春一番

お晩でがんす
春一番が吹いた
重ね着を二枚脱いだ
少し青臭さを含んだ風が南から吹いてきた
此の風をすべての生き物が感じている、人も其のうちの一つの生きものである
百樹園にも、わけ隔てなく平等に春風が来た
先日はやっと咲いていた雪割草が賑やかの青春を謳歌しているようだ
日本蜜蜂も花虻も、名前のわからない小さな羽虫も幾つも花に来ている
いや頭の黒い大きな生きものも来ている



花は色色な物を引き付ける力が有る
濃い藍色の花が耀くように咲いている、いつの間にか大きな株になった
欲をかかず、その環境の中で,只管正直に生きている、自分でできる最大限の力をおしみなく出している
まさに私の生き方や商売の方針と同じだ、花に教えられて今が有るように思える
少し赤身がかかり薄い桃色の雪割草も咲いている
矢張り大きな株になっている



いつの間にか廻りに出てきた新宅も色色な色の花を咲かせ始めた
仕事の合間のほんの一時の花見がどれほど明日の活力を出してくれるか解らない
足の裏にも目をつけて小さな子生を踏まないように、、、、、、

又明日楽しもう
そんじゃあまた話すべえ
遊童子