早じまいができた
昔はこれでお飾り造りが済むと、酒、肴の二の膳つきで
特別におくのまで慰労の猫足膳が付いてもう結構ですと言う迄酒が飲めたのだが私が下戸に成ってか
らもうすっかり感謝もされず忙しさに感けてほったらかしになって仕舞って居る
こうして段段昔の良いところが無くなってゆくのかと思うと忸怩たるものがある
まあ時代に棹差しても流されるなのたが、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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