おばんでがんす
秋の味覚は数々ある、何を食べても美味い、動物も植物も皆越冬のためや種の保存のために
最大限の力を出して実らせたものだから、格別なのだろう
そしてその中でも茸も大きな一角を占めている、春のものもある。夏のものもある、
だが秋が一番種類も多く収穫も多い、昔から「香松茸味占地」と言われているが
その松茸よりもおいしい、そして強い、香りがする。コウタケを戴いた、香茸と書く
少し黒っぽい茸だ、傘の表面に大きなささくれがある、これが別名の獅子茸だ
獅子の鬣の程に出ているという意味だ
これがまた物凄く香りが強い。前の晩に食べたものが翌朝のトイレで大をすると
それでも匂う、本当は臭うと書くのが正しいのだろうが、とんでもなく匂う
それが香茸の由来だ
今度の物は大株で幾つもの茸が癒着して生えている
先ず石突きを切り落としその儘二つに割る
これを直径70センチの大扇風機で風を当てて乾燥する
乾燥したものをさらに縁側などの日当たりのよいところで乾燥する
からからに乾燥したら袋に入れて保存する
保存したものはそのまま水からの湯に入れて茹でて戻す、湯は「茹ででこぼし」と言って
一回流してしまう、二回目、もう一度茹でて今度は掬い上げて小間切れにし炊き込みご飯に
するとか,大わりの儘で天婦羅にするとかする
二度目の茹で汁は出汁が出ているので炊き込み御飯の水にしたり、みそ汁にしたり使う
生食も良いが、最近は有毒成分が検出されたというので気を付けたい
私の様に自分に毒がある人間はあまり当たらないと思うが
まあ、君子危うきに近寄らず、遠くの桑原だ
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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